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「スティルウォーター」は実話に基づくミステリー映画  ネタバレ考察・解説

2023 11/06
レビュー・考察 60点以上 ヒューマンドラマ
2022年1月11日2023年11月6日

「スティルウォーター」は2022年公開の映画。

無実の罪で服役中の娘の無実を晴らそうと父親のビルがフランスへ渡り真実を追い求める話。

どんなミステリーな展開が待ち受けているかと思えば、フランスへ行ってからもなかなか話が進まず、そこで出会った母娘とまったり過ごし始め微笑ましい展開に。

フランスの差別問題だったり、父と娘との確執がごった煮になっているので、娘のアリソンが有罪か無罪かについてはないがしろに。

一方で、ビルとアリソンの確執、その悔恨をフランスで出会ったヴァルジニーとマヤで埋めようとする様を140分かけて丁寧に描写。

言葉少なめながらも感情を伝えようとする様はフランス映画っぽくもあり、退屈する部分はない。

ミステリーとして見るととてもつまらないが、ヒューマンドラマとして見ればなかなかおもしろみのある映画だった。

「スティルウォーター」

おすすめ度
68点

2022.1.14

140分

ヒューマンドラマ

トーマス・マッカーシー

マット・デイモン

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娘の無実の罪を晴らすために父親が奔走する
見どころ
  • 異国の地で殺人罪に問われた実話ベースの話
  • ミステリーとしては話が弱い
  • 父親の悔恨と再起を描くヒューマンドラマ
テーマ
芸術
エンタメ
雰囲気
暗
明

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目次

「スティルウォーター」映画情報

タイトルスティルウォーター
公開年2022.1.14
上映時間140分
ジャンルヒューマンドラマ
監督トーマス・マッカーシー

映画「スティルウォーター」キャスト

登場人物キャスト
ビルマット・デイモン
アリソンアビゲイル・ブレスリン
ヴァルジニーカミーユ・コタン
シャロンディアナ・ダナガン

映画「スティルウォーター」あらすじ

留学先の仏マルセイユで殺人罪で捕まった娘アリソンの無実を証明すべく、米オクラホマ州スティルウォーターから言葉も通じない異国の地へ単身渡ったビル。現地の協力者を得るも、ほとんどの地元民はよそ者のビルに口をきこうともしない。何者かの襲撃を受けるなど自らの身にも危険が迫る中、ビルはわずかな手がかりを頼りに前進していくが……。

映画.com

映画「スティルウォーター」ネタバレ感想・解説 

「スティルウォーター」はイタリアで実際に起こった事件を元に作られた事実に基づいた映画。

しかし、父親が奔走したという事実もなければ、アマリアのモデルとなったアマンダ・ノックスという女性からは事実と異なる描写だと批判がきていたりして、いわくつきでもある。

話のテーマが「真実を見つけ出す」というところにはなく、どちらかというと父親の娘に対する懺悔の要素が強いことは知ってから見た方が良い。

そうしないとミステリーとしての話の弱さを目の当たりにして、低評価を下すこと間違いなしだからだ。

真犯人は誰だったのか?

(C)2021 Focus Features, LLC.

そういうわけで、この映画の真犯人が誰なのかということはあまり重要ではない。

そしてミステリー要素も大した深みはない。むしろいろいろと想像すると肩透かしして終わりかねないので、ネタバレを見てからの方が良いぐらいだ。

犯人は最初に手紙で書かれた通り、アキームと言う男だった。

そして真実をついて驚かせるポイントは、アキームにリナを追い出すように依頼したのがアリソンだったという点だ。

アリソンは、リナと一緒に住むようになってから浮気を繰り返していた。アリソンはそれに耐えられず、家から追い出すようにアキームに頼んだ。

もちろん殺害依頼は出していないし、その現場には加わっていないが、きっかけを与えたのは事実である。

なので、アキームが犯人だということも分かっていたはずだし、少なくとも薄々感じていたはずだ。だとしたらなぜ服役していた5年間もの間そのことを話さなかったのか。

なぜ頭の悪いアキームが自らの犯罪を言いふらし始めるまで、弁護士にすらその事実を話さなかったのかは謎である。

事件当時からそんな噂があったというけれど、なおのことアリソンは言うべきだったのではなかろうか。

刑が確定してす5年も経過したあとでは再審が難しいのは日本でも当然。案の定、弁護士も「いまさら言われても」と断られる。

というわけでミステリー要素は大どんでん返しのような驚きもないし、だんだんと真実が明らかになっていくワクワク感もない。

テーマは父と娘の確執

(C)2021 Focus Features, LLC.

