レビュー・考察– category –
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映画「検察側の罪人」正義なんてものは結局差別でしかない ネタバレ考察・解説
木村拓哉と二宮和也の主演映画を「関ヶ原」や「日本の一番長い日」の原田眞人が映像化。 原作は雫井脩介。上下巻にわたる長編小説を2時間にまとめているので、到底収まりきる内容ではない。 だから人物の掘り下げや、ストーリー展開には疑問がつく場面もあ... -
映画「HELLO WORLD」ネタバレ感想
「HelloWorld」は、2019年のアニメ。 突如現れた10年後の自分に、「お前はデータ」だと言われ、1人の少女を救うためにデータの中の未来だけでも変えようとする青春SFラブストーリー。 発想は面白い映画だったが、エンターテインメントなのかオタク向けのニ... -
映画「君の膵臓を食べたい」はタダの感動映画と思ったら大間違い ネタバレ感想
映画「君の膵臓を食べたい」は、住野よる原作の小説を映画化した作品。 教師になった男が、自分が在籍していた高校に赴任し、高校時代に膵臓の病気で亡くなった女子との思い出を振り返る青春映画。 よくある思春期と最愛の人の死を絡めた重たい恋愛映画だ... -
映画「蜜蜂と遠雷」で考える、好きなことで生きていくことは難しいのか? ネタバレ感想
「蜜蜂と遠雷」は2019年の邦画。 音楽という狭き門に挑む4人の若きピアニストたちによる苦悩や葛藤を描く。 https://twitter.com/tolkobamovie/status/1258205954148986881 音楽という芸術性なんてたいして知らないド素人だけれど、それでもこの映画の持つ... -
映画「ボーダーライン」 から5年 今の大麻戦争の現状はどうなっているのか ネタバレ感想
映画「ボーダーライン」は2016年に上映されたのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による映画。 メキシコで12万人以上の犠牲者を出している麻薬戦争の実態を描き、世界に衝撃を与えた。 日本ではまだ議論の余地もないマリファナの合法化。この映画を見るとなぜアメ... -
映画「アス」から観る14の怖い真実 ネタバレ考察・解説
映画「アス」は2019年のジョーダン・ピール監督による映画。 2017年に「ゲットアウト」が一躍有名になり、その不気味な演出と白人に有利な社会に対して風刺をきかせた映画として高い評価を得ている。 https://tolkoba.com/movie/getout/ 同じく今回の映画... -
映画「37セカンズ」ネタバレ感想 障がい者の話ではなく、魅力にあふれた女性の話
37セカンズは2020年の映画。 生まれたときに37秒間息をしていなかったため、脳性麻痺となった女性がマイノリティとなる世界での生きづらさを描く。 しかし、この映画は単なる障がい者の話ではない。健常者か障がい者の境界なんてなく、人間そのものを描い... -
映画「ビジランテ」で分かる日本の怖い話 ネタバレ解説・考察
映画「ビジランテ」は、2017年に公開された邦画。大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太によるトリプル主演の映画だ。 暴力シーンや性描写も度々出てくるノワール作品なので、この映画は観る人を選ぶ。 エグイ描写はあまりないけれど、痛くて目をそむけたくなるシ... -
映画「デイアンドナイト」は純粋すぎる映画 ネタバレ感想
「デイアンドナイト」は、山田孝之プロデュースの映画で、日本の地方に存在する陰湿な空気感の中、「善と悪とはなにか?」を問うヒューマンドラマである。 主人公の父親が自殺したきっかけを作った相手に対して復讐をしようとするクライムサスペンスでもあ... -
ぼくらの七日間戦争2019は名作の良いところをつまめば最高の作品ができるわけではないことを教えてくれた ネタバレ感想
宮沢りえ主演の映画「ぼくらの七日間戦争」は、子どもが大人の世界に反抗するっていうわかりやすい青春映画で、子どもの世界を作り上げるっていうところが、原作の宗田修、「ぼくらシリーズ」の最大のおもしろさだった。 しかし2019年。過去の名作をリメイ...