「テッド・バンディ」は2019年の映画。
70年代にアメリカを震撼させたシリアルキラー「テッド・バンディ」の半生を描く。
IQ160の頭脳と美しい顔立ちで30人以上の女性を惨殺したとされ、シリアルキラー(異常な性的欲求のもと連続殺人)の語源ともなった人間。
映画「テッド・バンディ」は残忍な犯行を描くのではなく、あくまで恋人など周囲の視点から描かれる。
それゆえに観た者は混乱するだろう。この人間が本当に犯行を犯すような人間なのかと。
映画「テッド・バンディ」映画情報
タイトル | テッド・バンディ |
公開年 | 2019.12.20 |
上映時間 | 109分 |
ジャンル | クライム、スリラー |
主要キャスト | ザック・エフロン、リリー・コリンズ |
監督 | ジョー・バーリンジャー |
映画「テッド・バンディ」レンタル・配信
レンタル | 2020.5.20 |
動画配信 | 2020.5.6 |
映画「テッド・バンディ」キャスト
テッドバンディ | ザック・エフロン |
リズ | リリー・コリンズ |
キャロル | カヤ・スコデラリオ |
ジェリー | ハーレイ・ジョエル・オスメント |
映画「テッドバンディ」予告
映画「テッド・バンディ」あらすじ
70年代アメリカ、30人以上の女性を惨殺したとされるテッド・バンディ。IQ160の頭脳と美しい容姿で、司法・メディアを翻弄した稀代の殺人犯。本作では、世界を震撼させた殺人犯の裏側へと迫ると共に、バンディの長年の恋人の視点を通して垣間見えるもうひとつの姿は、観客を予測不可能な迷宮に誘い込んでいく。シリアル・キラーが最後に告白した、裁判記録にも残されていない真相とは―。
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映画「テッド・バンディ」ネタバレなし感想・見どころ
残酷なシーンはない
全米で30人以上の女性を殺害したとされるシリアルキラーの話。
この映画では殺人そのものには焦点を当てず、テッドの恋人の視点で話が進む。あくまでテッドの内面については全く分からないままだ。
この映画だけ観ると、この人間が本当に殺人鬼なのだろうかと思ってしまうことに本当の恐怖がある。
ちなみに連続殺人というだけで十分に残虐なんだけど、テッドバンディは強姦や死体損壊の罪にまで問われている本物のサイコパスだ。
リズという恋人が、そうとは知らずにつきあっていて、逮捕後も信じられずに酒に溺れながら苦しむというのは心中察するにあまりあるだろう。
テッドは冤罪ではないのか?
殺人鬼に恋をするなんて、その人自身もおかしいのではないか。
付き合っている裏で平然と殺人を犯していたのに気づかないなんてありえるのだろうか。
そう思っていた。これを観るまでは。
実際に映画を観ると戸惑う。
この映画が事実に基づいた人間像だとしたら、おぞましい殺人者だなんんて気づかないのも分かる気がするのだ。
通常、公の場にいるときのテッドはまるで人格が違うように見えるし、平然と嘘をつくし、全く顔にも出さない。
そしてこの映画「テッド・バンディ」では、裏の顔は全く出てこないのだ。
事実、彼はその整った顔と話術により何人もの女性と付き合っているし、彼の死刑執行後も失意にくれた女性は多かったという。
リズは似顔絵をもとにテッドに不信感を抱き通報しているが、それを間違っていたのかもしれないと悔いているほどだ。
殺人という恐ろしい嗜好を持ち合わせていなければ世界に大きな影響力を持ち合わせていたのかもしれない。
事前知識ないほうが怖さを感じられるかも
Wikipediaでも見れば、テッドバンディの残虐な犯行についての長文がある。
それを見てから映画を観てもいいが、あえて何の事前情報を入れずに観ると本当に「テッドバンディ」は殺人者なのか、冤罪ではないのだろうか。と恋人と同じ目線で見られる。
この人間が本当にシリアルキラーなのかどうか、自分の目で見て確かめるといい。
映画「テッドバンディ」ネタバレ感想
死刑を回避しようと自分を弁護したり、脱獄したりするも結局最後は死刑になる。
そして、最後になって自分の罪を語りだすのだが、それがなければ決定的な証拠はなく、今でも無実を信じる人間が多くいたのかもしれない。
人間が他人を信じる根拠は信頼だ。「この人は裏切らない」という思いが信じることにつながる。
しかし、その根拠は数値化できない。
なぜなら他人の心はその当人しか分からないからだ。
だからこそ人は疑心暗鬼にもなるし、逆に盲目的に信じてもしまう。
この映画は、目を背けるような描写はないが、精神的な恐怖を存分に植えつけてくるサイコ映画である。
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テッドバンディに出ていたリズの恋人がなんとハーレイ・ジョエル・オスメント。小太りになった彼は当時とは別人に見えるが、かわいらしい顔に面影がある。
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