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【徹底検証】Appleの忘れ物防止タグ「AirTag」は子供や高齢者の迷子、見守りに使えるのか!?
こんにちは、Apple信者のあおい(@tolkoba)です。
今回はAppleから発売された忘れ物防止タグ「AirTag」が子供や高齢者に持たせることで、迷子や見守りに使えるのか実際に検証してみました。
ふと目を離したすきに遊んでいた場所から子供が消えていて肝を冷やした方も多いはず。
一瞬で全く違うところにいたりするんですよね。
小さな子供の場合、一瞬の油断が大変痛ましい事件を生むこともしばしば。そんな時に「AirTag」があれば助ける手段の1つになるかもしれません。
今回は以下の観点で「AirTag」を利用できないかどうか検証・考察してみました。
検証ポイント!
- 子供の迷子
- 子供の見守り
- 高齢者の見守り
Apple「AirTag(エアタグ)」の使い方
「AirTag」の基本的な使い方としては
- 財布に入れる
- 鍵に取り付ける
というモノに取り付けることを前提としています。
忘れ物防止タグを迷子や見守りとして使用することを考えると以下の3つが考えられます。
- 子どもが迷子にならないようにポケットに入れる
- 子どものランドセルに取り付けて見守り
- 高齢者の財布に入れておく
この3つのパターンについて考えてみました。
Apple「AirTag」を子供に持たせやすい理由
コンパクト性
AirTagは直径31.9mm、厚みも8mmとかなりコンパクトです。
重さも11g程度なので、子供に持たせておいても全く気になりません。
ストラップを購入して、ランドセルにつけておいても良いでしょう。
防水性
それに加えて「AirTag」は高い防水性能を持っています。
・粉塵が内部に侵入しない
・一定の水圧で30分間水中につけても有害な影響がない
水の底に沈んでしまって時間が経過してしまうと使えなくなってしまう可能性がありますが、雨水程度であれば十分耐えられる性能です。
子供が水の中に入らなければ大丈夫です!
充電性能
「AirTag」のバッテリーは約1年持ちます。
さらにコイン型電池(CR-2032)なので、自分で簡単に取り替えることができます。
壊れない限り半永久的に使えるところも魅力です。
価格
「AirTag」の価格は3,800円(税込)です。
見守りGPSやキッズケータイは月額がかりますが、「AirTag」は電池代ぐらいしかかかりません。
この価格で見守り用途として使えるのならかなり安上がりと言えるでしょう。
Apple「AirTag」は子供の迷子防止目的に向いていない?
Air Tagは「ヒト」に対して使うことは非推奨
そもそもの前提として、「AirTag」は、悪意のある使い方を防ぐため、人を追跡できるようには設計されていません。
- ストーカー行為
- プライバシーの侵害
を防ぐためです。
そのため、「所有者の元にないAirTagが一定時間移動すると音が鳴る」仕組みになっています。
こうすることで、相手にAirTagの情報を知らせ、ストーカー行為を封じているのです。
知らないAirTagが入っていたらめちゃくちゃ怖いですよね。。
ちなみに、もしもAirTagが自分のカバンの中から出てきた場合、電池を抜いて無効化してください。
あなたがiPhoneを持っていればご丁寧に電池の外し方すら教えてくれます。
また、「AirTag」は所有者のiPhoneと紐づいているので犯人の特定にも繋がります。
捨てるのではなく、警察に届けるべきです。
そういう理由があってヒトは対象ではありませんし、Appleも認めていません。
迷子や見守りという悪意のない行為に対して使うことを前提として検証しますが、あくまで自己責任として考えてください。
【検証1】AirTag(エアタグ)を子供の見守りに持たせてみた
まずは子どもの見守りとして使えるかどうか検証します。
対象者のペルソナは以下としました。
- 小学生
- 登下校は徒歩
- ランドセルに装着
一定期間持ち主から離れて移動をすると音が鳴る
