レビュー・考察– category –
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映画「泣く子はいねぇが」は親が子に何を残していくかの物語 ネタバレ感想・考察
映画「泣く子はいねぇが」は2020年の邦画。 地元秋田で娘が生まれたばかりの若い男が、伝統行事の「ナマハゲ」で泥酔して裸で走り回っているところをテレビに映されてしまい、自分の居場所を無くしてしまう話。 大きな盛り上がりがあるわけでもなく、話の... -
映画「フロリダプロジェクト」というタイトルにある皮肉 ネタバレ感想・解説
「フロリダプロジェクト」は2018年に公開されたA24が関わる映画。ディズニーワールドの外側にある安モーテルに住む親娘のリアルを描く。 https://tolkoba.com/movie/a24/ 夢の国のそばにあって、その残り香がまだ漂っていそうな地区に潜む貧困が1つの問題... -
映画「ムーンライト」が評価された理由はタイトルにある ネタバレ感想・解説
「ムーンライト」は2017年に公開された映画。A24とブラピ率いるプランBがタッグを組んだ映画であり、その年のアカデミー賞三冠をとっている。 ちなみに同じくタッグを組んだ「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」もおすすめ。地価の高騰によりサ... -
映画「ペイン・アンド・グローリー」は計算し尽くされた芸術作品 ネタバレ感想・解説
「ペインアンドグローリー」は2019年のスペイン映画。スペインでは有名な映画監督、ペドロ・アルモドバルがアントニオ・バンデラスを主演に制作した映画。 年老いた映画監督の苦悩を描いていて、盛り上がりどころがあるわけではない。少し退屈さはあるけれ... -
映画「望み」この究極の望みにあなたはどう向き合うか ネタバレ感想・解説
「望み」は2020年公開の邦画。 冬休みに突如家に帰らなくなった高校生の息子。あくる日同じ学校の生徒が殺害される事件が起こる。自分の息子は加害者なのか、被害者なのか。 どちらも地獄なら果たしてどちらを「望む」のか。という話。 話のテーマとしては... -
【ラストの意味まで完全解説】「複製された男」は抑圧された○○の物語 ネタバレ考察感想
映画「複製された男」は2014年に公開された映画。 「メッセージ」「ボーダーライン」を手がけたドゥニ・ヴィルヌーブの初期作品。そして「A24」が関わっている作品でもある。 https://tolkoba.com/movie/a24/ 大学講師のジェイク・ギレンホールが、自分と... -
映画「この茫漠たる荒野で」は18世紀のロードムービー ネタバレ感想・解説
映画「この茫漠たる荒野で」は2020年のNetflixで独占配信された映画。 南北戦争終結後の混沌とした南部で、退役軍人であるジェファーソンが、先住民に拉致された少女と出会い、一緒に旅をする中で信頼関係を紡いでいく話。 監督には「ジェイソン・ボーン」... -
「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」はA24による叙情的な映画 ネタバレ感想・解説
映画「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」は2020年に公開されたA24が手がける映画。 https://tolkoba.com/movie/a24/ ブラピ率いるプランBとA24が「ムーンライト」以来、再タッグを組んだ映画が「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」... -
映画「花束みたいな恋をした」のタイトルの意味とは? ネタバレ感想・考察
「花束みたいな恋をした」は2021年の邦画。 民放ドラマで数々のエモい脚本を生み出した坂本裕二が映画の脚本をした話題作だ。 主演に菅田将暉、有村架純を据えて、甘酸っぱい恋愛からだんだんと変わっていく恋人関係のすれ違いを描く。 映画でも坂本裕二ら... -
映画「ステップ」 ネタバレ感想・解説 シングルファーザー大変ねって話ではない
ステップは、2020年の邦画。 監督は、虹色デイズを手がけた飯塚健。原作はとんびを執筆した重松清。音楽にはさよならくちびるの秦基博を起用。そして主演には等身大の父親を演じた山田孝之を加えて、シングルファーザーとなった父親の苦労や悲しみ、そして...