映画「グリーンランド 地球最後の 2 日間」はアクションというよりヒューマンドラマ ネタバレ感想・解説

「グリーンランド」は2021年のディザスタームービー。

ある日突然エマージェンシーアラートが鳴る。それは生き残るための権利だった。地球に隕石が落ちるまで48時間、果たして家族を守れるのか?という世界終末映画。

残念ながらこれといった目新しさはなく、これ系のディザスタームービーなら非現実感のある映像を期待しているのに、それらの描写は少なめで迫力さにかけた

というわけで爆発的なヒットは見込めないし、色々な過去作の寄せ集めの域は出ないけど、少ないながらも映像自体はきちんと恐怖を感じるし、極限状態での人間の善の部分にフォーカスを当てている感動作でもある。

パンデミックでギスギスした人間関係に疲れた人が見るにはちょうどいい希望の光になるだろう。

50点

脚本
3
演技
6
演出
5
音楽
6
総合
5

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「グリーンランド」映画情報

タイトルグリーンランド 地球最後の 2 日間
公開年2021.6.4
上映時間119分
ジャンルアクション
監督リック・ローマン・ウォー

映画「グリーンランド」キャスト

登場人物キャスト
ジョンジェラルド・バトラー
アリソンモリーナ・バッカリン
ネイサンロジャー・デール・フロイド
アリソンの父スコット・グレン
ラルフ・ヴェントデヴィッド・デンマン

映画「グリーンランド」あらすじ

突如現れた彗星による世界崩壊までの48時間を、普通の一家の目線で描いたディザスタームービー。突如現れた彗星の破片が隕石となり地球に衝突した。さらなる巨大隕石による世界崩壊まで残り48時間に迫る中、政府に選ばれた人々の避難が始まる。建築技師の能力を見込まれたジョン・ギャリティ、そして妻のアリソンと息子のネイサンも避難所を目指して輸送機に駆けつけた。しかし、ネイサンの持病により受け入れを拒否され、家族は離れ離れになってしまう。人々がパニックに陥り、無法地帯と化していく中、生き残る道を探すギャリティ一家が目にしたのは、非常事態下での人間の善と悪だった。

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映画「グリーンランド」ネタバレあらすじ

シェルター

ジョンは建設業で働いていて、息子のネイサンと妻のアリとの3人暮らし。息子は糖尿病を患っている。そしてアリとの関係はあまりうまくいっておらず、離婚を考えていた。

ある日、近所の人たちとのパーティーがあり、ジョンとネイサンがスーパーまで買い出しに出かける。すると上空を軍のジェット機が大量に飛んでいるところを見かける。

隕石が地球に接近するとは聞いていたが、それほど大きな事態にはならないという話だった。不思議に思いながらも買い物をしていると、スマホからアラートが鳴り始める。地域の危険を知らせる見守りアラートかと思ったが、周囲の人は鳴っていなかった。

すぐに電話も鳴り始める。その電話はジョン一家に「シェルターに避難しろ」というものだった。

買い出しを済ませて帰ると近所の人たちがすでに集まっており、隕石のかけらが地球に落下するという中継を見ていた。

皆が他人事のように見ていると突然大きな音が鳴る。様子を見に外に出ると突然爆風により吹き飛ばされる。それはフロリダの近くに落ち、大災害となったのだ。

再びジョンのスマホが鳴り始める。そしてそれはテレビにも表示された。事態の深刻さを知ったジョンたちは慌てて荷物をまとめて、指定された場所へ向かう。近所の人たちにはなんの連絡もなかった。連れて行ってくれと懇願されるもなす術がなく置いていく。

基地のそばまで行くと人で溢れかえっていた。車を降りて、スマホに届いていたIDカードを見せて中に入る。

荷物制限があったため整理をしていると、ネイサンの薬が入っていないことに気づく。車の中に落としたはずだと、ジョンが取りに戻ることにした。

不安を感じたアリが薬について兵士に尋ねると、ふいに空気が変わった。この避難機に病気の子どもは乗れないと言うのだ。しまったと思ったアリだったが、兵士に連行されてしまう。

兵士の上長に懇願するも、ここにいる私たちの90%の家族は乗れないと言う。それでも諦めきれないアリは必死に頼み込むも、ジョンは見つからずに外に出されてしまうのだった。

人間の善と悪

それを知らずにようやく戻ったジョンは、アリを探しながらギリギリ飛行機に乗り込む。どこかの機に紛れていることを期待していたが、離陸寸前に持病抱える人間が乗れないことを知り、すんでのところで降りる。

車へ戻ると「父のところへ向かう」というアリからの張り紙を見つけ、完全にはぐれてしまったことを認識するのだった。

アリは、まず初めに薬局にネイサンの薬を探しに行く。そこで突然現れた強盗と出くわしたが、薬を見つけ、同じ方向へ向かう夫婦の助けを得て、一緒の車に乗せてもらうこととなった。

その夫婦は避難民として選ばれた人たちではなかったが、もう一つの基地に向かっていた。最初は優しい夫婦だったが、アリとネイサンが選ばれた人間でリストバンドをつけていることを知ると、突然高速道路でアリを降ろしてネイサンを連れ去ってしまう。ネイサンの親だといって自分たちが助かるためであった。

すぐ追おうとするアリだったが、車を止めることができずに途方に暮れる。

アリのメッセージ通りに北へ向かうジョンは、父親の家の方向に行く車に乗せてもらい移動していた。居合わせた男の1人が、「軍がグリーンランドに向かっている」を元に民間の飛行機に乗せてもらうためカナダに行くと言う。

