映画「シャイニング」あらすじ・ネタバレ考察・双子は誰?続編公開前に観ておくべきこと

昔の映画は名作だと言われるけれど、なかなか古い映画を手にとるのって難しい。

当時、いくら斬新な手法であっても、現代では当たり前のように使われたりしていて、そのすごさに気づきにくいところもある。

映画「シャイニング」も評価の高いスタンリーキューブリック監督であるものの、公開は1980年と、40年も前の映画には、古くささは否めないのではないかと懐疑的だった。

しかし観賞後、その固定観念は間違いであったと良い意味で分らせてくれた。

今もなお、カメラワークや、演出、効果音には独特の個性があり、その芸術的センスにおいても、良くも悪くも誰もマネできない手法だったからだ。

だからころ、この映画は、40年間色あせることなく名作と言われるし、スタンリーキューブリックという名は後世にまで残っているわけなのだ。

この記事では、映画「シャイニング」の魅力と、謎めいたストーリーにおいて解説をする

映画「シャイニング」予告

映画「シャイニング」キャスト

ジャック・トランスジャック・ニコルソン
ウェンディ・トランスシェリー・デュバル
ダニー・トランスダニー・ロイド
ディック・ハロランスキャットマン・クローザース
デルバート・グレイディフィリップ・ストーン

映画「シャイニング」スタッフ

監督スタンリー・キューブリック
脚本スタンリー・キューブリック
音楽ウェンディ・カルロス

映画「シャイニング」あらすじ

冬の間閉鎖されるホテルに、作家志望のジャック一家が管理人としてやってきた。そのホテルでは過去に、管理人が家族を惨殺するという事件が起こっていたのだが……。モダン・ホラーの帝王S・キングの同名原作を離れ、キューブリックが独自に造り上げたホラー。

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映画「シャイニング」疑問点をネタバレ考察

シャイニングとは

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シャイニングには大きく3つの能力がある。

  • 未来がわかる能力
  • 過去が見える能力
  • 同じ能力者と交信する能力

ジャックの息子、ダニーと黒人料理長のハロランが持っている能力だ。

未来が分かる能力では、黒人料理長のハロランが「アイスクリームを食べたいかい?」と言われる前に分かったり、エレベーターから赤い血のようなものがあふれてくる映像を見れてしまう。

また、少し未来ではなく過去のこともわかる

ダニーはそのため、10年前に起きた惨殺事件の被害者である双子を見ることとなり、このホテルにより恐怖を覚えてしまう。

ダニーの中にはトニーという人格が同居しており、その人格によってシャイニングの能力を扱えるようにしていると思われる。

黒人料理長ハロランはなぜ助けにこれたのか

黒人の料理長は、極寒の中、雪上車に乗って展望ホテルまで助けにくる。

なぜ、ピンチだと分かったのか。

これは、ダニーがハロランに対して交信したためだ。

マイアミの避寒地にいたハロランのもとに、恐怖でふるえたダニーの叫びが伝わり、展望ホテルに向かうこととなった。

これも、シャイニングの能力のうち1つだ

双子の子どもは誰なのか?

10年前の惨殺事件の被害者。

父親のグレイディによってバラバラにされてしまう。

グレイディがジャックと話しているときに言った、

「娘たちをしつけた」という意味の英語「コレェクティッド」は、なかなか耳に残る名セリフだと思っている。

風呂の中にいた老婆は誰?犬の化け物は?

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展望ホテルは古くからあるホテルだ。

そのため、いろいろなことがあったとハロルドは言っていた。

その歴史の中で風呂で死んでしまった老婆がいたと思われる。

犬の化け物は原作にも出てくるが、ホモ・セクシャルのような演出はない。

滑稽な犬の化け物ではあるけれど、この異様な姿でのふるまいは大人が見ても不気味ではなかろうか。

ジャックが閉じ込められていた倉庫の鍵は誰が開けたのか?

ジャックは、ウェンディによって倉庫に閉じ込められる。しかし、外にいるグレンディと話した後、倉庫の扉は開けられる。

それと同様にいつも閉まっていた237号室も、いつのまにか開いていた。

ここにいるのはホテルにいる幽霊ではない。

ホテルそのものが邪悪な存在だ。そのため、邪悪なホテルはそのすべてをコントロールできる存在なのだ。

いつからジャックはホテルにのっとられたのか

ジャックは、明らかにホテルに来てからおかしくなった。

しかし、仕事というプレッシャーが彼を追い詰めていたのは確かのようだ。

最初の1ヵ月はダラダラしながら過ごし、仕事をするといいつつボール遊びに興じる。

タイプライターで仕事をしていたかと思ったら、何も書いていない。

ウェンディに対し、仕事のジャマをするなと激昂するが、おそらくその時はホテルの悪意に乗っ取られてはいなかったであろう。

おそらく乗っ取られたのはあのときだ。

ホテルのバーに行き、

酒が飲めるなら魂を売ろう

と言ったあのときだ。

バーテンダーが現れ、彼はホテルの悪意に飲み込まれることとなる。

映画「シャイニング」は原作と大きく異なる

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この映画は、分かりにくい作りになっているのは確かだ。

スティーブンキング原作だが、原作では明確に邪悪なホテルの意思として、グレンディや、ジャックを狂わせると表現しているが、映画ではあいまいな部分がある。

シャイニングという能力も、効果がわかりづらく、ハロルドに助けを求めるぐらいしか有効な手はない。しかもハロルドはあっけなく殺されてしまう。

REDRUM という表記も、惨殺死体も、恐怖を演出するための表現に過ぎず、なにも解決しない。

この映画をスティーブンキングは批判しているが、興行的には大きな成功を収めている。

いたるところにキューブリック色が見られるのも、他の作品にはない楽しさだ。

それは演出だけでなく音にもこだわりを感じる。

ダニーがホテルの周りをぐるぐる回るときのタイヤの音や、老婆の笑い声、ダニーの「REDRUM」とつぶやく声。

不気味だが絶妙なリズム感。単に恐怖を演出するだけにはとどまらないキューブリック監督の才能が良くわかる映画だ。

映画「シャイニング」を見たならこれもおすすめ

映画界の中ではよく語られる「21世紀宇宙の旅」。

シャイニングよりもさらに古く1960年に出ているがキューブリックの演出が好きならこちらも見てみよう。

吉田修一原作の映画「パレード」でも映画関係で働く主人公が一番好きな映画としても挙げている。

いたるところで例に出される名作だ。

殺人を表す「REDRUM」という文字。これは金田一少年の事件簿の蝋人形城殺人事件でも取り入れられている。

キューブリック監督の影響力がよく分かる。

キューブリック監督と同じくクセのあるコーエン兄弟の映画もおすすめ。

「スリービルボード」では、娘を殺された母親が犯人を捜すというストーリーだが、解釈は人の数ほど出るぐらい謎めいていておもしろい。

ホラーものとしては、映画「ゲット・アウト」がアカデミー賞脚本賞を受賞するほど作りこまれたストーリーに加えて、恐怖演出も申し分ない。

アメリカの差別社会を強烈に皮肉った風刺映画としてもおもしろい。

ジャックを演じるのはジャック・ニコルソン。

アカデミー賞ノミネートは12回を誇る名優だ。

往年の名作「最高の人生の見つけ方」では、モーガン・フリーマンとともに活躍する。

この記事を書いた人

kuroshirosunsun

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