というわけで、この映画の肝はミステリーではない。「父と娘の確執」にある。

若い頃、家庭を顧みなかった父親が、娘に何かをしてあげるために奮闘する話だ。

そして自身もまたフランスで出会った母娘に昔を投影し、まるで人生をやり直すかのように母親のヴァルジニーと娘のマヤに優しく接する。

物語のはじまりは、すでに娘のアリソンが無実の罪で収監されてすでに5年ほど経過しているところから始まる。

アリソンが捕まってから習慣のように行き来していたフランスのマルセイユまで面会にいくと、手紙を弁護士に渡すように依頼されるのだ。

先に述べたようにアリソンの手紙を弁護士に渡しても動いてくれない。そこでビルは、諦めきれずに自分で解決しようと働きかける。

その道中で出会ったヴァルジニーとマヤと関係を深めていくことになる。

最初、ヴァルジニーとマヤとの関係を描くシーンは、本筋から外れすぎている気がしていたが、実はこちらが本筋だと気づいたのは物語の終盤だ。

ヴァルジニーの協力のもと、フランスのアメリカ人に対する差別的な場面にでくわしながらもなんとか情報をかき集めていく。

アキームという男を見つけ出したとしても、彼のDNA鑑定をするために多額の金が必要だと聞いて、煮詰まってしまう。

ビルは2人に自分の家族を投影し、今までないがしろにしていた家族との関係をヴァルジニー母娘を通じて再構築しようとする。

アリソンもビルの過去に言及している。ヴァルジニーと話したときに、どれだけビルがひどい人間だったのかを伝えている。

アリソンに対するビルの信頼性のなさは、随所に見られる。

手紙は祖母に渡す、依頼は父親に直接頼まない、仮釈放のときも父親に頼まない。などだ。

私たちが映画を通して見るビルは、娘のために危険を犯して奔走するし、マヤにも優しい。

なのでアリソンがビルに辛くあたっているのを見るとモヤモヤした感情が生まれるし、実際にそういう感想も多い。

しかし、それが父娘の間にどれほどの確執があったのか物語ってもいるのだ。

物語の中盤でアリソンが自殺未遂をするが、ビルがマヤに向けている愛情を、見たのが理由だ。

自身が与えられなかった愛情を受けるマヤと、刑務所に4年間収監される孤独が幼少時代をシンクロさせ、深い絶望感を味わったのだ。

ビルにとっては贖罪の1つであったが、アリソンにとっては過去がフラッシュバックしてしまったのは想像に難くない。

そうして築き上げた信頼関係だったが、アリソンのためにアキームを拉致したことで、その関係性も崩れてしまう。

ビルはヴァルジニーやマヤに迷惑をかけたことを非常に後悔していた。

しかし、ビルにとって一番優先しなければならなかったのはアリソンの無実の証明だ。

やり方は正しくなかったとしてもこの方法でしかなかった。

ラストシーンで、ビルはヴァルジニーやマヤとの別れについて「これでよかったのだ」と、アリソンに伝えている。

「人生は残酷だ」そう言うビルだったが、同時に「この場所は大きく変わった」とも言う。

風景は全く一緒だったとしても、今は娘がそばにいる。家族の面倒をろくに見ずに生きてきたビルが見ていた風景とは異なるのだ。

娘との確執はまだ埋まりきらないかもしれないが、彼女の罪の意識も知ることで少しずつ溶けていくのではないか。

血の繋がりよりも、人種や生まれなど関係なく一緒に過ごした時間がいかに大切なのかがわかる映画であった。

この一連の流れを必要最低限の言葉で紡いでいく。決してわかりにくくはないが、ミステリーと掛け合わせてしまったせいで薄まったのはもったいない点だった。

「スティルウォーター」に出てくる差別表現

(C)2021 Focus Features, LLC.

「スティルウォーター」では差別要素もテーマの1つになっている。

この辺りは実際に経験していない日本人の肌感覚ではわかりにくいところがある。

劇中で、アメリカ人=お金持ちのような描写が出てくるが、フランス移民にとってアメリカ人は金を引っ張れる存在であるという認識がある。

そして、地元の人間はよそ者に対してひどく冷たい。警察かもしれないと疑い、無実の罪を着せられたアリソンに対して非協力的だ。

また、ヨーロッパ各地で起こっているテロ行為から、アラブ人についても偏見がある。

ビルがカフェの店主に聞き込みをする際、「アラブ人なんて顔が同じ」「彼らが投獄されても構わない」というように深い分断がここでも見られる。

ヴァルジニーがそのことに憤りを見せると、ビルの「それだけで?」と気にもとめていないリアクションを見せる。

「アメリカ人っぽいわね」という皮肉を言うが、中西部に住む白人のリアルをこの映画では表現している。

他にもヴァルジニーの友人が「トランプに投票したのか?」と、ビルに質問するシーンは、トランプサポーターの多い中西部の白人に対する皮肉でもある。

一方で、中西部に住む白人は、サングラスをかけてあごひげを生やし、石油の掘削で働いている。

それから銃を持ち、トランプサポーターだというのはステレオタイプ的表現でもあるという指摘もあったりする。

From Cannes: Problematic, Racialized Stereotypes Run Free in ‘Stillwater’ | Arts | The Harvard Crims…

であるが、この監督の意図としては差別的表現が当たり前にある中西部白人が、異国で受ける差別の現状を伝えているのだ。

フランスの治安もとにかく微妙。

移民の多いマルセイユが舞台というのもあるが、外国人であるビルがアキームのことを聞き回っているとフルボッコにされるし、街並みはグラフィティアートで埋め尽くされている。

どうやって描いたのだといいたくなるような高さの壁にまで描かれているし、それは住宅街やカフェにもある。

サッカーでは一部の過激派が密集したスタジアムで花火をあげるなど、日本では考えられない情景が広がっている。

保守的な人間たちだけでなく、ヴァルジニーのようにリベラルで、レイシストをヘイトする者もいたり、アリソンのようにLGBTの世界にいる者もいる。

世界で起こっている差別や貧困、政治的思想の縮図が「スティルウォーター」では表現されている。

しかしこの映画は「ミステリー」「ヒューマンドラマ」「差別」という3つのテーマをぶっ込んできてしまったので、軸がブレて見えてしまった。

ヒューマンドラマとしては良い出来だったので実にもったいない映画だった。

事実に基づく映画なのに、当の本人に無断で制作したことも残念。こんなセンシティブな話を本人の了解も得ずに公開するのは、この映画が主張している「差別や偏見」を助長するものではないだろうか。

人物描写や、心理描写はとてもよく描かれていたので、その点を深く考えていくと楽しめる映画だ。

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