映画「デイアンドナイト」は純粋すぎる映画 ネタバレ感想 

「デイアンドナイト」は、山田孝之プロデュースの映画で、日本の地方に存在する陰湿な空気感の中、「善と悪とはなにか?」を問うヒューマンドラマである。

主人公の父親が自殺したきっかけを作った相手に対して復讐をしようとするクライムサスペンスでもある。

父親の過去を知る中で、彼の中に介在する善と悪の顔が見えはじめ、単純な二元論では語れない話に発展していく。

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映画「デイアンドナイト」予告

映画「デイアンドナイト」 あらすじ

父が自殺し、実家へ帰った明石幸次(阿部進之介)。父は大手企業の不正を内部告発したことで死に追いやられ、家族もまた、崩壊寸前であった。そんな明石に児童養護施設のオーナーを務める男、北村(安藤政信)が手を差し伸べる。孤児を父親同然に養う傍ら、「子供たちを生かすためなら犯罪をも厭わない。」という道徳観を持ち、正義と犯罪を共存させる北村に魅せられていく明石と、そんな明石を案じる児童養護施設で生活する少女・奈々(清原果耶)。しかし明石は次第に復讐心に駆られ、善悪の境を見失っていく——。

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映画「デイアンドナイト」映画情報

監督藤井道人
脚本小寺和久
山田孝之
主題歌清原果那
公開年2019.1.26
製作国日本
上映時間134分

映画「デイアンドナイト」キャスト

明石幸次阿部慎之助
北村健一安藤政信
大野奈々清原果那
トモコ小西真奈美
友梨佳佐津川愛美
明石自動車従業員山中崇
明石和幸渡辺裕之
明石京子室井滋
三宅良平田中哲司

映画「デイアンドナイト」ネタバレ感想

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私たちは、小さい頃からどう正しくあるべきかを教えられ、それを守って行動することを「善」としてきた。

  • 人を傷つけてはいけない
  • モノを盗んではいけない
  • 嘘をついてはいけない

思春期の頃にはそんな親に反発し、悪事を働いたものもいるだろう。

しかし、やがて思春期が過ぎ、大学生から社会人になるころには善と悪に折り合いをつけながら生きていくようになる。

そして社会人を経て結婚し、自分に守るべきものが生まれたとき、善と悪よりも深い使命感が生まれる。

子どもには善を良しとする一方、その子を守るためであれば悪をもいとわない。

多くの人間はこのような一生を辿るのではないか。

子どもの頃教えられ、今また親として子どもに教えていることは、「善」ではなく自分の世界の秩序を保つために必要なことだ。

そして、その秩序を保つには、「悪」として禁じてきたこともまた含まれるのだ。

明石のような悪事を働くかどうかは別として、中町自動車や、明石自動車の従業員程度の行為は誰しもが行うかもしれない。

人間を天秤にかけるとしたら、自分の大切な何かを守ることが使命感に変わるからだ。

だから大人は汚い、老害だといつの世も叫ばれる。叫んでいる子どもたちを守ろうとするその行為こそが、社会全体を向いておらず、小さい範囲の世界を守ろうとする行為だからだ。

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明石は、父親が自殺に追い込まれた無念を晴らしたいという正義をもとに行動し、一方で盗まれた車の解体などの違法行為を繰り返す。

北村は、児童養護施設で身よりのない子どもを食べさせていくために、悪事を働く。

三宅は、会社や従業員とその家族を守るためリコール隠しに奔走する。

皆、何かを守るため、無関係な何かを傷つけていく。

純粋であれば純粋であるほど、この善と悪の矛盾に苦しむ。

その結果が、明石の父親と北村の自殺なのだ。

この映画のテーマ

「善と悪はどこからやってくるのだろうか。そして私は今どちらにいるのだろうか」

善と悪という言葉は、その人の都合の良いように歪曲され、結局のところ勝者は善、敗者は悪で片づけられてしまうのが世の中の現実だけれど、子どもにはそんなふうに教えたくないなと思ってしまうのは、エゴでしかないのだろうか。

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凶悪

あおい

近年まれにみる胸くそ悪い映画

タイトル凶悪
公開年2013.9.21
上映時間128分
ジャンルスリラー
主要キャスト山田孝之、ピエール瀧
監督白石和彌
4.5

史上最悪の凶悪事件。その真相とは? ある日、雑誌の編集部に一通の手紙が届いた。それは獄中の死刑囚から届いた、まだ白日のもとにさらされていない殺人事件について の告発だった。彼は判決を受けた事件とはまた別に3件の殺人事件に関与してお り、その事件の首謀者は“先生”と呼ばれる人物であるこ と、“先生”はまだ捕まっていないことを訴える死刑囚。闇に隠れている凶悪事件 の告発に慄いた記者・藤井は、彼の証言の裏付けを取る うちに事件にのめり込んでいく。

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こんなにも胸くそ悪い映画はなかなか出てこない。ピエール瀧やリリー・フランキーの悪事を暴いていくのがこの映画の肝だが、同時進行で暴いている記者・山田孝之の家庭事情にも暗雲がさしている。この暗さが一番身近でリアルで怖い。

善という言葉はこの映画に存在しないけれど、悪とは何かという意味を考えるのにこの映画は最適。人を殺せば悪なのか、騙せば悪なのか、家族への接し方1つでも悪になりうるのではないか、と。

ダークナイト

タイトル ダークナイト
公開年 2005-2012
主要キャスト クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン
監督 クリストファーノーラン
アカデミー賞助演男優賞 他
あおい

ほとんどダークナイト票!

クリストファーノーラン監督によるダークナイトトリロジー。3部作でまとめましたが、そのほとんどがヒース・レジャー演じるジョーカーが出演した「ダークナイト」に票が集まりました。ジョーカー2019も偉大な映画でしたが、ノーラン監督の映画へのこだわりとヒース・レジャーの狂気なまでの演技は人々の心を魅了しました。ダークナイトだけでも充分楽しめる作品です。

アメコミヒーロー映画に見えるけれど、勧善懲悪のような簡単な世界観ではなく、善の側にいるはずのバットマンも暴力により悪を支配することへの葛藤を描く。

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