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映画「ナイトメア・アリー」の謎をネタバレ徹底解説 リリスが裏切った理由とイノックが象徴するものとは?

2023 11/06
レビュー・考察 70点以上 スリラー
2022年3月24日2023年11月6日

「ナイトメア・アリー」は2022年公開の映画。

舞台は1940年代のアメリカ。カーニバル団で働きはじめた男が、読心術に才覚を発揮して成り上がる過程とその凋落までの過程をスリリングに描いたノワール映画。

1947年に公開された映画を「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督がリメイク。

カーニバルに立ち並ぶ大道具やオブジェクトは退廃的な雰囲気に包まれていて、ノワールの持つ殺伐とした演出を引き出したのはお見事。

欲望に目が眩んだ男の強欲さと悲哀もよく表現されていて世界観にのめり込める映画だった。

全体として説明が少ない映画のため謎が多い部分もある。

ピートはなぜ死んだのか、父親との関係は?リリスはなぜ裏切ったのか。物語を追いながら解説していく。

「ナイトメア・アリー」

おすすめ度
78点

2022.3.25

150分

スリラー

ギレルモ・デル・トロ

ブラッドリー・クーパー

Amazonで探す

読心術で人の心を掌握した男の成功と挫折
見どころ
  • 1940年代アメリカのショービジネスが舞台
  • ギレルモ・デル・トロが描くノワール映画
  • 男の強欲さと悲哀を表現した濃厚な作品
テーマ
芸術
エンタメ
雰囲気
暗
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目次

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「ナイトメア・アリー」映画情報

タイトルナイトメア・アリー
公開年2022.3.25
上映時間150分
ジャンルスリラー
監督ギレルモ・デル・トロ

映画「ナイトメア・アリー」キャスト

登場人物キャスト
スタンブラッドリー・クーパー
リリスケイト・ブランシェット
モリールーニー・マーラ
ジーナトニ・コレット
クレムウィレム・デフォー
エズラリチャード・ジェンキンス
ブルーノロン・パールマン
ピートデヴィッド・ストラザーン

映画「ナイトメア・アリー」あらすじ

ショービジネスでの成功を夢みる野心にあふれた青年スタンは、人間か獣か正体不明な生き物を出し物にする怪しげなカーニバルの一座とめぐり合う。そこで読心術の技を学んだスタンは、人をひきつける天性の才能とカリスマ性を武器に、トップの興行師となる。しかし、その先には思いがけない闇が待ち受けていた。

映画.com

映画「ナイトメア・アリー」ネタバレ感想・解説 

(C)2021 20th Century Studios. All rights reserved.

「ナイトメア・アリー」タイトルの意味と原作

「ナイトメア・アリー」の原作は、1946年に書かれたウィリアム・リンゼイ・グレシャムの作品。

冒頭で話した通り「悪魔の住く町」というタイトルで1947年に映画化されている。

その映画がギレルモ・デル・トロによって70年ぶりにリメイクされたのが「ナイトメア・アリー」だ。

タイトルは直訳すると「悪夢小路」。

カーニバルを仕切っていたクレムがギーク(獣人)の捕まえ方を教える過程で登場したワードだ。

原作の舞台は日米戦争が始まる少し前、1930年代の終わりが物語の始まりである。その当時、カーニバルという形で障害者や奇形を持つ者を舞台に立たせる、いわゆる見世物小屋が流行っていた。

冒頭に登場するギーク(獣人)や読心術や電気椅子、マジックなど奇々怪界なショーとともに、瓶詰めされた赤子の死体などが展示されていた。

当時は障害者に対する理解も薄く、フリークショーという名で賑わっていたのだそうだ。

1840年から1940年までフリークショーの黄金時代 で、この時期に多くの肉的的、精神的に欠陥を持つ人たちや奇妙なパフォーマンスを行う人たちがフリークショーに招集されるようになった。多くはサーカスやダイム美術館(ハイブロウと異なるワーキングクラスを対象にしたロウブロウな美術館)や寄席などで開かれた。

