「凪待ち」は香取慎吾の愛されキャラが生んだ映画 ネタバレ感想

白石和彌監督が、ジャニーズ事務所を退所した香取慎吾を主演に据えて、震災後の宮城県石巻市を舞台に映画化した作品。

ギャンブル好きの香取慎吾が、恋人と一緒に新天地で再起を図るも、唐突な恋人の死により、さらなる底に落ちていく話。

喪失感は半端ないけれど、「凶悪」ほど絶望や、胸くそ感があるわけではない。

それは、キレやすくてギャンブルをやめられないほど自堕落なのに、性根は優しい人間の葛藤を描いているからだ。

果たして彼は「凪」のように穏やかな生活を取り戻せるのか。

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映画「凪待ち」予告

映画「凪待ち」あらすじ

毎日をふらふらと無為に過ごしていた郁男は、恋人の亜弓とその娘・美波と共に彼女の故郷、石巻で再出発しようとする。少しずつ平穏を取り戻しつつあるかのように見えた暮らしだったが、小さな綻びが積み重なり、やがて取り返しのつかないことが起きてしまう―。ある夜、亜弓から激しく罵られた郁男は、亜弓を車から下ろしてしまう。そのあと、亜弓は何者かに殺害された。恋人を殺された挙句、同僚からも疑われる郁男。次々と襲い掛かる絶望的な状況を変えるために、郁男はギャンブルに手をだしてしまう。

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映画「凪待ち」映画情報

監督 白石和彌
脚本 加藤正人
音楽 安川午朗
公開日 2019/6/28
上映時間 124分
製作国 日本
製作費
興行収入 5.5億円

映画「凪待ち」キャスト

役名 演者 関係
木野本郁男 香取慎吾 主人公
昆野美波 恒松祐里 亜弓の娘
昆野亜弓 西田尚美 郁男の恋人
昆野勝美 吉澤健 亜弓の父
村上竜次 音尾琢真 亜弓の元夫
小野寺修司 リリー・フランキー 亜弓の隣人
穀田剛 寺十吾 暴力団組員
軍司知彦 麿赤兒 暴力団組長
渡辺健治 宮崎吐夢 郁男の元同僚

映画「凪待ち」ネタバレあらすじ

再起

郁男(香取慎吾)はギャンブル好きで特に競輪場によく足を運んでいた。同僚の渡辺(宮崎吐夢)も同じようにギャンブル依存症であり、渡辺は消費者金融からお金を借りるほどだった。

