ファイナルプランは2021年の映画。
銀行強盗のリーアムニーソンが、本当に愛する人を見つけて足を洗おうとしたらFBIの中にクソな奴がいて、ハメられて殺されそうになるというアクション。
視聴者層がリーアムニーソンの若い頃も知ってる年配層っぽく、30代の自分としてはあまりハマらなかったので、多分それより若い人はリーアムニーソンのファンぐらいしか惹かれない気がする。
22点
損しないサブスク動画配信の選び方
映画を観る機会が多い方のために、損しないサブスクの選び方を教えます。
「ファイナル・プラン」映画情報
タイトル | ファイナル・プラン |
公開年 | 2021.7.16 |
上映時間 | 98分 |
ジャンル | アクション |
監督 | マーク・ウィリアムズ |
映画「ファイナル・プラン」キャスト
登場人物 | キャスト |
---|---|
トム・カーター | リーアム・ニーソン |
アニー | ケイト・ウォルシュ |
ニーヴンス捜査官 | ジェイ・コートニー |
トム・メイヤーズ捜査官 | ジェフリー・ドノヴァン |
レイモン・ホール捜査官 | アンソニー・ラモス |
サム・ベイカー捜査官 | ロバート・パトリック |
映画「ファイナル・プラン」あらすじ
全米のあらゆる銀行を襲った凄腕の爆破強盗カーターは、運命の女性アニーと恋に落ちたことをきっかけに、足を洗うことを決意する。過去を償い新たな一歩を踏み出すべくFBIに出頭するカーターだったが、2人の捜査官は彼の盗んだ金を横領しようとカーターを罠にはめ、アニーにまで危害が及ぶ。怒りを爆発させたカーターは復讐に乗り出す。
映画.com
映画「ファイナル・プラン」ネタバレ感想・解説
「ファイナルプラン」は、陰謀論ってほどでもないけど、好きな人ができたので罪を告白して身を綺麗にしようとしたら金に目が眩んだFBIの刑事に漬け込まれて戦いに巻き込まれていくアクション映画。
アクション自体が小さくまとまっていてハリウッドの良さが出ていない。
それほど盛り上がらないし、主人公がボマー使いであるのにも関わらず、その見所は少ないというのが印象だった。
カーターはなぜ銀行強盗をやめたのか
リーアムニーソン扮するカーターは数々の銀行に忍び込んでは爆弾を使って金を盗んできた。
その損害額はおよそ9億円。そしてその犯人が誰なのかはFBIにも尻尾を掴ませない凄腕であるが、ある日自主を決意する。
その理由は驚愕だ。恋をしたからだ。中学生や高校生ぐらいのティーンエイジが言うならまだ分かるけど、もう現役も引退しようかという年齢でまさかの恋わずらい。
いくつになって恋しようと全然構わないけれど、さすがに凄腕の銀行強盗にしてはチープすぎる理由だ。
そしてなかなか傲慢なのが、FBIにお金を全部返すから減刑してくれなんていう司法取引を持ちかける点。
アメリカでは司法取引があるのは知ってるけど盗んだお金を返したからと言って2年の極刑のみ希望っていうのはありえないでしょう。爆破もされているし、銀行の損害額はそれ以上なのは明らか。
というか「お金返すから許してね」では、FBIのプライドが許さないだろうし、何の証拠も掴めなかった強盗犯をそう簡単に手放すとは思えない。
しかし自分の身の安全を確保することもせず、2人の捜査官を信じてカギを預けてハメられる。頭の中が色恋沙汰に染まり、平和ボケしすぎている。
カーターはなぜ銀行強盗を始めたのか
数々の銀行強盗をこなして捕まらない悪名高き強盗になったきっかけは、搾取される側の父を見て育ち、それを金持ちから金を巻き上げようとしたのが犯罪のきっかけ。
犯罪のきっかけが銀行強盗で、全く証拠も掴ませないというのはなかなかすごい。
実在した人物の映画「トゥルーヒストリーオブケリーギャング」のように弱者のヒーローのような振る舞いだけれどもやってるのもはめちゃくちゃだ。
生を実感とまで言い切った銀行強盗は果たして何がしたいのだろうか。弱者の苦しみをぶつけたかったのか、生きている喜びを実感したかっただけなのか、どうもはっきりとしない。
それにしてはスケールの大きい大犯罪をしてくれる。何度も銀行強盗を成功させるだけでなく手がかりさえ掴ませない。
そんな少年マンガに出てくる厨二病の憧れのような犯罪をやってのけるのが今回の主人公。
今時銀行強盗なんて無理ゲーな気がするけれど、そんな時代錯誤感も古き良きハリウッド映画を観てきた年配層向けなのかもしれない。
敵が1人しかいないのもスケールが実に小さい。何人かFBIは出てくるけれど組織ぐるみでもなければ、ほぼ単独犯。
大方のFBIは職務を全うしようとした善人にあたるので、1人に罪を着させそうになったからといってもすぐにその汚名は晴れるのでは?という気がする。
そして正規の銀行強盗だというのに、動員されるFBIの人数はめちゃくちゃ少ない。
アクションのしょぼさも気になった。
悪のFBI捜査官を追い詰めるために、殺す気はないとは言え、家ごと爆破するのもなかなか無茶苦茶なんだけど爆弾犯だから一度ぐらい爆破しとかないと。みたいなアクション。
家ごと爆破って大惨事すぎるし、それ以外に爆破シーンはほぼ無しなのは超違和感だった。
そもそも話の流れからして爆破で危機を切り抜けるっていうシチュエーションが難しい。
シナリオからもう破綻している印象だ。
ファイナル・プランのラスト
FBI捜査官を爆破トラップではめて、さらには相方の刑事を脅して盗聴器を持たせて自白に成功。
相方はめっちゃいい奴で、奥さんと子どものこれからを思うと辛すぎるのだけれど、そこについてはスルーされ、とっとと盗聴器を取り出して終了。
無事、FBI捜査官殺しという汚名は返上して自首をする。
アニーはトムのことを良い人だと庇って捜査官に説明していたけれど、捜査官から見たら最悪の銀行強盗だし、恋人の証言ほど無意味なものはない。
メイヤーズ捜査官は努力すると言っていたけれど、そんなうまくいくものかなぁと。
というか、同僚を殺していないだけで世紀の大犯罪者には変わらないのだから。
自分で思うほど悪いことをしたつもりではないなら、うまく逃げ果せればよかったのでは?という疑問がどうしても頭から離れない。
同じアクションであれば「21ブリッジ」の方がよほど見応えがあった。ブリッジの封鎖設定はそれほど生きていないけれど、迫力があったし、敵の設定も上手く作られていた。生きている実感を得たいならこちらを見るべきだろう。
予算が無かったのか、色々残念な映画だった。というわけで、リーアムニーソン好きなら見てもいいけど、そうじゃないなら特に見なくてもいいかなという映画だった。
コメント