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映画「三度目の殺人」ネタバレ感想 モヤモヤ難民を救うため疑問点を徹底考察

2023 9/01
レビュー・考察 80点以上
2018年5月19日2023年9月1日

是枝裕和監督が、「そして父になる」の福山雅治、「海街Diary」の広瀬すずと再び共演した「三度目の殺人」。

まだ観てない人にも伝えておきたい。鑑賞後、モヤモヤした気持ちが残る。

他の作品に対しても明確な答えは示さない作風であるが、明らかにこの映画はモヤモヤだ。

こういう作品の場合、十人十色の感想や考察が生まれるわけで、伏線やテーマを考察することがおもしろい。

このモヤモヤは多くの人が感じることだろう。よくわからなくてつまらなかったと言われてしまうことのないように私がモヤモヤを解消するために考察したことを書いていく。

目次

「三度目の殺人」映画感想と疑問点の考察

モヤモヤ1)三度目の殺人とは?

1つ目は、タイトル名の謎。

タイトルからして解釈が2つある。

三隅が30年前に起こした留萌(るもえ)の強盗殺人は2人だった。そして今回の山中工場長。これで3度目。

もう1つは留萌は、1度とカウントして、2度目が山中工場長。3度目は三隅自身の死刑。

三隅との接見の中で、重森に対して「(死刑を通じて)あなたたちも殺している」という意味の言葉を発している。

そういう意味では、死刑を三度目としてとらえることが有力でないかと考えている。

モヤモヤ2)咲江の足の怪我の真相は?

咲江は生まれつき足が悪いはずにもかかわらず、咲江自身は周囲に飛び降りて怪我をしたと話している。

しかし、本人の言葉は誰にも聞きいられず、生まれつき足が悪いと認識されているようだ。

三隅は虚言癖があると咲江のことを指摘しており、この話については最後まであいまいなままで終わっている。

咲江が「ここでは誰も信じない」と話していたように、真実なんてどうでもいいのだ。人間は、自分たちの都合の良いように真実をつくりあげるのだ。

 

モヤモヤ3)なぜ、重盛は三隅を信じたのか?

彼は冒頭で部下に言っていたとおり、被疑者の感情なんて考慮する必要はないと言っている。

そんな彼がいつの間にか三隅に興味を持ち、最終的には、彼のいうことを信じてしまう。

なぜか、それは三隅と重盛がよく似ていたからだ。

二人にはいくつかの共通点がある。

  • 一人娘がいるが、家庭がうまくいっていない
  • 三隅も重盛も裁判官になりたかった
  • この世は理不尽に命を奪われているという考えが一致
  • 咲江の父親は殺されて当然な人物という考えが一致。
  • 三隅も重盛も善悪という概念はあまりない

娘が万引きで捕まった際、弁護士の名前を出して解決し、その行為を咎めることもしていない。正常な親子関係ではないことはたしかだ。

しかし、2度目の電話がかかってきた際、最初は仕事を優先にしようとするが、最後は娘の声に耳を傾ける。三隅との共通点を少しでも減らしたかったのかもしれない。

思考も似ている、家庭環境も似ている。これらの共通点から、なぜ、三隅は人を殺し、重盛は人を殺していないのか。

重盛自身もなにかきっかけがあるだけで人を殺してしまうのではないか。

それを考えてしまうことから逃れたくて、彼に救いをもとめるために、咲江を守る正義の男ではないか、そうであってほしいと思ってしまったのだ。

しかし、重盛の父親が言っていたように、人は生まれつき殺せる、殺せない人間に分かれているのかもしれない。

 

モヤモヤ4)三隅は本当に殺したのか?

私は三隅は殺人犯と考えるのが妥当だと考えている。

彼は器のようにからっぽなのだ。その時の状況に応じて何にでもなれる。

深く考えず行動をとるため、接見のときもコロコロ意見が変わる。

殺した後ガソリンを取りに戻ったり、財布を盗んだりしたのも深く考えていない。

殺す理由も咲江を救うためという大きな正義感があるわけでもなく、金銭に恨みがあるわけでもない。

だから記憶が曖昧で話すことも変わっていく。

彼は急に無実を主張するが、それも重盛の態度が同情的になったため、深く考えずに行動したものと推察される。いわゆる器になったのだ。

好きだというピーナッツバターを頰ばる彼の顔から完全に生気は失われている。生への執着も、死への恐怖もないからっぽの器のような人間なのだ。でも彼は人を殺せるのだ。

モヤモヤ5)真実とは?

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重盛は三隅に共通点を見出し、考え方が変わっていったが、基本的には本当の真実には興味のない人間。

また、検察官、裁判官共に真実ではなくこの仕事を期日までにどう処理を下すかに重点が置かれている。

咲江に対して、「ここでは、誰も本当のことを言わない」と言ったのはおそらく三隅だろうが、この終わり方が真実をさらに覆い隠し、誰が本当のことを言っているのかわからなくさせている。

すべての真実の解釈は視聴者に委ねられるのだ。

「彼は器なのだ」

あなたがそう感じたのであればそれが真実なのだ。

 

さいごに

何回か見直したくなる作品だった。

何がすごいって、役所広司の演技力。空っぽな人間を表現している彼の姿は何か人間の皮を被ったナニカを見ているようで本当に怖かった。

この作品は2回を見ると発見できることがたくさんあるので、映画館よりも家でじっくり見たい作品。

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