2人は川崎の印刷会社で働いていたが失業したところだった。

郁男は、亜弓(西田尚美)と一緒に暮らしていた。

亜弓には娘の美波(恒松祐里)がいたが、シングルマザーであり郁男とも結婚はしていなかった。

郁男自身、亜弓のことは大切に想っていたが、ギャンブル好きで満足に働かず、亜弓のお金に手を付けてしまうこともあり、結婚を言い出せずにいた。

ある日、亜弓が突然、故郷に帰る言い出したことから3人で宮城県石巻市に引っ越すことになり、その新天地で近所に住む小野寺の紹介する印刷会社で郁男も働くことになった。

亜弓の父の勝美(吉澤健)はガンだった。勝美はステージ4の宣告を受けるも入院をせず、最後まで漁師を続けようとしていた。

勝美は震災で妻を失っており、以前は負けん気の強い性格であったが、助けられなかった自分を責めて、すっかり性格が変わっていた。

亜弓たちは震災の影響で川崎に避難していたのだった。

郁男は実家に到着後に勝美に挨拶するも、不愛想な勝美は話を交わすことはなかった。

郁男は隣人の小野寺とスナックに酒を飲みにいくと、不審な男が現れた。

小学校の教師を名乗るその男は亜弓とのなれそめを聞いているのだった。

その男は、亜弓の前の旦那であり、美波の父親だった。

郁男と5年前から付き合っていることを知ると、亜弓に養育費はもう払わないと文句を言いに来る。

元夫も結婚しており、臨月を迎えた妻がいたのだった。

印刷会社で働き始めた郁男は、亜弓とギャンブルはしないと約束をしていた。しかし、同僚に競輪を買える場所を紹介されて我慢できずにまた始めてしまう。

そこはヤクザが仕切る賭博場だった。

美波は避難先の学校でいじめられて不登校になっていたが、引越しを機に石巻の定時制の高校に通うことになった。そこで小学校で一緒だった翔太と出会う。

友だちがおらず、引きこもりだった美波にとって大切な友だちだった。

しかし、不良気味の翔太を快く思わない亜弓は、そのことで美波とケンカしてしまい、美波は怒って出ていってしまう。

夜遅くになっても帰って来ずに連絡もとれない美波を心配して亜弓と郁男は、一緒に美波を探し回る。

しかし、その途中で口論となり、郁男はキレて亜弓を路上に置き去りにして1人車で美波を探す。

郁男はようやく美波を見つけて亜弓に電話するように言う。

しかし電話に出たのは警察だった。

亜弓は何者かに首を絞められて殺されていた。

喪失

葬式が過ぎ、犯人はまだ見つからない。

電話に出なかった自分を責めている美波に、郁男が路上に置いていった事実を話すと美波に責められる。

郁男は警察にも疑われていた。

さらに、会社からも会社の金を横領していたことも疑われてしまう。

実は会社の金を横領していたのは同僚だったが、同僚が郁男に罪を着せるために会社に告げ口をしていたのだった。

郁男はキレて同僚とケンカになり、会社の配電盤を壊してクビになる。

小野寺が修理代の弁償を申し出、事なきを得る。当面の金を工面してもらうも、その金を再びギャンブルにつぎ込む。

負け続けてすべての金をつぎ込んでしまい、さらには借金までし始める。

それでも勝てず、亜弓と一緒に行こうと言っていた外国の島のために貯めていたへそくりにまで手をだしてしまう。

美波にへそくりの残りを渡され、自分を最低だと感じつつも、それでもギャンブル依存症は治らなかった。

自暴自棄となった郁男はその後もギャンブルで負け続け200万円を超える借金を抱えてしまう。

絶望

勝美が郁男の元を訪ね、借金を返すために福島の除染作業員として働くことを聞くと一緒に漁に連れていく。

そこで、勝美は自分の船を売り、郁男に渡す。その金で借金を返すように言う。

勝美も同じく昔はろくでなしで、警察にも厄介になるほどの生活ぶりだったが、妻によって変わり漁師をするに至り、再起していた過去があった。

ヤクザの事務所を訪れ、借金を返した郁男だったが、その余った金でまたギャンブルに身を投じてしまう。

ラストに50万円を賭けた勝負に勝った郁男は大喜びするも、ヤクザに賭券を飲み込まれて金を渡されなかった。

その夜、飲み屋で出会った亜弓の元夫に同情され、「亜弓に惚れられたお前も良い男なんだな」と言われてキレてしまい、殴りかかる。

泥酔したまま祭りでもケンカになり、ボコボコにされる。

それを小野寺に仲裁され、自暴自棄になっている郁男に「お前は今ここで死んだ。もう一度やり直せ」と説得され、小野寺の働く会社で一緒に働きだす。

ある日、郁男が働いていると、市場で亜弓の元夫の破水の場に出会う。

郁男は車をまわし、病院へと連れて行く。

病院に元夫が着くと、そこには赤ん坊を抱く美波がいた。

元夫は泣いて喜んだ。

ある日、会社に警察が来た。

小野寺を逮捕しに来たのだ。亜弓を殺したのは小野寺だった。

小野寺は郁男に島の名前は「パナマのサンブラス諸島」だと告げる。

石巻市に来てからずっとよくしてくれた小野寺の行為にショックを受ける。

亜弓の実家に行くと勝美も泣いていた。

凪待ち

美波は元夫の元で暮らすと言うが、勝美は自分が生きているうちは美波と一緒に暮らしてくれないかと言う。

しかし、郁男は離れる決意をする。自分が一緒にいると不幸になるからと、自分がまた同じようにギャンブルに手を染めて裏切ることになってしまうからと。

しかし、駅のホームで電車を待っていると、ニュースが入る。

前の職場で働いていた渡辺が前の会社に乱入し暴行を働いた罪で逮捕されていた。

前日、渡辺から電話があった。話をあまり聞かずに切ってしまった郁男はそのニュースを見ると賭博場へ向かい部屋を破壊しはじめる。

取り押さえられた郁男の元に勝美が訪れる。

勝美は親分の命を救ったことがあった。なぜこいつを助けるのかという問いに勝美は

「こいつは俺のせがれだ」という。

郁男はヤクザに金を返せと迫る。勝美が船を売って作った大切な金だとするもしらばっくれる。

郁男は泣きながら家路に帰る。

翌朝、ヤクザが家にやってくる。

勝った金を返しに来たのだった。ヤクザはケガをしていた。

勝美が亜弓から預かっていたと婚姻届を出してきた。

郁男はそこに名前を書く。

ヤクザからもらった金で船を買い戻したと伝える。

一緒に海に行き、婚姻届を海に沈めるのだった。海の底には震災の爪痕が多く残っていた。沈んだ自転車や家具が今もなお残っていた。

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