海外の見世物小屋の歴史

この手の話は、江戸川乱歩の「一寸法師」や「芋虫」などにも登場する。

そんなカーニバルの魅力に取り憑かれたスタンという男の栄光と挫折を描くのが「ナイトメア・アリー」である。

スタンは、カーニバルの一団に出会ったことで、労働者として働き始める。

そこで出会ったジーナ、ピート夫妻に読心術を教えられ、野心の強いスタンは、だんだんとショーの持つ魅力に取り憑かれていくことになる。

やがてスタンは電気ショーを演じていたモリーに恋焦がれ、彼女を引き抜いて自分のショーを立ち上げることになる。

富や権力に対する強欲さで成り上がったスタンだったが、犯した過ちによって破滅へと導かれていくというのが「ナイトメア・アリー」の話の流れである。

スタンはピートを殺したのか

(C)2021 20th Century Studios. All rights reserved.

スタンは数々の過ちを犯している。その中の1つがピートの殺害だ。

スタンが読心術を習い、メンターとして崇めていた彼のノートにはトリックがびっしりと書かれていた。

数字と意味を結びつけ、パートナーの言葉をヒントにする。見ても触ってもいない持ち物の中身を言い当て、他人の過去を特定する。人心をいかに掌握するかが記載されたノートである。

スタンは、ピートの持つ技術を盗むためにノートを覗きみようとするが、ピートはそれを許さなかった。

そんなピートがある朝突然死する。

ピートは読心術に長けている一方で、アルコール依存症でもあった。

妻のジーナの目を盗んでは、こっそりとクレムからアルコールをもらっていることをスタンは知っていた。

スタンはそれを利用して、毒物の含まれているアルコールを盗み、ピートに渡したのだ。

すべては彼の野心が引き起こした悲劇だった。

殺害に関して明確な描写や告白はないが、リリスのセラピーの中でピートに対する後悔の念を話している。

ちなみに過去の映画ではビンを誤って渡してしまった事故だったため、オリジナルと脚本も少し異なる。

なぜスタンは父親を憎んでいたのか

スタンは父親を憎んでいた。

これは、ピートがスタンに出会ったときに暴いた真実である。

「多くの子供は父親との間に問題を抱えている」という統計情報をもとに言い当てただけだったが、確かにスタンと父親の間には大きな確執があった。

父と子の遺恨に対する明確な描写はないが、フラッシュバックする映像やスタンの告白シーンから推察できる。

スタンの父親もピートと同じくアルコール依存症を抱えていた。そしてまだスタンが小さい頃、母親が男を作って出て行ってしまった。

父親は母親を止めることができず、スタンは心に傷を負っている。

アルコール依存症の父親のせいで、母が離れてしまった事実を憎み、スタンは床に伏せっていた父の身ぐるみを剥がし、窓を開けて凍死させたのだ。

そして冒頭のシーンで死んだ父親を家ごと燃やし、過去を精算しようと試みている。

スタンの罪はここから始まっていたのだ。

この物語は始まりからスタンが罪から逃れたいともがき続けるストーリーになっている。

生みの親と、親のように慕っていたピートは2人ともアルコール中毒で身を滅ぼしている。

それがスタンがアルコールを飲まないと誓った理由でもある。

アルコールで身を滅ぼすことの愚かさを知っていたから。

リリスはなぜ裏切ったのか?

(C)2021 20th Century Studios. All rights reserved.

今回最大の謎となるリリス。

スタンが読心術で成功し、毎日ショーをこなすようになってきたときに出会ったのがリリス。

心理学者であるリリスから患者の情報を得ることで、スタンは次第に降霊術に傾倒していく。

協力的だったリリスだったがスタンがグリンドルとの降霊術で失敗した後、態度が変わる。

グリンドルを殺し、逃げてきたスタンに渡したのは1ドル札の束。さらにスタンをピストルで撃ち警察を呼び、スタンを追い込んだ。

なぜ、リリスはスタンを裏切ったのか?

