映画「レミニセンス」は中年版「天気の子」 ネタバレ感想・解説

レミニセンスは2021年のSF映画。

戦争で街は荒廃した上に内戦状態にあるディストピア的SF

天変地異の影響か、一部の都市が水没してイタリアのヴェネツィアのような景色がアメリカのマイアミに広がる世界。

記憶の中の情報を抜き出す「レミニセンス」という技術を使って危険な事件に巻き込まれていく話だ。

ディストピアの世界観とレミニセンスという技術がごった煮になっていて、水没していく街の特性を生かしきれていなかったのは残念。

2時間の映画でやるには余計な設定が多すぎて入り込むことはできなかったし、結局恋愛の話に終始した主人公の恋の盲目っぷりは「天気の子」の主人公を見ているようだった。

「レミニセンス」

おすすめ度
40点

2021.9.17

116分

SFミステリー

リサ・ジョイ

ヒュー・ジャックマン

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街が海に沈んだディストピアSF
見どころ
  • 他人の記憶を見て手がかりを掴め
  • 恋愛厨がすぎてちょっとついていけない
  • ヒュー・ジャックマン主演

テーマ
芸術
エンタメ
雰囲気

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「レミニセンス」映画情報

タイトルレミニセンス
公開年2021.9.17
上映時間116分
ジャンルSF、ミステリー
監督リサ・ジョイ

映画「レミニセンス」キャスト

登場人物キャスト
ニックヒュー・ジャックマン
メイレベッカ・ファーガソン
ワッツタンディ・ニュートン
セント・ジョーダニエル・ウー
サイラス・ブースクリフ・カーティス
ウォルターブレット・カレン
ゾーイニコ・パーカー
エルサアンジェラ・サラフィアン
エイブリーナタリー・マルティネス
タマラマリーナ・デ・タビラ
セバスチャンモージャン・アリア
ハンクハビエル・モリーナ
フォークスサム・メディナ

映画「レミニセンス」あらすじ

全世界渇望のハリウッドSFサスペンス超大作 都市が海に沈み、水に支配された世界で、〈記憶潜入エージェント〉として暗躍するニックに、検察から仕事が舞い込む。新興勢力のギャング組織の男が瀕死の姿で発見された。 彼の記憶に潜入し、ギャングの正体と目的を掴めという依頼だ。彼の記憶から映し出された、事件のカギを握る謎の女性メイを追って、多くの人々を記憶潜入(レミニセンス)するニック。 だが、膨大な記憶と映像に翻弄されたニックは、予測もしなかった陰謀へと巻き込まれていく──。

