映画「ハッピーデスデイ」は、2017年にアメリカで公開され、日本では2019年6月に公開された映画。
ビッチな大学生が、自分の誕生日に殺されるループを繰り返す話。ホラー映画のわりにストーリーがきちんとできている良質ホラーだ。
奇妙なお面を被った殺人鬼に追われる怖さはよくあるアメリカンホラーだが、ビックリする演出も抑えめに作られているので、冷や汗をかくシーンはあるものの、心臓が疲れることもない。エグいシーンもないので、ホラーに不慣れな人でも見られる作品だ。
観た後は、第一印象最悪のビッチ女子大生に恋していること間違いなしだ。
ハッピーデスデイ 予告
ハッピーデスデイ キャスト
テレサ・ゲルブマン | ジェシカ・ローテ |
カーター・デイヴィス | イズラエル・ブルサード |
ロリ・シュペングラー | ルビー・モディーン |
ダニエル・ボーズマン | レイチェル・マシューズ |
主演を務めるのは、ジェシカ・ローテ。「ラ・ラ・ランド」でアレクシス役を務めるアメリカの女優。
イズラエル・ブルサードは、アメリカのコメディによく出演する俳優で、「ハッピーデスデイ」の次回作「ハッピーデスデイトゥーユー」にも出演する。
ハッピーデスデイ キャスト
監督 | クリストファー・ランドン |
製作 | ジェイソン・ブラム |
脚本 | スコット・ロブデル |
音楽 | ベアー・マクレアリー |
ハッピーデスデイ あらすじ
毎晩飲んだくれながら、さまざまな男性と関係を持つ大学生のツリー(ジェシカ・ロース)は、誕生日を迎えた朝にカーター(イズラエル・ブルサード)のベッドで目を覚ますが、1日の出来事をすでに経験したような違和感を抱く。そして1日が終わるとき、マスクをかぶった何者かに殺されてしまう。しかし目を覚ますと、ツリーは再びカーターの部屋で誕生日の朝を迎えていた。
シネマトゥデイ
ハッピーデスデイ ネタバレ感想
誕生日の朝、カーターの部屋で目覚めたときから、お面を被った殺人鬼に殺される夜までを延々と繰り返す女子大生の話だ。
女子大生は、知らない男の部屋で寝たり、デートに誘った男を罵倒したり、不倫をしたり、友だちが目をつけている男を奪ったりと、いわゆるビッチなのだ。
さらに友だちの挨拶は無視したり、ルームメイトのロリが誕生日祝いにケーキをくれても平気でゴミ箱に捨ててしまうような性格の悪い女だった。
父親からの電話もずっと無視したまま、自分の好きなように行動していた。
誕生日の夜、友だちのダニエルに誘われたパーティに向かっていると、途中のトンネルでお面を被った殺人鬼に出会い、殺されてしまう。
目が覚めると、カーターの部屋。
デジャヴを観ている感覚になるが、まだこのときは半信半疑だ。
同じようにパーティに向かう途中の道で、殺された場所に仕掛けてあったオルゴールを見つけ、怖くなって道を変えてパーティ会場へ向かった。
パーティ会場へ無事たどり着いて安心したのもつかの間、男と2人きりでいるところを狙われ、一緒に殺されてしまう。
そして、朝。
誕生日をループしていることが分かり、恐怖に陥り、カーターに助けを求める。
犯人を見つけるために1人ずつ見張りながら殺されて、消去法で犯人をあぶりだそうとした。
しかし、何回か殺された朝、激しい痛みがあることに気づく。繰り返しても最後に殺された箇所のダメージが残っていたのだ。
朝起きたものの、そのまま気絶して病院に運ばれる。
そこで不倫相手の男から、身体に死んでもおかしくないほどのダメージを受けていると伝えられる。
病院で安静にしているように言われたものの、ツリーは脱出を試みる。
車を手に入れてなんとか逃げおおせたと思ったが、警察に捕まったところに殺人鬼に追突されて殺されてしまうのだった。
疲れ切ったツリーに異変を感じたカーターは、ツリーに事情を聞こうと一緒に行動する。
そこで、ツリーの母親が3年前に亡くなったことを知る。それ以来自分を大切にしてこなかったのだ。
カーターは、繰り返しているならその度に成長できるという。生まれ変わるのは今からでも遅くないと。
ふいにテレビの臨時ニュースを見る。連続殺人犯を収容していた病院のニュースを知るのだ。
自分を殺そうとしていた犯人だと分かると病院へ向かう。連続殺人犯に襲われて殺されそうになるもカーターが身を挺して守り殺されてしまう。
その後、連続殺人犯を殺せそうになるが、カーターのことが身をよぎり、自殺を選択する。
翌朝、カーターの言葉をうけて変わろうと決意し、人に優しく、友だちには今までの非礼を詫びて、不倫行為を精算する。
母親が亡くなって以来、気まずくなっていた父親とも会い、仲直りする。
そして再び連続殺人犯との対決に勝ち、カーターと一緒にロリからもらったケーキでお祝いをする。
しかし、目覚めると誕生日の朝だった。
死ななくても同じ日を過ごすことになるのかと考えたが、直前に食べたケーキに毒を食べて死んだのだと考える。
ルームメイトのロリが犯人だった。
問い詰めてもみ合いになりロリが部屋から落ちて死んでしまう。
目が覚めるとカーターの部屋だった。
カーターの悪ノリがあったが、翌日になっていることを知り安堵する。
いつも味方になってくれたカーターと結ばれるのだった。
ありそうでなかったホラーxタイムリープ
「ハッピーデスデイ」が魅力的なのは、ホラー x タイムリープを掛け合わせたところにあるだろう。
ありそうでなかったこのコラボレーションは、いくつものタイムリープを観た人でも楽しめる作品になっているはずだ。
しかし、単純なホラーではなく話が作りこまれていてミステリアス要素が作りこまれていて面白い世界観に仕上がっている。
描写についても、グロテスクな表現は抑えられているのも、ホラーのグロテスクな表現は苦手という人にもおすすめできる。
監督、製作の厚さ
監督は、「パラノーマル・アクティビティ」を手掛けたクリストファーランドン。
製作には、ジェイソンブラム。
彼は「アス」や「ゲットアウト」などのホラーをはじめ、「セッション」やM・ナイトシャマランの「スプリット」「ミスターガラス」など評価の高い作品も手掛ける。
2017年にはTime詩の「世界で最も影響力のある100人」に選出される確かな実力の持ち主である。
ハッピーデスデイを見るならこれもおすすめ
パラノーマルアクティビティは、当時ものすごい安い製作費で作られたことで話題になった。
クリストファーランドン監督は2からの製作になるが、ホラーとして楽しめる作品になっている。
1時間30分程度の短い映画なので、気軽に見られる。
製作にかかわるジェイソンブラムは、「アス」「ゲット・アウト」を手掛ける。
ゲット・アウトはホラーではあるが、アメリカに根深くはびこる差別意識について皮肉が効いた社会派映画でもある。
アカデミー賞受賞を受賞した映画「セッション」も、日本で製作したら物議を醸しだすであろうスパルタ教師と生徒の洗脳、パワハラ満載の映画だ。
タイムリープの作品であれば、
まずは原作が日本のマンガである「オール・ユー・ニード・イズ・キル」。
キアヌ・リーヴス主演で描かれたこの映画はアクションxミステリーxタイムリープの要素を持ち、
テンポの良い展開と、なぜ世界は繰り返すのかという謎を解明していくエンタメ映画に仕上がっている。
「時をかける少女」が日本では有名だろう。アニメ化もされ大きく評価された映画は有名だ。
コメント