いや、違う。そもそもその前提が間違っている。

リリスは裏切ったのではなく、最初からスタンを利用する目的で近づいたのだ。

リリスの身体には大きな傷痕があった。傷について事の真相が語られることはなかった。しかし、いくつかのシーンより推察できる。

リリスの口からは幾度か「階級」という言葉が使われていた。

この傷が誰につけられたのかと問われた時は「世界」という表現をしていた。

つまり、リリスの傷痕は、世界を牛耳る権力や富を持つものたちによってつけられたものと推察される。

リリスにとっては同じく強欲に金を欲し、地位を身につけたスタンも例外ではなく憎むべき相手だったのだ。

リリスは最初からスタンがペテン師だと見抜いていた。

そのスタンに恥をかかせる目的でショーの最中に参入したのにも関わらず、返り討ちにあったことはリリスのプライドを大いに傷つけてもいた。

その復讐心から、まずはスタンのペテンを利用して、時の権力者から金を巻き上げることに成功する。

同時にスタンを破滅への道へ誘いこんでいたのだ。

スタンへアルコールを飲むように差し向けたのも、スタンが酒を飲まない理由を知っていて、なお同じ道をたどるように企んだからである。

さらにもう1つ、リリスはグリンドルへの復讐も企てていた。

リリスはグリンドルの情報をスタンには渡さなかった。

しかし、代わりに大事な患者の情報が入っている扉のカギを差したままの状態で部屋をでた。

そうすればスタンがカギを手に入れて、盗人として自ら情報を取りにくることをわかっていたからだった。

リリスは全く手を汚さずにグリンドルの情報を渡すことになる。

グリンドルはスタンとの降霊儀式のときにある告白をしている。彼は昔の恋人の死を忘れるために、その後出会った女性たちに怒りをぶつけてきたというのだ。

その1人が、リリスである。

グリンドルは短い間、リリスの患者だった。

その過程でリリスはグリンドルの怒りを受けた。もしかすると胸の傷はそのときのものかもしれない。

参考:Why Did Phychologist Lilith Ritter Betray Stan?

リリスの目的についても明確な描写はない。しかし、リリスが「お金に興味はない」と話していたことから、世界に対する怒りのようなものが根底にあることは間違いないだろう。

ギークの作り方

スタンは、ギーク(獣人)を見世物にしていたクレムに、どうやってギークを見つけ出すのかと尋ねるくだりがある。

第1次世界対戦から続く世界大戦の時代、戦争から戻ってきた兵士の多くはアル中か薬物中毒だったという。

悪夢小路や電車、ドヤ街などから拾ってきて彼らにこういうのだ。

「一時的な仕事があるがやらないか。おれたちが本物のギークを見つけるまでの代わりだ」と。

彼らがノッてきたタイミングでそいつに薬物を仕込む。

そのあと、本当のギークが見つかったので用済みだと伝えると、焦り震える。

その弱みを逆手に取り、鶏を投げればギークは作れると彼はいうのだった。

ラストの結末は?赤ん坊イノックの意味

そしてそのギークの話が物語のラストへと繋がっていく。

スタンは富と名声を得たが、その強欲さから身を破滅させる。父親を殺したときから、スタンは罪に追われ続け、逃げ切れていなかった。

恨みで父親を殺し、富と名声を得るためにピートを殺す。そして運命から逃れるためにグリンドルとそのボディガードを殺害。

モリーにも愛想を尽かされ、リリスにも裏切られ、警察から逃げながら流れ着いた先はカーニバルだった。

そこでスタンはホリマリン漬けにされた赤ん坊と再会する。

それはクレムがコレクションしていた生まれて間も無く母親を殺した赤ん坊のイノックだった。

そのそばにスタンが父親の形見としてもってきたラジオもあった。

そこでスタンはカーニバルのオーナーに自らをメンタリストとして売り込むが、拒否される。

代わりにこう提案されるのだ。

「一時的な仕事があるがやらないか。おれたちが本物のギークを見つけるまでの代わりだ」と。

自らの破滅とともにあの頃決してなるまいとした貧困層まで落ちた自らの身の上を思い、スタンは自虐的に笑い泣きしながらこういうのだった。

「私はそのために生まれてきたのだ」

イノックはスタンの罪を想起させる象徴として存在している。

イノックは常にクレムを見ていて、そこから背を向けたところで逃れられない。クレムが犯してきた罪からは逃れられないのだと。

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