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映画「レミニセンス」ネタバレ感想・解説 

レミニセンスのタイトルの意味とは

レミニセンスとは人間から記憶取り出す技術のこと。

水分を含んだタンクの中に入って機械を装着することで、人間の脳波から記憶を具現化できる。

具現化された映像はホログラムとして可視化されるので、外部からも覗き見ることができるし、本人も同じ映像を同時に見ていることになる。

だから「インセプション」のように誰かの記憶の中に入るわけではなく、人間の意思では曖昧な記憶をあらためて追体験できるという装置だ。

自分の頭の中の片隅に埋もれた記憶を思い出させ、紛失したものを見つけ出したり、過去の良き思い出の擬似体験も可能。

犯罪の証拠をつかむための捜査にも使われている。

どの記憶を引っ張り出すかは装置をつけた本人にはできず、装置越しに話しかけて記憶の出どころを操作するニックのような技術者が必要

もちろん被験者が望まないことであったり身の危険に関わるようなことはなかなか見ることができない場合もある。

記憶自体は被験者が覚えていないことでも再現される。それは意識のフォーカスによってリアルでは曖昧になっているだけで、記録という意味では残るとのこと。

また、外部から見ている人間は、客観的な視点で見ることができる。

完全に見えてないはずの部分も再現されている気がするが、そこはそのフォーカスされてないだけで脳内では上手に補完されているのだろう。

内戦が続き、いずれ水の底に沈むディストピアな街に暮らす人々は、現実を逃避して過去の思い出に浸りたいのだ。

しかし、レミニセンスは本人も気づいていないような記憶の底を探ることにあり、本人が意識する記憶からも抜け落ちていることが多い。

イメージに書き出すことで、保存された動画にもできるが、毎回新しい発見もあったりするので、レミニセンスを繰り返す依存症のような人もいる。

不注意に扱うとレミニセンスから一生抜け出せなくなってしまう危険性もはらむ。

だからニックは自分でタンクを使用することはなかったが、メイがいなくなったことで、その理由を探るためにレミニセンスを多用するようになってしまう。

バカとは何か

セイント・ジョーが取り扱うバカ。これは実際には存在しないドラッグを指している。

この「バカ」という名前の由来は実は複数あるそうで、愛の認知という意味と、日本語の馬鹿から来ているらしい。

メイはなぜニックに近づいたのか

メイがニックに近づいたのは最初から仕組まれていたことだった。ニックのことを事前に調べ、彼がメイに興味を持つように仕向けられていた。

メイはセイントジョーのドラッグを大量に持ち逃げした経緯があり、ブースにそこを狙われていた。

ブースは、ウォルターという資産家の命令により、不倫関係にあったタマラとその子どもを殺そうとしていた。

そのためにニックが持っているタマラの記憶を奪い取ろうとしていた。

だから最初こそメイはニックに興味はなかったはずだけど、数ヶ月一緒にいることで、メイもまたニックを愛しながら苦しむことになる。

レミニセンスのラスト

ブースに殺人依頼を出したのはウォルター本人ではなくウォルターの息子だった。

資産をタマラたちに渡したくないがためにブースにタマラたちを始末させようとしていた。

そしてそれに巻き込まれたメイは、タマラの息子だけは守って自ら命を絶つ

その死の淵で、ニックがいつか必ずレミニセンスを通じてここに辿り着くと信じて、メッセージを残していた。

陰謀は阻止され、ブースはレミニセンス中毒の廃人となる。

しかしニックは、メイを失ったことで自身もまたレミニセンスの無限ループをし続けるというラストを迎える。

ハッピーエンドと言いがたく、誰も救われない物語だ。

レミニセンスの感想

全体的になんだか気持ち悪さを感じてしまったのは主人公の恋愛厨の描写にある。

レミニセンスといい、沈みゆく街といい、おもしろい設定はたくさんあったのに、結局恋愛の話に終始

ニックはレミニセンスの危険性を知っていたはずなのに、愛で周りが見えなくなってしまう。

天気の子のようにまだ高校生ぐらいのうぶで純粋な少年ならわかるけど、どこからどう見ても四十は越えている男がだ。

戦争ばかりで生きたせいで、恋愛をしてこなかったのかという慌てっぷりだ。

恋人が突如姿を消してしまって慌てふためくのはわからなもないけれど、公私混同ばかりか、仕事をもらってる取引先の警察にまで迷惑をかける始末。

まだ事件性も何もない頃からこれなのだからちょっとついていけなかった。

最終的にはメイとの思い出を見続けるためのレミニセンス無限ループ

ディストピア的ハッピーエンドのような終わり方らしいと言えばらしいけど、やり切れないというか、呆れるというかな終わり方だった。

残念だと思うのは、水に沈みゆく街の特性を活かしきれていない点

未来に希望がなく、世界が荒廃していく様を演出したのは良かったけれど、あまり話に直接絡んでくることはなかった。

映画という短い時間でレミニセンスウォーターワールドをさばききるのは難しい。シリーズ化するか、ドラマ化するとおもしろいだろう。

海に沈んだ街並みを描き出すのは圧巻でさすがはハリウッドといったところなので、ディストピアの世界観美しい自然は良かったが、消化不良な映画であったことは否めない。

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