MENU
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
カラクリシネマ-映画レビューブログ
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
カラクリシネマ-映画レビューブログ
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. レビュー・考察
  3. 60点以上
  4. 映画「レリック-遺物-」は認知症をホラーにした話 ネタバレ感想・解説

映画「レリック-遺物-」は認知症をホラーにした話 ネタバレ感想・解説

2021 9/04
レビュー・考察 60点以上
2021年7月27日 2021年9月4日

レリック-遺物-は、2021年に公開されたオーストラリアの映画。

行方不明になった祖母を探しに来た娘とその孫が祖母の家で直面するホラー。

怖いぞ怖いぞと思わせておいて、それほど怖いわけでもなく、シナリオもはっきりしないままで、邦画のホラー映画のようにモヤモヤの残る内容だった。

ただ、単に謎が残るだけでなく、ホラーだけではない要素もきちんと含んでいる点に気づくと面白さは増す。

夜見ているとそれなりに怖いので、ちょっとしたドキドキ感を味わいたくて、それほど心臓に悪い表現もないぐらいのライトな冷や汗を味わいたければおすすめできる。

「レリック-遺物-」

おすすめ度
60点

2021.8.16

89分

ホラー

ナタリー・エリカ・ジェームズ

エミリー・モティマー

Amazonで探す

認知症 x ホラー
見どころ
  • おばあさんと森の奥の一軒家は危険
  • 話にはモヤモヤが残る
  • ドキッとする表現はないが、何か起こりそうな雰囲気が怖い
テーマ
芸術
エンタメ
雰囲気
暗
明
目次

損しないサブスク動画配信の選び方

映画を観る機会が多い方のために、損しないサブスクの選び方を教えます。

あわせて読みたい
【映画特化】おすすめのサブスク動画配信サービスを年50本以上観る私が紹介 この記事では、毎年映画を50本以上観てレビューを書き続けている私が、実際に色々なサービスを使ってわかったおすすめするサブスクの動画配信サービスをご紹介。 あおい…

「レリック-遺物-」映画情報

タイトルレリック-遺物-
公開年2021.8.13
上映時間89分
ジャンルホラー
監督ナタリー・エリカ・ジェームズ

映画「レリック-遺物-」キャスト

登場人物キャスト
ケイエミリー・モティマー
サムベラ・ヒースコート
エドナロヴィン・ネヴィン

映画「レリック-遺物-」あらすじ

森に囲まれた家でひとり暮らしをする老女エドナが突然姿を消した。娘のケイと孫のサムが急いで向かうと、誰もいない家には、彼女が認知症に苦しんでいた痕跡がたくさん見受けられた。そして2人の心配が頂点に達した頃、突然エドナが帰宅する。だが、その様子はどこかおかしく、まるで知らない別の何かに変貌してしまったかのようだった。サムは母とともに、愛する祖母の本当の姿を取り戻そうと動き出すが、変わり果てたエドナと彼女の家に隠された暗い秘密が、2人を恐怖の渦へと飲み込んでゆく…。

filmarks

映画「レリック-遺物-」ネタバレ感想・解説

祖母の家では何か起きていたのか

「レリック-遺物-」では2つの問題が起きている。1つ目は祖母の認知症。2つ目は曽祖父から受け継がれる遺物だ。

レリックは副題にある通り、遺物と言う意味が込められていて、曽祖父の代かもしくはもっと前から何か悪いものを受け継いでいる。

そしてその元凶となるのが曽祖父が住んでいたという家であり、そこに住んでいた曽祖父が頭がおかしかったという話だ。

映画の中では全然ヒントがないのではっきりとしたことはわからないままではあるけれど、曽祖父が住んでいた家には何か良くないナニカがいて、その遺物である窓を祖母の家に取りつけたことで祖母の身にも異変が起きたのだ。

そしてそれは体の中に侵入し、あざとなって現れる。祖母が戻ってきたときに介護士が見たのは、呪われたあざだったのだ。

祖母が、1人なのに誰かと話をしているところをケイが見かけるシーンがあるが、それは体の中に巣食う悪意を持つ第三者なのである。

そしてこの映画がもう1つ面白さを発揮するのは、遺物から伝わるホラー要素と認知症を掛け合わせているところにある。

認知症の要素は、物忘れをや徘などの不可解な行動や、不気味な言動をホラーに置き換えて怖がらせているだけではない。

その要素は、もう1つの深みのある物語を作っている。

ホラーだけではないもう1つのテーマとは

「レリック-遺物-」がホラーを通じて語りかけてくるのは、認知症を抱えた親との向き合い方である。

冒頭から感じるこの3世代にわたる親子関係は、あまり良くない雰囲気をまとっている。

娘のケイと母親は連絡は取りつつも一緒に暮らしてもなければ、近況も知らないほど疎遠である。

母に認知症の兆候があると発覚すると、早速母を施設に入れようと考えている。

認知症に対して向き合うことの是非は置いておいて、少なくともケイは、最初から自分で介護しようとする意思はない。

娘のサムとケイの関係もいまひとつで、母親は娘が働き先をやめていたことも知らない。

サムも聞かれたついでに答えた程度で、お互いが疎遠になっていることがわかる。

そこから見えてくるのは、冷え切っている家族関係だ。

現代の問題の1つでもある認知症は、2021年に公開された映画「ファーザー」でも「スーパーノヴァ」でも取り上げられているが、それをホラーに乗せて不気味さだけでなく、悲しさや苦しさを同時に表現してくる。

