2023年も無敵のジェイソン・ステイサムを見たいなら「MEG2」か映画「オペレーション・フォーチュン」の2つがおすすめになりそうだ。
「オペレーション・フォーチュン」はガイ・リッチー監督によるアクション映画。無敵のステイサムは100億ドルで闇取引されている危険な兵器「ハンドル」を回収するミッションに参加するMI6のエージェントとして登場する。
天才ハッカーや凄腕スナイパーと共に武器商人に近づき、任務を遂行していくストーリーはガイ・リッチーらしいスピード感とユニークでシャレのある笑いがきいていて、アクションのハラハラ展開を取り入れつつ、コメディ調で進んでいく。
同じくガイ・リッチーと組んだ「キャッシュ・トラック」よりもコメディよりで、「ジェントルメン」にアクション要素を強めたような内容になっている。
しかし、2023年はジョン・ウィック4 コンセクエンスが公開されている。決して悪くないアクションだが、ジョン・ウィックのそれと比べると、やはり物足りなさを感じるところも。
ストーリーもそれほど深みがなく、「キャッシュトラック」や「ジェントルメン」の方が完成度では高いと感じた。
それでもテンポよく進むストーリー展開や無敵のステイサムは見ていて爽快で、2時間の上映時間で退屈することもない。ところどころ流れる 「ゴッド・ファーザー」を彷彿させるようなバックミュージックもかっこいい。
贅沢に世界中の観光地も舞台となって登場する。ロンドン、マドリード、ロサンゼルス、カンヌ、モロッコ、トルコ、ドーハの美しき自然や街並みを多用するところは見ているだけで絵になる。
というわけで、ステイサムふんするオーソン・フォーチュンは任務を達成できたのか?兵器「ハンドル」とは一体なんなのか?をふまえてネタバレしながらストーリーを解説していく。
オペレーション・フォーチュン
(2023)
3.5点
アクションコメディ
ガイ・リッチー
ジェイソン・ステイサム
- ガイ・リッチーによるアクションコメディ
- 無敵のステイサムはここでも健在
- 「ハンドル」と呼ばれる秘密兵器を巡り、MI6や武器商人が争う
- 「キャッシュトラック」と「ジェントルメン」を足して2で割ったような映画
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映画「オペレーション・フォーチュン」キャスト
登場人物 | キャスト |
---|---|
オーソン・フォーチュン | ジェイソン・ステイサム |
サラ・フィデル | オーブリー・プラザ |
ダニー・フランチェスコ | ジョシュ・ハートネット |
JJ | バグジー・マローン |
グレッグ・シモンズ | ヒュー・グラント |
映画「オペレーション・フォーチュン」ネタバレ考察・解説
オーソンとマイクの関係は?
危険な兵器「ハンドル」が闇取引をされている知った政府はMI6にその奪還を依頼。100億ドルで闇取引されるそのブツを取り換えすために休暇中のエージェント、オーソン・フォーチュンへ任務を言い渡す。
同じタイミングで「ハンドル」を追っていたのは、因縁のライバル、マイク。マイクは政府の別部署からエージェントとして送り込まれていた。そのチームにはタッグをよく組んでいたジョンも引き抜かれていた。
代わりにオーソンのチームに入ったのが女性ハッカーのサラ。彼女の活躍は目覚ましく、ありとあらゆるシステムをハッキングし、コントロール下においた。今回のミッションはサラの活躍なくしては成り立たないほどである。
マイクとオーソンは敵対関係にはなかったが、手柄を競わせることでパフォーマンスがあがると考える政府は、2人をぶつけて競わせたと推測されていた。
しかし、マイクが政府のどの組織に雇われているのかはMI6側も把握できていなかった。
グレッグ・シモンズとは
グレッグ・シモンズは世界中をまたにかける武器商人。
彼が「ハンドル」の取引に関わっていることがわかったオーソンは映画スターのダニー・フランチェスコを仲間に引き入れようと計画する。
グレッグ・シモンズは映画スター好きで知られており、彼が利用できることを知っていたからだ。
スパイの力を使ってダニー・フランチェスコと義妹の関係を握ったオーソンは、無理やり仲間に引き入れ、本人役を演じさせる。
オーソンたちは船上のパーティでシモンズとフランチェスコを引き合わせることに成功。サラの活躍によりシモンズのスマホにアクセスできるようになる。
グレッグ・シモンズは、「ハンドル」売買の仲介役として関わっていることまでは突き止めた。売り手はアレクサンダーだと分かったが、この時点では誰が買い手なのかは分からなかった。
そしてグレッグ・シモンズとの関係を深めることに成功したダニー・フランチェスコは、サラと一緒にトルコにある彼の別荘へと招待されることになる。
マイクはなぜ裏切ったのか?
