こんなブラックで悪趣味な作品が世に出せるとは(褒め言葉)さすがは表現の自由に重きを置く国フランス。
ヴィーガンズ・ハムは、コメディアン出身のファブリス・エブエが、監督と主演を兼ね、肉屋の夫婦が繰り広げる人間狩りを描いたフランス発のブラックコメディ。
肉屋を営む倦怠期の夫婦、ヴィンセントとソフィー。ある日、店がヴィーガンの活動家たちに荒らされたのをきっかけに、ヴィンセントが犯人の1人を殺してしまう。
死体処理に困ったヴィンセントはそれをハムに加工するが、ソフィーが勘違いして店頭に出すと人気商品になり…。
という話。
カニバリズムというおぞましい犯罪行為をここまでポップに軽快に扱えるのがすごい。グロすぎずでサクサクみられる後味も悪くない映画
表現の自由はどこまで許されるのか!?
ヴィーガンズ・ハム
(2022)
3.6点
ホラー/コメディ
ファブリス・エブエ
ファブリス・エブエ、マリナ・フォイス
- 肉屋がヴィーガンの人肉で大儲け
- 肉屋の夫婦がヴィーガン狩りを始めるフランスのブラックコメディ
- サイコパスストーリーだが、ポップで軽快に観られる90分
- 月額料金
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映画「ヴィーガンズ・ハム」キャスト
登場人物 | キャスト |
---|---|
マリナ・フォイス | ヴィンセント |
ファブリス・エブエ | ソフィー |
映画「ヴィーガンズ・ハム」ネタバレ感想
あらすじ
肉屋を経営するものの売り上げはかんばしくない。このまま店を続けていけるかわからない状況で、同じく精肉店を営む友人でもありライバルでもある夫婦は良い暮らしをしている。夫婦関係も冷え切っていて、妻は離婚を宣言。
そんなとき、過激派のヴィーガンたちが店にやってきて店内を荒らされる。ある日店を襲ったメンバーの1人を見かけたヴィンセントは、仕返しをしようとしたところ誤って車で轢き殺してしまう。
事故として警察に連絡しようとするも、殺意を抱いていたことがバレる可能性があり困ったヴィンセントは自宅へ持ち帰りバラバラにすることに。
翌朝、疲れ果てて寝ている夫を置いて妻が先に店を開ける。そこへ遅れてやってきた夫は、バラバラに処理して冷凍庫に入れた死体がなくなっていることに気づく。
そこに「さっきのハムが美味しかった」と言って追加注文をする客が。
そのハムは人間だった。美味しい肉が入荷したという噂を聞きつけ、店はたちまち繁盛し、ヴィンセントも食べてみたところそのおいしさに驚く。
肉・魚を食べないヴィーガンの肉を追い求めて、人間狩りが始まっていくーー。
感想
フランスでも増えてきているヴィーガン。肉・魚はもちろん乳製品を使ったものも食べないというルールに沿って生きている人の中には肉屋を敵とみなして店を襲ったり、落書きなどをする迷惑行為も起きている。
そんな社会を皮肉って作られたのがこちらの映画。なんとタンパク質を食べないヴィーガンたちの肉はうまいというサイコパスな発想で、人肉を売ったら人々に大好評。自分たちも病みつきになり狂っていくというトンデモストーリーをブラックユーモアたっぷりに表現。
人肉とわかって食べている夫婦も狂気だが、それを知ったうえで売る神経もゾッとするし、知らないうちに食べた客はあとで人肉だと分かったら、それこそヴィーガンの道をたどることになるのではなりそう。
サクサク観れるユーモアたっぷりの映画ではあるもの深く考えると吐き気を催すので注意。
しかし、店を襲ったヤツらのような、ヴィーガンの一部の過激派を殺すだけなら、まだ夫婦に正義はあるが、特に何も悪いことをしていない人たちも襲うスタイルなので、観ていて胸クソ悪さも感じる。
ただ、それほど非難轟々にならないのは、フランスのお国柄もあるが、ブラックユーモアがスベッていないからだろう。90分程度のライトに見れる映画なので、気になった方はぜひ。
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