映画「Fukushima 50」は、2011.3.11の東日本大震災のとき、福島の原発で起きていた出来事を描く。
あのとき、少し遠くにいて、テレビを通して観ていた人達はなにを感じていたのだろう。
たった9年前の出来事を描くことは、かなり難しい問題だったに違いない。
今だ福島には風評被害がないとは言えないし、震災によって苦しみ続けている人もいるからだ。
賛否両論ありそうなこの映画だが、しかし日本が知っておくべき出来事を「空母いぶき」の若松節郎監督が描く。
映画「Fukushima 50」予告
映画「Fukushima 50」あらすじ
本作は、2011年3月11日午後2時46分に発生し、マグニチュード9.0、最大震度7という、日本の観測史上最大の地震となった東日本大震災時の福島第一原発事故を描く物語。想像を超える被害をもたらした原発事故の現場:福島第一原子力発電所に残った地元福島出身の名もなき作業員たちは、世界のメディアから “Fukushima 50”(フクシマ フィフティ)と呼ばれました。世界中が注目した現場では何が起きていたのか?何が真実なのか?浮き彫りになる人間の強さと弱さ。東日本壊滅の危機が迫る中、死を覚悟して発電所内に残った職員たちの知られざる“真実”が、今、遂に明らかになります。
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映画「Fukushima 50」映画情報
監督 | 若松節郎 |
脚本 | 前川洋一 |
原作 | 門田 隆将 |
音楽 | 岩代太郎 |
公開日 | 2020/3/6 |
上映時間 | 122分 |
製作国 | 日本 |
映画「Fukushima 50」キャスト
伊崎利夫 | 佐藤浩市 |
吉田昌郎 | 渡辺謙 |
前田拓実 | 吉岡秀隆 |
野尻庄一 | 緒形直人 |
大森久夫 | 火野正平 |
平山茂 | 平田満 |
井川和夫 | 荻原聖人 |
伊崎遥香 | 吉岡里帆 |
伊崎智子 | 富田靖子 |
滝沢大 | 斎藤工 |
内閣総理大臣 | 佐野史郎 |
浅野真理 | 安田成美 |
映画「Fukushima 50」ネタバレなし感想
たった9年前の出来事を、「Based on a true story」にしては最近過ぎるこの出来事を、多く犠牲を出すこととなった震災を、ドラマ仕立てにして映画に送るというのは物議を醸しだすかもしれない。
おおむね、見た人達の中では「感動」「原発の中の人の勇敢さ」をたたえる感想に満ちていて、政治的な主張はさほど多くなさそうだ。
とはいえ、あまりにリアルでセンシティブな映画であることも間違いない。
当時、現場にいた方々だけでなく、東京電力の内部事情、国の総理大臣の行動についても赤裸々に暴くのは、ドラマとはいえもはやドキュメンタリーに近い。
これらをどのようなテンションにして、現実と作品の間で両立していくのか。
どういう結果であっても、日本に生きるものとして一度は見ておきたい作品だ。
口コミ
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若松節郎監督の「空母いぶき」。
かわぐちかいじの漫画を映画化しており、仮想中国が日本の領土内に侵入した場合の歴史、もしくは将来のIFを描く。
専守防衛のある日本がどう対応するのか、右にも左にもよりすぎず、フラットに描くかわぐちかいじ作品のクオリティは健在だ。
原作では「中国」とはっきり描写しているところを、別の新興国としているあたりは残念なところだが、サイコパス感のある西島秀俊は見ごたえがある。
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