マイクは同じ目的であるはずのオーソンたちを敵視していた。その理由はマイクが「ハンドル」の買い手と繋がっていたからだ。
取引を阻止しようとするオーソンたちとは共闘関係ではなかった。ライバルではなく敵だったのだ。
シモンズとアレクサンダーの取引現場で「ハンドル」を奪取しようとしたオーソンだったが、マイクたちの奇襲攻撃に合う。
そして、マイクは売り手のアレクサンダーたちの部下を皆殺しにして、「ハンドル」を奪うことに成功する。
その後、オーソンも始末しようとしたが、仲間のJJの活躍により失敗に終わる。
マイクは、買い手と繋がることでシモンズが手に入れるはずだった手数料を代わりに得ようとしていた。裏切った理由は単純で、お金である。
ちなみに、昔仲間のジョンはほとんど出演しない。サラの活躍がフォーカスされているため、このくだりは必要なかったのでは?と思うほどである。
ハンドルとはなんだったのか?
「ハンドル」の正体は、あらゆるセキュリティを打ち破れるAIプログラムだとわかる。例えば核を自動的に打ち込み、その証拠を隠す事さえ可能だという。
しかし、その恐ろしき兵器は、大量破壊兵器の使用ではなく別の目的があった。
買い手は、「ハンドル」を世界中の金融市場を混乱させるために使おうとしていた。一瞬でも銀行に障害が起きれば銀行の信用が失われることになる。
そして、最後に信用されるのは実態のある「金(ゴールド)」のみである。
買い手は誰だったのか?
買い手の2人は洋上のパーティで出会ったバイオテック起業家のトレントとアーノルドだった。
バイオテックの2人組は市場を混乱に突き落とし、自信が所有する金の価格をつりあげようとしていた。
2人のもとに「ハンドル」を渡したマイクたちだったが、それを阻止しようとしたオーソンたちは、シモンズの信用を失墜させる情報でゆすり、手伝わせることに成功する。
本来、おどしに屈するような人物ではないが、ダニー・フランチェスコへの愛が彼の気を変えさせた。ダニー・フランチェスコ自信もシモンズのかっこよさに憧れており、彼をテーマにした映画を撮ることを熱望していた。
その結果、オーソンとシモンズは共闘する。オーソンが周囲の敵を排除しつつ潜入を行う間、シモンズはトレントとアーノルドの家族や大切なものたちを奪うと警告する。
その脅しは彼らの家族の居所の詳細と、実際に狙った場所にミサイルを撃ち落として見せることで、2人に恐怖を植え付けることに成功した。
シモンズの巨大な権力に恐れをなした2人は、お金をマイクに渡さずにシモンズに返そうとするが、裏切られたマイクたちと殺し合いに発展する。
1人生き残ったマイクだが、後からかけつけたオーソンにやられて「ハンドル」は無事回収された。
カーチェイス、近接戦闘、ガンアクション、ハッキングによるステルス潜入など、スパイの”あるある”がつまっていて、クールな音楽もあいまって見応えのある映画には間違いなかった。
ガイ・リッチーの悪役をも魅力のあるキャラクターに仕上げる強みは健在。特に今回はジェイソン・ステイサムよりもヒュー・グラントのかっこよさの方が際立っていた。
そのせいか、グレッグ・シモンズという魅力のある悪党はいたものの、ラスボスのマイクはキャラクターが少し弱く、買い手の2人も脅されて簡単に屈する小物っぷり。
爽快感はあったものの、ちょっと残念な結果だと感じる。
それだけに「ジョン・ウィック」の前に見られれば良かったなという感想になってしまったのは少し残念ポイントでもあった。
いずれにせよ、ステイサム好き、ガイ・リッチー好きなら見ておいて損はない。
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