あわせて読みたい
映画「ファーザー」の真実をわかりやすく解説 ネタバレ考察 映画「ファーザー」は2021年の映画。 アンソニー・ホプキンスが主演で、2021年の主演男優賞を獲得した作品。 認知症をテーマにしている映画が他と比べて異なるのは、認...
あわせて読みたい
映画「スーパーノヴァ」は「ファーザー」と同じ認知症の話  ネタバレ感想・解説 映画「スーパーノヴァ」は2021年公開のイギリス映画。 今年、アカデミー賞を受賞したアンソニー・ホプキンスが主演の映画「ファーザー」と同じく認知症を描いたのが「ス...

この部分が見えてくると、単に怖がっていればいいだけのホラーではない複雑な気持ちが絡んでくる。

この物語は祖母、娘、孫からなる3世代の家族の繋がりを描いているのだ。

ラストのベッドシーンでは祖母、娘、孫でベッドに横たわることで、ようやく家族3人の繋がりを感じることになる。

曽祖父から受け継がれた遺物により乱心してしまった祖母により、最後に家族の絆を得られると言うのはなかなか趣深いというかエモいというか複雑な感情になること必至である。

ラストの意味。

日焼け後に皮が剥ける現象。

あれは実はあまり無理やり剥がすのはあまりよくないことらしいのだが、ついやりたくなる行動の1つだ。

途中で破れずに大きな皮を作れた時の達成感はなかなかのもの。

それを「レリック-遺物-」では、祖母に対してやってのける。

まるで日焼け後の皮むきのように気持ちよく体の皮膚や頭皮を剥いていくシーンは圧巻。

もはや皮膚ではなく肉だ。ただれたような肉が気持ちよくペリペリ向けていく様は気持ち悪さとともに深い達成感や高揚感を得られる。

全てを剥いて真っ黒になった祖母と娘と孫の3人で横たわる。

そしてサムはケイの背中にあざを見つけてしまう。遺物は自分の母に移ってきたことを知る。

そしてそれはいずれサムへと伝わってくるということも同時に理解してエンド。

結局その遺物がどういう類いのものなのかは分からないままだった。

曽祖父の家、窓、あざがキーワードになっていることはわかるけれど、怨霊のようなものがいるのか、地縛霊なのか、過去に起こった事件が元になっているのかさっぱり分からないままだ。

ただ、祖母が至る所にポストイットを貼っていたように、自分のことを取り戻そうと必死に抵抗する跡もある。

あざに心を奪われるには一定時間がかかるのだ。

だから身体が完全に奪われるまでの行動を認知症の行動に模して作られたのが「レリック-遺物-」である。

モヤモヤ感は残るのでスッキリはしないのだけれど、「認知症の行動の裏にはこんなホラー要素が隠されているかもしれない」という狙いははっきりと伝わってくる。

説明は少ないけれど、不気味で気持ち悪いホラーを求めるのであればなかなかに悪くない映画だ。

あわせて読みたい
映画「ファーザー」の真実をわかりやすく解説 ネタバレ考察 映画「ファーザー」は2021年の映画。 アンソニー・ホプキンスが主演で、2021年の主演男優賞を獲得した作品。 認知症をテーマにしている映画が他と比べて異なるのは、認...
あわせて読みたい
映画「スーパーノヴァ」は「ファーザー」と同じ認知症の話  ネタバレ感想・解説 映画「スーパーノヴァ」は2021年公開のイギリス映画。 今年、アカデミー賞を受賞したアンソニー・ホプキンスが主演の映画「ファーザー」と同じく認知症を描いたのが「ス...

  • おすすめ映画
    【2022年12月最新】おすすめ映画DVDレンタルランキングTOP50 実際に見た洋画、邦画を人気順で紹介
    2022年2月13日
  • 新作・配信開始
    【2021年】おすすめ映画DVDレンタルランキングTOP50 実際に見た洋画、邦画を人気順で紹介
    2021年11月28日
  • おすすめ映画
    【マイナーだけど面白い】有名じゃないけどガチでおすすめの映画23選
    2021年7月31日
  • 新作・配信開始
    おすすめ映画レンタル配信ランキング2020最新版【実際に観たおもしろい映画TOP50】
    2020年6月4日
  • クリエイター
    高評価作品だらけ!製作スタジオ「A24」が手掛けるおすすめ配給映画18選
    2020年3月25日
  • おすすめ映画
    【2022年最新版】映画ブロガーがおすすめする面白い映画ランキングTOP60
    2021年1月15日
レビュー・考察 60点以上
2020年代 2021年 エミリー・モーティマー オーストラリア ナタリー・エリカ・ジェームズ ベラ・ヒースコート ホラー 新作 洋画

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Follow @tolkobamovie Follow Me
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする コメントをキャンセル

  • メニュー
  • 上映中
  • レンタル
  • Netflix
  • Amazon
目次