映画「としまえん」は、2018年の映画。
としまえんにはある噂がある。
「古い扉を叩いてはいけない」「お化け屋敷で返事をしてはいけない」「ミラーハウスで秘密の鏡を覗くな」
という都市伝説が実際にあって、それをやってしまうとこんな怖いことが起こるよという現実とリンクしたホラー。
試みは面白いのだけれど、いかんせん脅かし方がだいぶ初心者向けであったため、怖さは少なめだった。
それでも実際に行ったことある人は臨場感が増すと思うのでおすすめ。
映画「としまえん」予告
映画「としまえん」 あらすじ
「<としまえんの呪い>って、知ってる?」
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高校からの仲良しメンバーと一緒に遊びに来た、としまえん。古い洋館の扉を叩いてはいけない……。ネットで話題になっていた<としまえんの呪い>を軽い気持ちで試してみたら、アノ子の悲鳴が聞こえてくる ……。
映画「としまえん」映画情報
監督 | 高橋浩 |
脚本 | 高橋浩 |
音楽 | 海田庄吾 |
公開年 | 2019.5.10 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 81分 |
映画「としまえん」キャスト
辻本早希 | 北原里英 |
葛西杏樹 | 小島藤子 |
横峯千秋 | 浅川梨奈 |
佐藤亜美 | 松田るか |
樋口かや | さいとうなり |
小林由香 | 小宮有紗 |
映画「としまえん」ネタバレ感想
怖さレベルといえば、地上波でたまにやる「本当にあった怖い話」レベルといえばちょうどいい。
子どもでも見られるけど、ちょっと怖いぐらいのあの感じ。
高校のときから仲良かった女子5人組のうち1人が急に失踪してしまい、数年後に久しぶりにあった失踪した友だちの親から「としまえん」の招待状をもらったので、みんなで行ってみたら怖い目に会ったという話。
恐怖の中で女子同士の内紛なんかがだんだん明るみになっていくよくある展開もある。
とにかくこの映画を本格的なホラーと比べてはいけない。
「リング」や「呪怨」のような恐怖で日本中が震えた映画と一緒にしてはいけない。例えばアリ・アスター監督の「ミッドサマー」と比べようなんてもってのほかだ。
中高生ぐらいか「としまえん」に行ったことがある人が行くにはなかなかちょうどいい映画だ。
まだ怖い話に耐性の少ない人が怖いもの見たさで観るくらいがちょうどいいのだ。
冒頭のニコ動を彷彿とさせる動画配信者が肝試しついでにさらわれる演出から
「あ、これはそんなに怖くないな」
とわかることだろう。
そこでカメラ向けたらそりゃ霊が映るよね?という分かりやすい伏線があったり、としまえんで度胸試しとかいう丸わかりな地雷を踏んでくる。
で、その伏線を回収しながら一人一人姿を消していくのだけれど、ラストに向かって衝撃の事実が発覚する。
なんと、3年前に失踪した由香に、としまえんの都市伝説をやらせていたのだ。
いやいやいや、としまえんにみんなで行ったあとに急に失踪したのなら何か感づこうよ。
少なくとも由香の両親が急にチケットをくれた時点で不審に思うのだけれど、彼女たちはバカなのか全く気付かないまま遊びに行って、あろうことか自分たちでとしまえんの都市伝説を始める。
メリーゴーランドの電源がついてないからと、電源室に向かうと(なぜ、電源室の場所が地図に載っているのか不明)なぜかそこが由香の隠れ家のようになっていて、白骨化した両親が現れる。
どうも両親も由香に呼ばれて死んでしまったらしい。
そもそも由香が都市伝説をやらせたみんなに復讐しているという構図なので、親友の早希だけは助かると思っていたら、実は早希も仲間外れにされたくなくって、由香を見捨てたという事実も発覚。
愛情が強い方が憎しみも増すということで、あえなくつかまり、女神像にされてしまうというオチ。
どうしてみんなで「としまえん」に行ったのだ。。いじめた方は覚えていないというアレなのか。
「としまえん」で急に由香が早希に昔の写真を渡すタイミングも良くわからないし、いろいろツッコミたくなるストーリーであったが、そもそもホラーにストーリーが入るのはかなり高度テクニックなのでこれはこれ。
ライトに楽しめる映画として観ればいいと思う。
令和初のホラーらしいが、良くも悪くもちょうどいい塩梅だし、ある意味新感覚かもしれない。
映画「としまえん」を見たならこれもおすすめ
仄暗い水の底から
やっぱり古い団地って怖いよ。。
タイトル | 仄暗い水の底から |
公開年 | 2002.1.19 |
上映時間 | 101分 |
ジャンル | ホラー |
主要キャスト | 黒木瞳、菅野莉央 |
監督 | 中田秀夫 |
松原淑美は自分の幼い日々を思い出す。それは幼稚園のころそれぞれの親が迎えにくるなか、自分だけ取り残される姿。淑美の母は自分勝手だった。淑美は家庭を大切にし、子を思う母になろうと決心している。しかし現実には夫とうまく行かず離婚調停中。だが頑なに子供を思う気持ちだけは持っている。親権を主張し、自立するため新居探しを始め、淑美と娘の郁子は「なにか」を感じるマンションに行き当たる。室内の湿気、水道水の不気味さ、雨漏り、子供の足音。二人で住みはじめたある日、郁子が屋上で赤い子供用のバックを見つけた。
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黒木瞳を主演にして、リンクの中田秀夫監督によるホラー。
部屋を真っ暗にして布団をかぶらずに1人で観たら怖くて泣き叫びそうになった思い出のある作品。
最後のスガシカオは合わないけれど、救いにはなる。
映画「としまえん」はかなりライトなホラーのため、満足度が低めなら本格的な日本のホラーがいい。「仄暗い水の底から」はリングの中田秀夫監督作品であり、和ホラーとして質の良い恐怖を楽しめる。
イット/それが見えたら終わり
解禁後、24時間で1億再生を突破した映画
タイトル | IT/イット |
公開年 | 2017.11.3 |
上映時間 | 135分 |
ジャンル | ホラー、アドベンチャー |
主要キャスト | ジェイデン・マーテル |
監督 | アンディ・ムスキエティ |
“それ”は、ある日突然現れる。 一見、平和で静かな田舎町を突如、恐怖が覆い尽くす。相次ぐ児童失踪事件。内気な少年ビルの弟も、ある大雨の日に外出し、通りにおびただしい血痕を残して消息を絶った。悲しみに暮れ、自分を責めるビルの前に、突如“それ”は現れる。 “それ”を目撃して以来、恐怖にとり憑かれるビル。しかし、得体の知れない恐怖を抱えることになったのは、彼だけではなかった。不良少年たちにイジメの標的にされている子どもたちも“それ”に遭遇していた。自分の部屋、地下室、バスルーム、学校、図書館、そして町の中……何かに恐怖を感じる度に“それ”は、どこへでも姿を現す。ビルとその秘密を共有することになった仲間たちは“それ”に立ち向かうことを決意するのだが…。 真相に迫るビルたちを、さらに大きな恐怖が飲み込もうとしていた―。
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冒頭のピエロは恐怖を感じるが、だんだんと恐怖よりも子どもたちの冒険活劇のような流れへ展開していく。
ホラーとしては子ども向けのため、大人が満足感を得ることは難しい。
「スタンドバイミー」などの冒険モノとして観るならおすすめ。
アメリカンホラーだけど子ども向けに作られているため、ピエロの初登場シーンがクライマックスであとはだんだん怖くなくなっていくので怖いのが苦手な人でも大丈夫そうだ。
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