モンタナの目撃者は2021年公開の映画。
スモークジャンパーと呼ばれる山火事の消防隊員が、少年を追う暗殺者と山火事から逃げるディザスター x スリラームービー。
2つの出来事が絶妙に結びつかないまま結末を迎えてしまい、スモークジャンパーという職業はほとんど意味をなさず。
肝心の山火事のシーンは最後の10分程度で迫力も特になくエンディングへ突入してしまった。
近年世界各地で山火事が多いが、その火災の広がり方の速さには火事の恐ろしさを改めて感じたものの、その見どころは少なかったのは残念。
アンジェリーナ・ジョリー主演なのでファンなら見るのも良いが満足度は低め。。
シンプルで単純な映画が見たければアリだが、ディザスタームービーを期待してみると失望するのでやめておこう。
モンタナの目撃者
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「モンタナの目撃者」映画情報
タイトル | モンタナの目撃者 |
公開年 | 2021.9.3 |
上映時間 | 100分 |
ジャンル | スリラー |
監督 | テイラー・シェリダン |
映画「モンタナの目撃者」キャスト
登場人物 | キャスト |
---|---|
ハンナ | アンジェリーナ・ジョリー |
コナー | フィン・リトル |
パトリック | ニコラス・ホルト |
ジャック | エイダン・ギルト |
アーサー | タイラー・ベリー |
イーサン | ジョン・バーンサル |
アリソン | メディナ・センゴア |
オーウェン | ジェイク・ウェバー |
映画「モンタナの目撃者」あらすじ
過去に悲惨な事件を目撃したことで心に大きなトラウマを抱える森林消防隊員ハンナは、ある日の勤務中、目の前で父親を暗殺者に殺された少年コナーと出会う。コナーは父親が命懸けで守り抜いた秘密を握る唯一の生存者であるため、暗殺者に追われる身となっていた。コナーを守り抜くことを決意するハンナだったが、2人の行く手に大規模な山林火災が立ちはだかる。
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映画「モンタナの目撃者」ネタバレ感想・解説
少年の父が握った秘密はわからずじまい
「モンタナの目撃者」は、少年・コナーの父親がある秘密を握ったことで2人の暗殺者に狙われるところから話が始まる。
父と同じ秘密を持った別の家族が殺害され、自分の身に危険を感じた父親がコナーを連れて逃亡を図るスリラー映画だ。
この映画ではあくまで暗殺者や山火事から逃げることを主目的としているため、この秘密がなんなのかについてはわからずじまい。
父親は法廷会計士で、何かしらそこでやばいものを見つけたらしい。だから国家がらみの犯罪に関わってしまったと思われる。
そんなスキャンダルを父から譲り受けたコナーが、信頼できる誰かを見つけて逃げるところに焦点が当たっていくので、余計な情報を省いたのは良かった。
ニコラス・ホルト演じる暗殺者のムカつき具合も良い感じで、悪役を悪役として煽るのも単純でわかりやすい構成だ。
悪く言えば物語が単純すぎるので深みはなく、あっさりしすぎている。
監督は「ボーダーライン」を脚本しているテイラー・シェルダン。
戦争やバトルものの脚本は秀でていて、余計な情報を削ぎ落として1つに集中させる描き方は良かった。
だからこそ、うまく2つの脅威をうまく融合させられなかったのは残念だった。
山火事のシーンは少なめ
特に残念だったのは山火事のシーン。
暗殺者と自然の脅威という2つの脅威から逃げなければならない八方塞がりの状態からどうやって助かるのかが見どころのはずだった。
しかし、山火事は最後の最後の隠し球みたいになっていて、実際に山火事から逃げる時間は数分で終わる。
山火事の広がり方の速さには度肝を抜かれたし、その一瞬の迫力は凄まじいものがあった。
まるで本物の山火事のような迫力が出せるのはさすがはハリウッドの力。
これほどのスピード感で広がっていく山火事には自然の脅威を改めて感じた。
しかし、あまりに乏しい見どころが残念。
スモークジャンパーという、山火事の地点にパラシュートで降下して火事を鎮火させる部隊の実力も発揮されないまま終了。
これだったら保安官視点で良かったのでは?と思ってしまった。
山だからこその演出に意味があったのは、山火事のシーンと雷ぐらいでいずれも少なめ。
FF10の雷平原を彷彿とさせるような雷の連打シーンと物見台に雷をヒットさせるシーン。
そして最後の山火事ぐらいであとは別に必然性を感じることもなかった。
スリラーとディザスターの2つを掛け合わせるという発想は良いのだけれど、ラテアートのような美しい混ざり具合は皆無。
それぞれが水と油のように完全分離していて、別のストーリーという印象を受けてしまった。
コナーとハンナが出会うのも物語の中盤になってからで、尺が短いわりには展開が遅くてヤキモキするのも要因の1つ。
アンジェリーナ・ジョリーの体を張ったアクションシーンは見ものなので、彼女のファンなら見て損はない。
その行動には若干の矛盾を感じるところもあるけれど、ストーリーはわかりやすい。
変に複雑な背景もなく、勧善懲悪で昔ながらのシンプルな映画を見たいならちょうどよく楽しめる。
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