ぼくらの七日間戦争2019は名作の良いところをつまめば最高の作品ができるわけではないことを教えてくれた ネタバレ感想

宮沢りえ主演の映画「ぼくらの七日間戦争」は、子どもが大人の世界に反抗するっていうわかりやすい青春映画で、子どもの世界を作り上げるっていうところが、原作の宗田修、「ぼくらシリーズ」の最大のおもしろさだった。

しかし2019年。過去の名作をリメイクするにアニメ化された作品は実写では出せない魅力を楽しめると思いきや、その楽しさは完全に失われ、ただただ重苦しい鬱映画になってしまっていた。

声優もアニメーションも悪くないのに、他の名作アニメの良いとこどりをしたあげく、結果的につまらない脚本で映画を作り上げてしまったことにはただただ残念な映画だ。

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あおい

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「ぼくらの7日間戦争2019」予告

「ぼくらの7日間戦争」 あらすじ

いつもひとりで本ばかり読んでいる、鈴原守。片思いの相手は、お隣に住む幼馴染の千代野綾。しかし綾は、一週間後に議員である父親の都合で東京へ引っ越すことを迫られていた。「せめて、17歳の誕生日は、この街で迎えたかったな」。やり場のない綾の本音を聞き、守は思い切って告げる。「逃げましょう……っ!」。 綾の親友・山咲香織をはじめ、明るく人気者の緒形壮馬、ノリのいい阿久津紗希、秀才の本庄博人までもがこの逃避行に加わり、駆け落ちを夢見ていた守は拍子抜けするが、特別な夏の始まりには違いなかった。もはや観光施設にも使われていない古い石炭工場を秘密基地に、ただ7日間、大人から隠れるだけのバースデー・キャンプ。それは、少年たちの精一杯の反抗。だがその夜、工場に潜んでいたタイ人の子供・マレットと出会ったことで、事態は想像もしなかった方向へ向かう。不法滞在で入国管理局に捕らわれかけていた所を間一髪助けると、はぐれた家族を探しているのだと、守たちに打ち明けた――。 2日目の朝、今度は武装した入国管理局の職員が、マレットを連れ去りにハンマーを振りかぶり工場へ突入してきた。守は、仲間たちの協力のもと、敵の撃退作戦を決行する!

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「ぼくらの7日間戦争2019」映画情報

監督村野佑太
脚本大河内一楼
原作宗田理
主題歌Sano ibuki
公開年2019.12.13
製作国日本
上映時間88分

「ぼくらの7日間戦争2019」キャスト

鈴原守北村匠海
千代野綾芳根京子
中山ひとみ宮沢りえ
山咲香織潘めぐみ
緒形壮馬鈴木達央
本庄博人大塚剛央

ここがダメだよ「ぼくらの7日間戦争2019」ネタバレ感想

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「君の名は」という空前のブームを巻き起こした映画がある。なぜ流行ったかというと、あの映画は疾走感が半端なく、冗長なシーンをすっ飛ばしてジェットコースターのように見応えあるシーンを詰め込んでいるからだ。

映画をたくさんあるエンターテインメントの1つとして観ている多くの人たちには、飽きさせないように常に刺激を与え続けることも必要で、新海誠のアニメーターとしての力を使い、それを具現化したのが、プロデューサーの川村元気だ。

RADWIMPSの曲に載せて、少しダラけるシーンをダイジェスト版でお送りする手法が、その最たるものだ。

これにより、映画という短い時間では表現しきれないキャラの深掘りや、キャラ同士の距離感が分かるのだけれど、「ぼくらの7日間戦争」では、この手法をまるまる使って重要なキャラ紹介をするせいで、結果的に誰だかわからないメンバーが集まっただけというムダな演出をしている。

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なぜか「サマーウォーズ」のカズマのようなショタっぽいキャラを投入したあげく、ショタでもなくただのロリ少女キャラというのだから大混乱だ。

このキャラが入ることにより、自分の親を探すというアナザーストーリーが入り、子どもだけの世界観が台無しになってしまっている。

監督や、製作に関わった人たちは、原作を読んでなにを感じたのだろう。

あらすじだけ見て、とりあえず秘密基地作って大人と戦えばいいんだなぐらいの感触で作り始めたのではないか。

で、アニメ好きが喜ぶいいとこどりをすれば話題性もあるからなんとかなるだろうと安易に作ったのではないかと疑ってしまう。

宗田理という、小説で子どもの「冒険心」や「好奇心」大人への「反抗心」を最大限まで広げた数々の名作をもう一度見て欲しい。

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さらにひどいのは現代版らしくSNSを活用するところ。大人への反抗が、称賛されるはずがSNSで晒されながら、誹謗中傷を浴びる。子ども同士で悪意をぶつけ合う最悪のシナリオだ。

どこにも爽快感などなく、ただ陰鬱な雰囲気が漂う。

現代では、法を外す行為や、マナー違反が発生すると執拗なまでの誹謗中傷行為がSNSで起こるので、昔は若気の至りだった行為も今ではできない。

30年前と今ではコンプラ含めて違うんだよというのも分からなくもないが、市長と建設会社の露骨な談合だったり、子どもを利用して仕事にしたりと、いまさら古臭く感じることも。

まぁ、今は秘密基地作って子供だけの世界を作ろうなんてやってもムダだよというアンチテーゼが含まれているという意味では、ある意味伝わったかもしれない。

声優も悪くない、アニメーションも悪くない。ただただ脚本が残念な映画だった。

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