「ペット・セメタリー」は2020年に公開された映画。
スティーブンキングの原作小説をもとに、1989年に映画が公開されたが、今回は２回目となる映像化。
年々複雑化していくホラー映画だけれど、近年観たホラーの中でもシンプルに怖い映画だった。
ポチップ
68点
「ペット・セメタリー2019」映画情報
| タイトル | ペット・セメタリー2019 |
| 公開年 | 2020.1.17 |
| 上映時間 | 101分 |
| ジャンル | ホラー |
| 監督 | ケヴィン・コルシュ |
映画「ペット・セメタリー2019」キャスト
| 登場人物 | キャスト |
|---|---|
| ルイス | ジェイソン・クラーク |
| レイチェル | エイミー・サイメッツ |
| ジャド | ジョン・リスゴー |
| エリー | ジェテ・ローレンス |
| ゲージ | ヒューゴ・ラヴォイエ |
映画「ペット・セメタリー2019」あらすじ
家族と田舎に引っ越した医師ルイス（ジェイソン・クラーク）。新居の裏には謎めいた動物の墓地“ペット・セメタリー”があった。 ある日、飼い猫が事故にあうと、墓地を越えた奥深くの森で猫を埋葬する。しかし次の日、凶暴に豹変した猫が姿を現わした。 その地は、先住民が語り継ぐ秘密の森だったのだ。そして迎えた娘エリー（ジェテ・ローレンス）の誕生日、彼女は交通事故で帰らぬ人に…。 果たしてルイスの取った行動とは――。
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映画「ペット・セメタリー2019」ネタバレ感想
近年、ホラー映画は方向性がどんどん変化している。
アリアスター監督の「ミッドサマー」や、ジョーダンピエール監督の「アス」しかり。
その奇抜な発想は確かにめちゃくちゃおもしろいホラー映画なのだけれど、怖いかというと今までの怖さとはまた違う。
「ペット・セメタリー」ではそういった奇抜なホラー要素は出てこない。それもそのはず、原作者がホラーやミステリー界の巨匠、スティーブン・キングで、1983年に出版された原作が元になっているからだ。
最近、感じていなかったシンプルな恐怖感を味わうことができて、ある意味新鮮で満足できる内容だった。
ほどほどに心臓に悪く、ドキドキしながら見られる映画は最近少ない。
心臓に悪い表現というのが今の時代求められていないのかもしれない。だがたまには観たい。恐怖で目を背けたくなるあの感覚を思い出させる映画が「ペット・セメタリー」だ。
ストーリーもただ怖がらせるだけでなく、きちんと筋が通っているのもポイントだ。
ただ怖がらせるのみを求めたホラー映画はたくさんあるし、それが悪いわけではないけれど、やっぱり映画として楽しむにはストーリーは重要だから。
ここ数十年で映画界もストーリーが出尽くしているようにも思えるけれど、こういう風に求められているものが循環していくものなのかもしれない。
映画「ペット・セメタリー2019」ネタバレ考察・解説
※ここから先は話の核心に触れます
エリーの縫い目はなんなのか
ルイスがエリーを生き返らせた後、お風呂で髪をとかすシーンがある。クシで髪をとかしていると何かの引っ掛かりを感じ、ルイスが頭皮を見てみるとそこには雑に縫われた縫い目が現れる。
これは猫のチャーチにもあった。エリーがチャーチの毛をとかしていると同じように引っ掛かりを感じ、無理にとかそうとすることで引っかかれるシーンがある。
ペット・セメタリーでは死者が生き返るわけではない。死者のなかに悪意のある何者かが侵入し、身体を奪ってコントロールする。スティーブン・キング氏が得意とする見えない悪意がそれをさせている。
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ペットセメタリーのエンディングは？ラストはどうなったのか？
ラストシーン。車の中に隠れていたゲイルが見たものは全員家族の体を被ったナニカだった。ルイスが窓を覗き込み、車のロックを解除する音が聞こえてエンディング。
そして冒頭を見てほしい。最初に出てきたルイスの家は車のドアが開けられていた。
このラストが冒頭につながっているわけだけど、つまりゲイルも別の世界に連れていかれることになったのだ。
改めて冒頭のシーンを見るとゾッとすることだろう。
ゼルダの姉の病気とペットセメタリーの関係
脊髄の病気で背骨がねじれ、恐ろしい姿をしていた姉は、妹にとっては恐怖の存在であり、家族に屋根裏に隠されていた。
そして家族のいないある日、レイチェルのミスにより配膳用のエレベータから落下した姉は死んでしまう。
それがレイチェルにとってのトラウマになり、ペットセメタリーのいる町で光景を幻覚を通じて見せつけられる。
ペットセメタリーにいる悪意がレイチェルのように心に隙間があるものに取り憑き、悪夢を見せているのだ。それはジャドにも妻を見せていたように、人間の弱さをつく恐ろしい悪霊がいることを証明している。
パスコーはルイスの暴走を止める役割
ルイスの病院に担ぎ込まれた事故にあった瀕死の少年パスコー。
必死に命を繋ぎ止めようとするも、助からずに死んでしまう。その必死さに感謝したパスコーは死してなおルイスを助けようと警告する。
その助け方はめちゃくちゃわかりづらい。森の中を彷徨わせたり、さながら悪意のある幽霊のようだった。
とは言え、一生懸命助けようとしてくれたのにも関わらず、ルイスは娘の命を助ける？ためにペットセメタリーへの地へ向かってしまうのだった。
ポチップ
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