ちはやふる 上の句に続き下の句も観たので引き続き見どころをレビュー。
しかし、観ていて大会内容や登場人物の行動がよくわからない部分もあったため、事前にその辺りは知っておいた方が話に集中しやすいと思う。
疑問となった部分について少し調べてみたのでまずはその情報から記載する。
ちはやふる下の句 キャスト
- 綾瀬千早・・・・広瀬すず
- 真島太一・・・・野村周平
- 綿谷新・・・・・新田真剣佑
- 大江奏・・・・・上白石萌音
- 西田優征・・・・矢本悠馬
- 駒野勉・・・・・森永悠希
- 花野薫・・・・・優希美青
- 筑波秋博・・・・佐野優斗
- 我妻伊織・・・・清原果那
- 若宮詩暢・・・・松岡茉優
- 周防久志・・・・賀来賢人
- 須藤暁人・・・・清水尋也
- 木梨浩・・・・・坂口涼太郎
- 宮内妙子・・・・松田美由紀
- 原田英雄・・・・園村隼
ちはやふる下の句 あらすじ
引用:シネマトゥデイ
高校で再会した幼なじみの太一(野村周平)と一緒に競技かるた部を作った千早(広瀬すず)は、創部1年にして東京都大会優勝を果たす。自分をかるたに導いてくれた新(真剣佑)に優勝報告をした際、新の衝撃的な告白に動揺する千早だったが、全国大会のために仲間たちと練習に打ちこむ。そんな折、千早は同い年で日本一となった若宮詩暢(松岡茉優)のことを知り……。
ちはやふるの競技かるたの疑問点を解説
競技かるたの人口ってどれぐらいいるの?
競技人口は、社団法人全日本かるた協会では100万人としているが、これは学校や子供会活動における正月の百人一首大会の参加者も含んだ数字としており、かるた会に所属し継続的に「競技かるた」活動を行っている者はこれよりもはるかに少ない(平成22年時点での協会のC級以上の正会員は2000人弱で、正会員となる必要がないD級以下の者・有段者であるが正会員登録していない者などを含めても精々1万人~2万人程度とされる)。
引用:Wikipedia
競技かるたの全国大会ってどれぐらいの規模なの?
全国高等学校かるた選手権大会という高校生向けの大会が、7月下旬に近江神宮(滋賀県大津市)で行われている。
7月下旬の1日目に団体戦、その翌日に個人戦が開催される。
1チーム5人で勝敗を決め、ブロックごとに勝ち抜いたチームがトーナメントへ進める。
静岡県が強豪で、予選参加校は300を超え、個人戦は1,600名を超える参戦があったとのこと。
サッカーが4000校を超えるため、10倍ぐらいの差があるが、自分が考えていたよりは多い。
やはり「ちはやふる」の影響で興味を持って始めた人が多いようだ。
太一が行った地方遠征はなんなのか?
高校生だけの大会ではないので、老若男女向けに全国各地で様々な大会が行われている。
全国規模でも月に何回か開催されているので、近くの大会に出場することができる。
映画「ちはやふる」の舞台は高校生だが、もちろん大人も行うスポーツ。色々な世代が参戦し、その大会で成績を上げることによって段位が上がっていく。
A級とかD級とかってなに?
全日本かるた協会ではA級からE級までの級位、初段から十段までの段位を定めている。 級は、大会に出場するクラスの事であり、通常はA級が四段以上、B級が二段・三段、C級が初段、D級・E級が無段(有段者も、級位を併せ持つ形)となっている。
引用:Wikipedia
映画「ちはやふる」の中では級位で表現されているが、その中に段位(初段、二段、三段など)の詳細が分かれている。
実力では八段まででしかなく、貢献度の高い者が九段、十段にあがれるとのこと。
上で話したように、選手は全日本かるた協会が主催する公式戦に出場し、階級別のトーナメント戦を勝ち抜き以下の成績要件を満たすことにより、昇段・昇級していく。
なぜ、北央学園の主将は団体戦に出ていたのか?
上の句で、千早達に敗れた北央学園の主将も参加していた。なぜ予選に敗れたのに来れるのかだが、個人戦は、予選で敗れた選手も参加できる。
団体戦と個人戦とではその性質が異なるようだ。
競技中に手をあげているのはなに?
読み手に対して待ってくださいという合図だそう。
クイーンってなに?
A級四段以上の女性を対象に、東日本予選・西日本予選がトーナメントで行われる。11月に東日本予選・西日本予選の勝者が挑戦者決定戦の3番勝負を行い、勝者がクイーン位決定戦の挑戦者となる。翌年1月にクイーンと挑戦者でクイーン位決定戦の3番勝負を近江神宮で行い、勝者がクイーン、敗者は準クイーンとなる。
引用:Wikipedia
映画「ちはやふる」の中では、高校生でクイーンになる。要は競技かるたで日本一の存在なわけだ。
そのクイーンでも倒せない新(あらた)の存在は気になるところ。
映画中では、その実力は発揮されることはなかった。第3部に期待。
映画感想(ネタバレあり)
前置きが長くなったが、映画の感想を。
起承転結、転の第2部
上の句にて全国大会出場の切符を手にし、練習に励む瑞沢高校競技かるた部。
かるたの紹介、チームの結成を経て、転となる下の句ではチームとしてのあり方が主題に置かれている。
最強クイーン、若宮 詩暢の登場。新(あらた)のかるた辞める宣言により、千早はチームよりも個人を重視するようになってしまう。
チーム崩壊の危機にどう立ち向かうか、個人戦とチーム戦、競技かるたではどちらを優先するべきかの葛藤を経て全国大会へつなげていく。
葛藤に時間が割かれるため、単純な盛り上がりどころは少なめ
全国大会が始まるまでの中盤までは、千早やチーム、新(あらた)が何のためにかるたをやるのかという葛藤が続くため、上の句のようにスローモーションを利用したかるたの盛り上がりを堪能することは少ない。
その代わり、かるたに対するそれぞれの熱意を感じられるようになっており、心理的な盛り上がりどころは多い。
全国大会に入った後のバトルは安定の迫力。見どころはやはりクイーンとの個人戦である。競技かるたの頂点に立つクイーンの戦いには、力を入れていることが分かる。
クイーンの存在により、結びへの期待も高まるであろう。
圧倒的な存在感 松岡茉優
「桐島、部活やめるってよ」から注目している女優「松岡茉優」。
クイーンとしての存在感は圧倒的で、王者としての風格を漂わせている。また、間の取り方も秀逸。
原宿限定のタオルを見つけるシーンでは、マジメなシーンからの脱力させる間のとり方がすごくうまい。
緊張と緩和ができる注目女優。
さいごに
ちはやふる上の句では、4才になる息子も真剣に見ていたが、下の句は飽きてしまい途中で見るのをやめてしまった。
下の句は高校生の葛藤や何のためにかるたをやるのかという心理的な面を取り上げているため、競技としてのアクション要素が薄かったためだろう。
しかし、大人にとってはそれでもライトに楽しめるエンターテインメント映画。
映像の撮り方もきれいだが松岡茉優が入ったことにより、さらにクオリティが高くなった。
このまま3部作まで期待を持たせたまま続けていけるのでぜひ見るべき映画と感じる。
No music No good movie