「ガンズアキンボ」は2021年に公開された映画。
ハリーポッターのポッター役でお馴染みのダニエルラドクリフが主演の映画。
イギリスで生身の人間が本当に殺し合いをする「スキズム」というゲームが登場。その殺し合いをネットでリアルタイムで配信し、皆が一斉に観るという異常な世界が描かれる。
自堕落な生活を送っているプログラマーのマイケルが、スキズムに荒らし行為を行なっていると、住所を特定されたあげく、手に拳銃を固定され、無理やりスキズムに参加させられるアクションコメディだ。
この皮肉めいたブラックコメディは、さすがはイギリスと言ったところで、少なくともこの殺し合いが現実ではないとわかっている私はとても楽しめた。
76点
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「ガンズ・アキンボ」映画情報
タイトル | ガンズ・アキンボ |
公開年 | 2021.2.26 |
上映時間 | 95分 |
ジャンル | アクション、コメディ |
監督 | ジェイソン・レイ・ホーデン |
映画「ガンズ・アキンボ」キャスト
登場人物 | キャスト |
---|---|
マイルズ | ダニエル・ラドクリフ |
ノヴァ | ナターシャ・リュー・ボルディッゾ |
ニックス | サマラ・ウィーヴィング |
リクター | ネッド・デネヒー |
映画「ガンズ・アキンボ」あらすじ
ゲーム会社のプログラマー、マイルズ(ダニエル・ラドクリフ)はネットの掲示板やコメント欄に過激な書き 込みをする“ネット荒らし”をすることで仕事の憂さ晴らしをしていた。ある日マイルズは、街を舞台に殺し合いをさせ、それを視聴する人気の闇サイト「スキズム」でいつものように攻撃的なコメントを書き込みまくっていた。しかし、 この目に余る荒らしに対し、サイトを管理する闇の組織のボス、リクターが激怒。IPアドレスからマイルズの住所を特定し、マイルズを麻酔で気絶させる。目を覚ましたマイルズは意識が朦朧とする中で驚愕する。両手にボルトで拳銃が固定されていたのだ—。さらにリクターはマイルズの元彼女を拉致し、「スキズム」で最強の殺し屋ニックスと戦い、勝てたら解放すると条件を突きつける。ゲームの中でしか銃を撃った経験がないマイルズは 2 丁拳銃(=アキンボ)を武器にこの無理ゲーな殺し合いで生き残り、タイムリミット24時間以内にニックスを倒し、元カノを無事に救出できるのか—!?
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映画「ガンズ・アキンボ」ネタバレ感想・解説
ガンズ・アキンボというタイトルの意味
「ガンズアキンボ」というタイトルは、2丁拳銃という意味。
マイルズがスキズムへの荒らし行為をした時にIPアドレスを特定されて住所まで突き止められてしまう。
普通はそこまでわかることはないはずだけど、住所までバレてしまうのがガンズ・アキンボの世界だ。
マイルズはスキズムマスターに体を改造され、手に銃を雑に固定されてされ、無理矢理スキズムに参加させられるのだった。
スキズム自体は合法的な存在ではなく、アングラ組織になっている。だからマイルズの元カノであるノヴァのような真っ当な思考ではイカれた世界だと考えられている。
でも、一見普通に見える大人がそのサイトを見ていたりするので、人間の心の奥底にある残酷な感情を満たすために作られているのがスキズムだ。
もちろん警察は機能しているので、警察にも追われつつニックスと対決することとなる。
ニックスの目的はなんなのか
ニックスは、警察官である父親が捕まえたリクターに逆恨みされて家族共々殺されかけた過去を持つ。
その時車に仕掛けられた爆発による炎上がきっかけで炎がトラウマとなっていた。
13歳の頃に犯罪を犯して捕まった後、最高のセキュリティを抜け出した脱走犯で、アングラのファイトクラブであるスキズムを通して犯罪を重ねることで一躍有名になっていた。
スキズムの中の行為も犯罪なので、警察はニックスを逮捕しようとしていた。だからリクターとの取引で、マイルズを殺す事で罪を帳消しにしてもらうように取り計らっていた。
ニックスはスキズムのマスターが自分の復讐相手だとは知らなかったが、マイルズはそのことを父親から知って、ニックスに伝えることで協力者として味方につける。
リクターまであと一歩のところまで追い詰めたが、最後は復讐をマイルズに任せて自ら犠牲の道を選ぶ。
ちなみにニックスの力の源はコカインというヤバい設定。
リクターの目的は?
リクターは精神疾患を抱える犯罪者。一度ニックスの父親に逮捕されるも逆恨みして家族を焼き殺す。
その後、リクターはスキズムというリアルで殺し合いをするアングラのファイトクラブを開催。
荒らし行為を行なっていたマイルズの家に押し入り、無理矢理2丁拳銃スタイルに改造してしまう。
その後もマイルズとニックスを戦わせるために、元恋人のノヴァをさらい、同僚を殺するなど極悪非道の限りを尽くす。
アメコミでいうヴィランのボスに当たる分かりやすい敵だ。
最終的に本拠地に乗り込んできたマイルズとニックスの手によって殺されるも、リクター自体がスキズムの支店に位置するボスに過ぎず、フランチャイズ化され世界中に広がっていることを知る。
ラストでダニエルラドクリフがアメコミのヒーローに
何者でもなかったマイケルが、ヒーローのようになっていく過程を面白おかしく描いている。
ハリーポッターと全然イメージの違うダメで汚い男を演じているダニエルラドクリフにも注目だ。
彼は「スイス・アーミー・マン」など、ハリーポッターのイメージを良い意味で壊すことに成功している。
荒らし行為を行い、リクターらスキズムの管理人に2丁拳銃に改造されたマイルズはニックスと無理矢理戦わされる羽目になるも、最終的には戦うことに目覚め、ヒーローとして生きる道を選ぶサクセス?ストーリー。
全身タトゥーや頭の悪いモヒカン男、どでかい銃を持った黒人女性、マスクを被った男など濃いキャラもアメコミっぽくて魅力的だし、それらをやっつけていく様も爽快感抜群だ。
殺人のスターバックスと言っていたように、スキズムの運営はフランチャイズ化されているので、続編を匂わせるような演出でエンディングを迎える。
ハリーポッターをオマージュしてガンズアキンボ スキズムの囚人なんてタイトルで続編を期待したい。
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