先に説明したように、持ち主から離れて一定期間移動すると音が鳴るように作られています。
そのためランドセルにつけたまま移動を続けると学校で音が鳴る可能性があります。
学校に迷惑がかかりますね。
ただ、「AirTag」のもう一つの仕様があります。
それは「持ち主から離れて移動をしたとしてもすぐには鳴らない」ということです。
例えばサイフを盗まれた場合、すぐに音を鳴らしてしまうと泥棒に気づかれて捨てられてしまう可能性がありますよね。
AirTagだけ探し出せても意味ない。。
ストーカー行為と盗難という2つの犯罪行為を同時に防ごうとした結果、「すぐには鳴らないが一定期間持ち主の元を離れると音が鳴る」という仕様になっているようです。
下記記事で実際に試した人がいるのですが、自分の娘につけても出かけてから帰るまでの間Airtagが鳴ることはなかったようです。
娘が出かけている間AirTagをつけていたけど、一度も鳴る事はなく彼女は気づかなかったよ
Appleの発表によると所有者の元を離れた後、3日経過すると鳴るとのこと。
毎日帰ってくる子供なら学校で鳴る事はなさそう。
ただ、必ずしも3日間というわけではありません。
Appleの方で微調整が入るらしく、この曖昧な縛りが犯罪抑止にも繋がります。
とはいえ現時点では今のことろ学校で鳴るリスクは少ないと言えます。
広範囲の捜索には誰かのiPhoneが必要
もう一つ問題があります。
小学生に装着して徒歩で登下校する場合、すれ違う人がiPhoneを持ってないと位置情報を取得できません。
私の住む地方都市では、子供たちの通学路はあまり人とすれ違うことがありません。
また、仮に学校に持ち運んだとしてもそこにiPhoneがあるとは限りません。
担任がiPhoneを教室に持ち込むか、生徒の誰かが同じく見守りなどの理由でiPhoneを持っている必要があります。
小学校という特殊な場所ではBluetoothの有効範囲である10m以内にiPhoneがない可能性も十分考えられます。
【結論】子供の見守りは行動する場所による
子供の見守りは街中や人の多い場所には有効
学校のような特殊な場所で使うには微妙ですが、休日に遊びに行くときに持たせるのであれば、場所によっては有効です。
子供にAirTagの意味を話してから持たせましょうね。
GPSの届きにくい建物の中や地下、特に人通りの多い場所では多くのiPhoneユーザが場所を知らせてくれます。
ただ、それでもあくまでサポートとして使うイメージになるでしょう。
きちんと見守りするなら、GPS付きのものを持たせておくのが良いでしょう。
ソラノメならGPS端末を利用して、スマートフォンから子供の現在地を把握することが可能です。
GPSで位置情報を特定できるので、iPhoneユーザが近くにいる必要はありません。
また、指定エリアを出たら通知してくれたり、履歴を追うこともできるのでしっかりと見守りたい人向けになります。
【検証2】AirTag(エアタグ)を子供の迷子防止に持たせる
続いては、迷子防止。
こちらは対象を
- 幼稚園児〜小学生低学年
- 公園など特定の場所で遊ばせる
と設定します。
10m前後ならBluetoothで位置を把握できる
まず、10m以内ならBluetoothを通じて「AirTag」の場所を知ることができます。
おおよそ10mの位置に入れば方向も教えてくれるので、人混みの中に紛れてしまったとしてもいるかどうかはわかります。
方向検知はiPhone11,12以降の機種のみ
その範囲にいれば「AirTag」の音を鳴らすこともできるので、物陰に隠れていて見えなくても特定の手がかりになります。
ただし、動いている「AirTag」の方向は検出できないので、子供の正確な位置を把握するのは難しいでしょう。
お互いの位置を電波で確認しようとしているのに、一方が動いてしまうので特定できなくなってしまうためです。
子どもはよく動くので、どっちに行ったかを把握するのは難しいかも。
Bluetooth圏内にいて、徐々に離れて行った場合は、そこそこ遠くなっても検出されました。
50mはすごい!