しかし、ジョンのリストバンドを見た別の男たちがそれを奪おうとハンマーを持って襲ってきた。揉み合いになった挙句、そのうちの1人を殺してしまい、リストバンドを守ることには成功するが、グリーンランドのことを教えてくれた人間も殺されてしまった。

ネイサンを連れ去った夫婦は親だと偽って軍の基地に入ろうとする。しかし直前で勇気を振り絞って助けを求めたネイサンにより夫婦は軍に連れていかれる。

アリも一台の車が向かってくれたことで、基地まで追いつき、軍の保護下にあったネイサンと再会する。

グリーンランド

ジョンは立ち寄った家で車を見つけ、父親の家に向かう。先にアリの父親の家に到着したのはジョンだった。

その後、アリも他の車に連れてきてもらい、ようやく家族3人集まることができた。テレビを見るとグリーンランドに核戦争が起きた場合のシェルターがあるという。

確証を得たジョンは、グリーンランドへ飛ぶための基地へむかう準備をする。

アリは父親に一緒に行くよう声をかけるが、父親は妻が亡くなったこの地で最期を迎えることを選ぶ。

基地へ向かう途中、小隕石が分裂したコメットが大量に降り注ぐ。必死で逃げたジョンたちはなんとか橋の下に避難することができた。

そこで意識を失っていた男を手に大きな火傷を負いながらもなんとか助ける。

空港へ着くと最後の一機が飛ぶ直前だった。無理矢理飛行ルートに入り込み、頼み込んで乗せてもらうことに成功する。ようやくグリーンランドまでやってくることができた。

しかし着陸前に近くに隕石が落ち、墜落しそうになる。パイロットの懸命の操作でなんとか着陸するが、残念ながら乗せてくれたパイロットは命を落としてしまう。

巨大な隕石が落ちる直前にシェルターに入り込むことに成功する。それから数ヶ月、外に出られるようになった人類は交信する。すると各地から応答があった。まだ人類は滅びていなかったのだ。

映画「グリーンランド」ネタバレ感想・解説 

パニックムービーというよりヒューマンドラマ

ジョンの後悔がよく現れていて、そこはすごく良かった。近所の人たちを助けることができず、グリーンランドのことを教えてくれた人を助けられなかったり、不可抗力とはいえ人を殺してしまったり。

その後悔がずっと残っていたことで、コメットが落ちてきたときに火傷に構わず必死に救出したのだ。そう言う点ではディザスタームービーと言いつつ人間にフォーカスを当てている

登場人物たちも根本的な悪人はいないのも特徴的だ。近所の人間たちもジョンを恨むことをしなかったし、兵士たちも自分たちの家族や自身の命を後回しにして懸命に動いていた。それでもなお、アリやネイサンたちの力にもなってくれたし、頭が下がる行動ばかりだ。

その他にもグリーンランドのことを教えてくれた男も、ギリギリの中飛行機に乗せてくれた人も、無理矢理乗ってきたジョンたちに何も言わない乗客でさえ、自己中な行動をする人はいなかった。

薬局で出会った強盗もアリたちを見逃したし、ネイサンを連れ去った夫婦も最初は助けてくれた。

ジョンのリストバンドを奪おうとしてきた者など悪の行為に染まる人もいたが、そのほとんどは善人だった。

そういう意味では完全に凶悪な者がいないのが印象的だった。きっと監督もどんなにパニック状態になろうとも人間の善行を描きたかったに違いない。

必然性のないイベント

それゆえにもったいないなと思うのが、不必要なイベントが目立った点。

ジョンの一家だけアラートが来たのは、噂話で話していたように専門職を集めているようだ。

ただ、その命の選別的なものはそれほど深く描かれるわけでもないので、スッキリしない。

さらに映画あるあるの持病を抱えた息子を出すことで、人類滅亡の危機にプラスしてさらなるスリリングなシチュエーションを出してくるはずなのに、別にこれといって何もない。

最初の飛行機に乗れないキッカケにはなったものの、その後クスリは手に入るし、手に入るまでにそれほど危険な状況になるわけでもない。必然性のない設定だった。

同じようにアリの父親に銃を渡された割にはそれは使われない。

湯浅監督の日本沈没で同じようになかなか必然性のないイベントが大量発生していたのと同じような状況だ。あそこまで振れ幅が大きければ楽しめるけれどやっぱり映画という位置付け上、変にリアリティのあるシーンを入れ込む必要はないのではないか。

絶望から希望への転換もわりとあっさりとしている。ネイサンを夫婦に奪われたときの絶望と言ったらなかったのだけれど、名もなきスペイン語の方達が助けてくれて、わりとあっさりと取り戻した。

なんかいろいろ起きるけどそれは長引くことはなく次々と解決していく。

それにド派手な災害シーンが少ない。初めからそれほど惹きつけるシーンもないし、いろんな国に隕石が落ちているというのにその描写はあんまりない。

後半でようやくコメットの突撃が始まるけれど、それも少々物足りなさを感じる。ラストにどでかい本体が地球の真上に来た時は震えが来たけど、それ以外のシーンが少なすぎる。

近藤正臣似の祖父はカッコ良かった。10年後だろうと明日死のうと今日死のうと関係ないなんてセリフ、めちゃくちゃ言いそうじゃないか。顔も役柄も似合っていて最高だったけど、少ししか出番がなかったのは残念だった。

というわけで、予算不足なのか残念ポイントは多かったけど、世界終末というときでも、これだけ素晴らしい人間たちがいてくれたら嬉しいなとは思う。

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