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映画「ライトハウス」はギリシャ神話と実話のミックス ネタバレ考察・解説

2022 2/25
レビュー・考察 60点以上
2021年7月1日 2022年2月25日

「ライトハウス」は2017年にアメリカで公開された映画。公開直後に絶賛されて日本での公開が待たれていた。

しかし、白黒かつ昔のシネマと同様の画面サイズで描かれる特殊な環境の作品は、配給元のA24が条件に出す映画館がなく、なかなか公開されなかった。

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そして、2021年。ようやく公開にこぎつけることとなったホラー映画。

1890年に実際にあった事実をもとに、小さな島の灯台守を任された2人の男が徐々に狂っていく様を描く狂気の映画となっている。

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60点

脚本
3
演技
9
演出
7
音楽
6
総合
5
目次

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「ライトハウス」映画情報

タイトルライトハウス
公開年2021.7.9
上映時間109分
ジャンルホラー
監督ロバート・エガース

映画「ライトハウス」キャスト

登場人物キャスト
トーマス・ウェイクウィレム・デフォー
エフレイム・ウィンスロウ ロバート・パティンソン

映画「ライトハウス」あらすじ

1890年代、ニューイングランドの孤島に二人の灯台守がやって来る。彼らにはこれから四週間に渡って、灯台と島の管理を行う仕事が任されていた。だが、年かさのベテラン、トーマス・ウェイク(ウィレム・デフォー)と未経験の若者イーフレイム・ウィンズロー(ロバート・パティンソン)は、そりが合わずに初日から衝突を繰り返す。険悪な雰囲気の中、やってきた嵐のせいで二人は島に閉じ込められてしまう……。

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映画「ライトハウス」ネタバレ考察・解説

ライトハウスはウィッチと同じ監督の映画

「ライトハウス」は、「ウィッチ」のロバート・エガース監督によるホラームービーで、一昔前の映画を見ているような感覚に襲われる。

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この映画は、比率もこだわっていれば、映像や効果音の使い方も昔の映画の雰囲気がにもこだわりがあり、まるで50年前の映画を見ている風に作られている。

そのおかげで日本で公開したくても配給側が提示される条件を持つ映画館が日本になくて上映できなかったほどだ。

不吉な効果音や音楽は、ある種の懐かしさも感じるが嫌な気分になること間違いなし。モノクロの画面に正方形の比率で表現される映像が、さらにその効果を助長している。

前作「ウィッチ」はヨーロッパに伝わる魔女の話をベースにしていて、「ライトハウス」は、実際にイギリスのウェールズで起きた事件に基づいて神話を交えて展開される。

ちなみに「ウィッチ」も初見殺しの映画なので、この監督の映画は後の考察を楽しめない人にはちと辛い。

この狂気じみた脚本を見事に演じきったのが名優のウィリアム・デフォーとテネットでも活躍した若手俳優ロバート・パティンソン。

2人は顔芸を駆使して人間の狂気と恐怖を表現する。

見る者が見たら苦痛でしかないが、ある種の中毒性をもたせてくれるのが、「ライトハウス」であり、ロバート・エガース監督のおもしろさでもある。

私自身は、俳優の名演技にシュールな笑いを届けてもらえたのは確かだが、良くも悪くも中毒にはならなかった。

この映画を狂っているととるのかシュールととるのかはあなた次第だ。

トーマスが奏でる屁の音にはじまり、不穏な音楽やイヤーな気分の演出がたくさん現れるので、笑うっていう感じではないけれど、だんだん2人がおかしくなるにつれて、コントを見ているかのように思えてくる。

ケンカをしたかと思うと仲良く歌い出し、殴り合ったり抱き合ったり、変なドラッグとか一切やっていないけど、やはりアルコールも一種のドラッグだと確信するほどに情緒不安定になっていく。

そもそも途中からアルコールというより、灯台用の油を飲みはじめているので、中毒とかそういうレベルではないけれど。

もっとも、アルコールのせいだけでなく、陸の孤島に閉じ込められてろくに何もすることがないという心理的な恐怖や定期的に聞こえる霧笛の音もその相乗効果を高めているのは事実だろう。

カモメには水夫の魂が宿っている

「カモメには水夫の魂が宿っているので殺してはいけない」とトーマスがエフレイムに警告するシーンがある。

今でこそ文明の利器により水難事故は少ないかもしれないが、あんなだだっ広い海の中を航海するのだから多くの水夫の命が失われたのは明白だろう。

しかしエフレイムは孤島での重労働にくわえて、カモメに井戸水を汚されたことで、頭にきてカモメを殺してしまう。

カモメを殺すのはいけないという警告に背いたために嵐が来て、彼らは灯台で孤立してしまうのだ。

最終的にはエフレイムはカモメに食べられながら死んでいく事になる。

しかし、この映画はいくつか複合的な神話や実話、おとぎ話が組み合わさっているので、水夫の呪いかかったという単純な話ではない。

元ネタはギリシャ神話のプロテウスとプロメテウス

「ライトハウス」は19世紀に実際に起きた事件をもとに描かれているが、ロバート・エガース監督はその事件にプラスしてギリシャ神話をミックスしている。

プロテウスとプロメテウスだ。

プロテウスはギリシャ神話での海神。別名は海の老人とも呼ばれ、変身能力と預言能力を持つ。

それゆえに知識の神と言われるほどだったが、それを他の者に明かすことをしなかったという。灯台の秘密を頑なに守り、カモメを殺すなと警告した男。プロテウスはトーマスにあたる。

そしてエフレイムはプロメテウスを暗示している。

プロメテウスと言えば人間に火をもたらしたためにゼウスの逆鱗に触れたという神。

最後は鎖で縛り付けられ、生きたまま内臓をオオワシに食べられたという。ラストシーンのくだりはそれを暗示していて、それと水夫の呪いが重なり、カモメに食べられるのだ。

ここでいう火とは灯台の明かりのこと。トーマスがかたくなに禁じた灯台の頂上に行ったエフレイムは、結果的にカモメに食われて死んでいる。

そう、これは「カモメを殺してはいけない」という迷信と「プロメテウスの最期」という2つを示唆しているのだ。

灯台の上には何があるのか?

トーマスがエフレイムを、近づかせなかった場所。灯台には何があるのか?ここには色々な意味の解釈がある。愛や美しさ、そして性的な意味も存在する。

そもそも灯台は3世紀ごろに建てられたファロスの灯台をモチーフにしていて、灯台はそのまま男根を暗示している。

「ウィッチ」が魔女という女性を元にした映画であるが、それと対比してライトハウスは実に男性的な象徴を映画に表現している。

そしてこの灯台は世界7不思議の1つであるファロス島にあるアレクサンドリアの大灯台がベースになっていて、そこにプロテウスは住んでいたという。

だからトーマスは、灯台守として誰1人頂上には行かせずに愛と美と性を独占しようとしたのだ。

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レビュー・考察 60点以上
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