ただ、1度見失うと数メートルまで近づかないと位置を取得できませんでした。
10m以上は人が多いかどうか
iPhoneの「探す」アプリを起動すれば大体の位置を把握することが可能です。
iPhone、iOSを所持している全ユーザーが、AirTagを検知し、場所を特定してくれます。
ある一定規模の人が集まる公園なら全国にいるシェア50%のiPhoneユーザが見つけてくれるでしょう。
iOS14.5以上で動作
大型ショッピングセンターに置いたところ常に検知されていました
Bluetoothの範囲外だと既に迷子になっている可能性も高いですが、場所を特定するには有効です。
また、ちょっと大きめの公園で持たせたときはかなり有効だと感じました。
何百人もいる公園では、必ずiPhoneを持っている人がいます。常にAirTagの情報は更新され、10分以上更新されないことはほとんどありませんでした。
親が同行している特定の場所の範囲内でAirTagを持たせておくには便利なアイテムになるでしょう。
【結論】迷子の防止は難しいが見つける手がかりにはなる
結論:迷子の防止はできなくても見つける手がかりになる
例えば大型ショッピングセンターのような場所であれば、かなりの人が集まりますので位置情報は取得しやすいです。
それでも大体の場所までしか分りませんので、Blutoothが有効になる10m以内まで近づかないと見つけることはできません。
基本的に幼稚園児は目を離すこと自体が危険です。
Bluetoothで検出できない時点で迷子になっている可能性は高いです。
ただし、迷子になった後に探し出す手がかりにはなりそうです。
AirTagを持っているからと安心して目を離すのはかなり危険です。
特に小さな子供は一瞬の油断がとても大きな危険を生むことになります。
万が一の備えとして持たせておく程度には有効です。
【検証3】AirTagを高齢者や認知症の方に持たせる場合
最後に高齢者の見守りですが
- 80代
- 多少の認知症
- 徘徊することが多い
人を対象とします。
iPhoneを持っているならそもそも不要
対象者が大人になるので、スマートフォンを持っていることも考えられます。
対象者の方がiPhoneを持っている場合、「探す」アプリで紐づけることが可能です。
その場合はGPSがついているのでわざわざ「AirTag」を持つ必要はないでしょう。
AirTagだけ持たせて徘徊した場合
iPhoneを持っておらず、「AirTag」だけを毎日身につけている場合にはiPhoneを持った人とすれ違うことで位置情報が更新されます。
全く人気のない場所へ行かれてしまうと分かりませんが、軽度の認知症であればよほどのことがなければすれ違うことができるはずです。
ただし、高齢者が「AirTag」の所有者と一緒に住んでいないと、3日後にAirTagが音を鳴らしてしまいます。
家の中にいる場合
高齢者の場合、生存確認という意味で見守りを考えている人もいると思います。
ただしこれは「AirTag」には不向き。
移動がないならずっと家の中の位置情報しか取得できませんし、iPhoneを持っていなければその位置情報すらも取得できません。
仮に倒れたとしても「AirTag」が知らせてくれることはないでしょう。
高齢者は徘徊時の見守りとしては有効
高齢者の見守りには外出するときには有効
ただ、「AirTag」の音が鳴る特性を考慮すると、「AirTag」所有者と一緒に暮らしている必要があります。
たまの外出時に鳴ったとしても、それほど問題ないと思いますが、そもそも一緒に暮らしていない場合は頻繁になってしまうのであまり良くないでしょう。
忘れ物防止タグ「AirTag(エアタグ)」は子供や高齢者の迷子、見守りに使えるのか!? まとめ
検証結果は以下のようになりました。
検証結果まとめ
- 子供の見守りは街中や人の多い場所は有効
- 迷子防止ではなく見つける手段としては有効
- 一緒に住む高齢者の徘徊には有効
あくまで忘れ物防止タグはモノの置き忘れを防止するガジェットです。
迷子や見守りは、もしもの時の保険として持たせるには良いですが、これがあるから絶対安心というモノではないことを理解して使いましょう。
- 月額費用が必要なGPSケータイは高い
- 万が一の保険として持たせておきたい
ぐらいの感覚で持つには3,800円で電池交換もできる「AirTag」は格安と言えるでしょう。
確実に見守りたいなら見守りGPSにした方がいいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。あおい(@tolkoba)でした。