映画「七つの会議」 ネタバレ感想・解説 タイトルの意味とは?

「七つの会議」は、2019年に公開された池井戸潤原作の映画。

半沢直樹シリーズをはじめとした企業の不祥事や悪企みに正義の鉄槌を食らわせる大人版少年ジャンプのような作品。

スピード感のある展開なのに、置いてけぼりにならないストーリーの明快さに加えて、これまで池井戸作品に出た役者立ちもオールスターズで登場し、安定感のある顔芸を楽しませてくれる。

勧善懲悪のストーリーが好きであれば、単純に何も考えずに楽しめる痛快エンターテインメントだ。

68点

脚本
6
演技
8
演出
7
音楽
6
総合
7
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映画「七つの会議」映画情報

タイトル七つの会議
公開年2019.2.1
上映時間119分
ジャンルヒューマンドラマ
監督
福澤克雄

映画「七つの会議」キャスト

登場人物キャスト
八角
-営業第一課係長
野村萬斎
北川
-営業部長
香川照之
原島
-営業二課課長
及川光博
坂戸
-営業一課課長
片岡愛之助
新田
-経理課課長代理
藤森慎吾
浜本
-営業一課社員
朝倉あき
前川
-前橋工場長
赤井英和
奈倉
-企画開発センター員
小泉孝太郎
飯山
-経理部長
春風亭昇太
加茂田
-経理課長
勝村政信
村西
-東京建電副社長
世良公則
宮野
-東京建電社長
橋爪功
田部
-ゼノックス副社長
木下ほうか
梨田
-ゼノックス常務取締役
鹿賀丈史
徳山
-ゼノックス社長
北大路欣也
三沢
-ねじ六社長
音尾琢真
八角翔子
-八角の元妻
吉田羊
三沢奈々子
-ねじ六の妹
土屋太鳳
加瀬
-弁護士
役所広司
江木
-トーメイテック社長
立川談春

映画「七つの会議」あらすじ

都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫(野村萬斎)はどこの会社にもいる、所謂“ぐうたら社員”。 トップセールスマンである課長の坂戸(片岡愛之助)からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しか果さず、定例の営業会議では傍観しているのみ。 絶対的な存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果主義の方針の元で部員が寝る間を惜しんで働く中、一人飄々と日々を送っていた。

ある日突然、社内で起こった坂戸のパワハラ騒動。 そして、下された異動処分。訴えた当事者は年上の部下、八角だった。 北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。 そんな中、万年二番手に甘んじてきた原島(及川光博)が新課長として着任する。 会社の“顔”である一課で、成績を上げられずに場違いすら感じる原島。 誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。 だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた……。

映画「七つの会議」ネタバレ感想・解説 

七つの会議の意味

©映画「七つの会議」製作委員会

「七つの会議」というタイトルの意味だけど、これは映画の中では特に触れられることはないし、原作を読んでもしっかりと書いていない。

ただ、最初の営業会議から始まり、最後に御前会議で締められたように、ゼノックスと東京建電の間で開催される打ち合わせの種類を指している。

営業会議や、経理部との会議など、サラリーマンならその数の多さをよく知っているだろうけど、日本の会議社会がよく分かる。

ゼノックスの社長、その役員、そして子会社の社長、部長、課長という流れで上下関係があり、逆らうことのできない風通しの悪い関係が蔓延しているのも特徴だ。

皆がそれぞれの野心の中で立場を守るために、自分の会社を守るために、あるい保身のために逆らえない企業風土が醸成されている悲しい世界。

まぁでも会社の中でサラリーマンをやっている人なら会議と同様、大なり小なりこういう経験をしているもの。

だからこそ池井戸作品は刺さる

自分の上司じゃなくても、嫌な先輩や取引先の客、合わない人の1人や2人いるだろう。それら自分にとっての嫌な奴になぞらえて痛快に野村萬斎がぶった切ってくれるんだ。

こんなに爽快感あふれるドラマはそうはない。だって現実は勧善懲悪が通用しない複雑怪奇な社会なのだから。

映画「七つの会議」は現代版暴れん坊将軍

©映画「七つの会議」製作委員会

そんなお疲れサラリーマンの方にうってつけの映画が「七つの会議」。

ドラマと違い、映画では尺の都合があるのでその中にしこたまギャフン要員を詰め込んでいる。だから1人1人の憎たらしさは若干薄まるものの、直属の課長から始まり、ザ・日本の縦社会によくある他部署の嫌な奴、そこから社長、親会社へと繋がっていって、ラスボスの北大路欣也まで子会社の係長がバッタバッタとなぎ倒して突き進んでいく。

ありえない。ありえないんだ。子会社の人数規模感はわからないけれど、経理部が独立している会社であればそこそこ大きな会社だろう。そこに将来有望な若手のやり手リーマンではなく、齢50も超えていそうな万年係長が、親会社の社長に意見を抜かすなんて。

しかし、野村萬斎はやってくれる。私たちの代わりに現場の苦労も知らないで、マクロ的な目線でしれっと無理難題を吹っかける強敵を吹き飛ばしてくれる。

カタルシスを感じるというのはきっとこういうことなのだ。

しかもこれは、勧善懲悪の世界といえど、少年ジャンプのようなファンタジーが広がっているわけでもないし、学生生活を軸にしているわけでもない。普通の現実社会を悪に見立てて処理するところが新鮮かつ身近に感じることで評価を上げているし、確かに気持ちいい。

  • 毎日、会社が楽しくて仕方がない
  • 文句ばかり言ってる人達って人生もったいないね
  • 好きなことで生きていく

とか言ってる人は共感できなさすぎてつまらないだろう。

でも、多くの人間はマウントとるのが苦手だから、映画の世界ぐらいマウントを夢みたっていいじゃない。

こういう映画で発散させて、日々の鬱憤を少しでも晴らしていけば世界はうまく回っていくのだから。

だから池井戸ワールドはオーバーワークぐらいでいいのだ。

有能ならさっさと見切りをつけて転職すればいいのにとか、いまどき会社のために生きるとか、出世のためにが我慢するとか古臭いよなぁと思いながらも、現実にはまだまだ日本の根深い問題の1つ。

それを盛りに盛ったのが池井戸作品を単純に楽しもう。

映画「七つの会議」を観たならこれもおすすめ

映画「七つの会議」を観るとキャラクターに愛着が沸くのだけれど、愛着が沸くと言えばクエンティン・タランティーノの映画。

グロいシーンもあるものの、突飛で特徴的なキャラクターにラストでみんなが好きになること間違いなし。

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