レビュー・考察– category –
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70点以上
GODLAND/ゴッドランド 自然と宗教の対立を描いたアイスランド映画 ネタバレ解説・考察
デンマーク人の牧師がアイスランドの地を訪れ、言語・文化・信仰の違いによるコミュニケーションのズレを描いたドラマ。 舞台となる19世紀後半のアイスランドはデンマークの植民地。教会を建てるべくアイスランドの山奥の村へ向かい、旅を続けるロードムー... -
80点以上
【ネタバレ】オッペンハイマーを100倍楽しむための登場人物を徹底解説
クリストファー・ノーラン監督の最新作「オッペンハイマー」。 海外では2023年に公開となったものの、そのセンシティブなテーマから日本での公開は延期されていました。 しかし24年春にとうとう公開。 オッペンハイマーが原爆を作った背景とその後を描いた... -
レビュー・考察
映画「落下の解剖学」真実はいつも1つではない法廷劇 ネタバレ考察・解説
「落下の解剖学」はフランス発のミステリー。転落死した夫は自殺か他殺かを巡って法廷劇が繰り広げられる人間ドラマ。 しかし、単なるミステリーとして観るには危険。アカデミー候補に上がるだけあって一筋縄ではいきません。 謎が解決し、スカッと気持ち... -
レビュー・考察
【徹底解説】「ボーはおそれている」は最高難度のアリ・アスター映画 ネタバレ考察
道を歩いていたら前から歩いてくる人間に急に襲われたりしないか、電車のホームの前に立っていたら後ろから誰かに押されないか、突然、飛行機が操縦を失い、墜落しないか。 そんなネガティブな思考をイメージしたことはないか? 「ボーは恐れている」は、... -
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映画「ヴィーガンズ・ハム」は日本で絶対放送できないブラックコメディ ネタバレ感想
こんなブラックで悪趣味な作品が世に出せるとは(褒め言葉)さすがは表現の自由に重きを置く国フランス。 ヴィーガンズ・ハムは、コメディアン出身のファブリス・エブエが、監督と主演を兼ね、肉屋の夫婦が繰り広げる人間狩りを描いたフランス発のブラック... -
レビュー・考察
映画「僕らの世界が交わるまで」はZ世代vs親世代を描いたエモーショナルなストーリー ネタバレ考察・解説
「僕らの世界が交わるまで」は2024年公開。A24製作のエモーショナル系映画。監督は2010年に「ソーシャル・ネットワーク」で主演男優賞にノミネートされた経歴を持つジェシー・アイゼンバーグ。自身の初監督作品だ。 Z世代の息子と、DVシェルターで働く母親... -
レビュー・考察
映画「NOCEBO」は2023年最後の気持ち悪いホラー ネタバレ考察・解説
「ビバリウム」のロルカン・フィネガン監督が、アイルランド家族を見舞った不幸を、東洋の呪いの演出とともに描いた禍々しいホラー映画。 ビバリウムではカッコウの習性を人間に置き換え、なんとも不気味な世界観を表現し、観る者たちを困惑させた。その気... -
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映画「ファースト・カウ」 ネタバレ考察・解説|ドーナツを売るだけなのにおもしろい
「ファースト・カウ」はA24が手がけたドラマで製作年は2019年。日本では2023年に公開された映画。監督はケリー・ライカート。アメリカのインディペンデント映画で有名な映画作家だ。 西武開拓時代。アメリカンドリームを目指してオレゴン州の未開の地へや... -
レビュー・考察
映画「TALK TO ME トーク・トゥ・ミー」ネタバレ考察・解説 ラストの結末が持つ意味とは?
「トーク・トゥ・ミー」は、2023年公開のA24発の映画。「ミッドサマー」や「パール」など変わり種のホラー映画を多数世に送り出しているA24が、「トーク・トゥ・ミー」ではわりと王道に怖いホラーを配給。 サンダンス映画祭で話題騒然となったオーストラリ... -
レビュー・考察
映画「VORTEX ボルテックス」ネタバレ考察・解説|認知症が引き起こす最悪を結末を描いた物語
世の中にはうまくいく夫婦といかない夫婦がいる。結婚してもすぐ別れてしまう夫婦、子どもがいても片親になる夫婦。子どもが成年するまでは我慢し続け熟年離婚する夫婦。 そんな中、死ぬ直前まで一緒に過ごし、年をとっても仲睦まじく愛し合っている関係を...