- Amazon audible:2ヶ月間99円!
期間:12/12まで - Kindle Unlimited:3ヶ月99円で200万冊以上読み放題!
- Amazon Music Unlimited:3ヶ月無料で聴き放題
裁断せずに本をスキャンできる CZUR ET24 Pro レビュー
こんにちは、あおい(@tolkoba)です。
読書をする人や書類作業の多いオフィスワーカー向けの製品。
CZURスキャナーの集大成として作られたCZUR10周年のフラグシップモデル「ET24 Pro」。Makuakeでシリーズ総売上が2.4億円を突破し、シリーズ累計出荷台数は40万台以上!
SONYのCMOSセンサーを搭載し、2400万画素の優れたデジタルデータとして瞬時に取り込み、AI画像認識で画像をきれいに加工します。
紙の資料をスキャンすることの多いプロの方から、ガジェット好きやマンガの取り込みをする方まで、さまざまな方にフィットするニュースタンダードな一品。
この記事では、CZUR ET24 Proについての外観から特徴、デメリットまで使用感を含めて徹底的にレビューしていきます。
- 2400万画素の高画質スキャン
- 手めくり、ハンドスイッチ、フットペダルで高速スキャン
- 湾曲補正機能で裁断いらず
- 2.4インチディスプレイで効率よくスキャン
- AIによる文字認識でOCRにも対応
- 折りたたみ収納ができない
- 価格が高い
- 高機能でソフトウェアが重たい
CZURはどこの国?
CZUR(シーザー)とは、2013年に中国大連で設立された企業。200人以上の会社で販売地域は160カ国以上、累計出荷台数は40万台を突破しています。
本や書籍を「かんたんに見やすくスキャンする」ことを追い求めたブランドです。
本や雑誌等を裁断する必要なく瞬時に電子化が出来る多機能なオーバーヘッドスキャナーを手がける企業です。
- AI画像処理
- CMOSスキャン
CZURは、2つの技術を重要視し、「見開きページの湾曲補正」を解決。スキャナーの大きな課題の1つをクリアしつつあります。
1年間の製品保証と国内アフターサポートは、EZLIFE(イージーライフ)が担当。
実績もあるため、安心して使うことができる製品です。
CZUR ET24 Proの特徴
CZUR ET24 Proの主な特徴は以下。早く正確に美しくスキャンすることに特化した機能がてんこ盛りになっています。
- 2400万画素の高画質
光沢紙が放つ光の反射を大幅低減
- 最大A3サイズのスキャンに対応
両面結合ならA2スキャンもできる - 手めくりで1秒スキャン!300ページを10分で完了!
高スピードで時間を節約 - フットペダルで楽々スキャン
両手で広げながら足でスキャン - 湾曲補正機能
分厚い本の歪みも自動で補正。もう裁断は不要! - 手元の資料を写せるサブカメラ
プレゼンや講義でも活躍する - 2.4インチのプレビューモニター搭載
パソコンを見なくてもスキャン資料を確認できる - 文字起こし機能で入力作業を軽減
OCR対応で文字を認識できる
CZUR ET24 Pro 梱包内容・製品仕様
製品名 | ET24 Pro |
色 | ブラック |
サイズ | 375x220x390mm |
重量 | 約1.5kg |
スキャン速度 | 1秒/枚 |
対応する本の厚み | A3:35mm A4:50mm |
センサー | Sony製 CMOSセンサー |
画素数 | 2400万画素 |
解像度 | 5,696×4,272px |
カラー | 24bit |
DPI | 320dpi |
OCR対応言語数 | 187言語 |
最大原稿サイズ | A3 |
対応フォーマット | docx/xlsx/pdf/txt/tiff/jpeg |
LCD液晶画面 | 2.4インチ |
USB Type | USB Type-B |
HDMI | 出力専用 |
フォーカスモード | 固定焦点 |
搭載ライト | トップライト(LED10基) サイドライト(LED4基) |
光量調節 | トップライト:2段階 サイドライト:調節不可 |
対応OS | Windows10/11 macOS 10.13以降 Linux |
CZUR ET24 Pro 外観
CZUR ET24 Proは、本体の他に「アシストカバー」と「スタジオボックス」をオプションで購入できます。
本体
真っ黒の本体に入った箱の中には、手厚く保護されたスキャナー「ET24 Pro」。
本体サイズは、375x220x390mm。フラグシップモデルで多機能のためサイズは大きめでゴツさを感じます。
上面には2.4インチディスプレイとインジケータ。
ヘッドの側にはSONY製のCMOSカメラとLED照明が配置されています。
曲線部分にもLEDを配置。スキャンしたい画像を明るく捉えることができます。
ベース前面にはボタンがついていて、明るさやズームを調整可能。ズーム機能は、手元の資料を映し出すプレゼンモードで使います。
裏側下部には各種ポートを搭載。
- HDMI
- リセットボタン
- USB-A
- USBポート(PC接続)
- 電源ポート(DC9V 1.5A)
- 電源スイッチ
台座のサイズは約 幅210mm x 奥行150mm x 高さ30mm。
電源アダプターは各種プラグに対応。日本で使う分にはそのまま差し込むだけでOKです。
文書マットは黒い布製。デスクの上を隠してスキャンできるため、余計な背景が映り込む心配はありません。
裏側は滑り止め加工がほどこされているため、文書のスキャンもはかどります。
本体とマグネットで接続できるサイドライトを取り付ければ、さらに明るく照らすことが可能。
電源スイッチが背面についており、必要に応じて使うことができます。
スキャンはPC側からも可能ですが、物理スイッチを利用したスキャンもできます。
ハンドスイッチは本体裏面にあるUSBポートに接続して利用。ボタンを押すことでスキャンを実行します。
フットペダルを使えば足で踏みながら操作も可能。両手でスキャンしたい雑誌や資料の位置調整を行い、フットペダルを押せば1枚につき1秒で撮影できます。
アシストカバー(オプション品)
アシストカバーは本の表紙が写り込むのをカットしてくれます。
厚みのある書籍は余計な部分が写ってしまうことがあるのですが、裏側にしまうことで、綺麗にスキャンをしてくれます。
ページ部分のみを正確にスキャンできるため、より効率的にキレイに電子化を行うことができます。
スタジオボックス
スタジオボックスを使うことで、より綺麗に書籍を撮ることができます。
60cm四方の暗所を作り出せるため、部屋や外の光の照明をシャットアウトできます。
- フレーム(24本)
- アダプタ(8つ)
- カバー
ボックス内に光を均一に当てることで、反射や影の映り込みを防ぎ、周囲の照明環境による悪影響を最小限に抑えてくれます。
大切な資料をさらにキレイに電子化したい方向けに専用スタジオボックスがおすすめ。
ブツ撮りをする方にもちょうど良いでしょう。
CZUR スキャナー使い方
インストール方法
CZUR ET24 Proは、利用する際に専用ソフトをインストールする必要があります。
付属のディスクからもできますが、公式サイトからダウンロードすることも可能です。
- Windows10,11
- macOS 10.13以降
- Linux
ダウンロード後は指示にしたがってインストールするだけ。
アプリを開くとシリアルナンバーを入力する画面になります。本体底面に記載してあるシリアルナンバーを入力しましょう。
PCとET24-ProをUSBケーブルで接続すれば設定完了です。
外部モニターについているUSBでも使えますよ。
アプリの使い方(スキャナ)
起動するとスキャナかプレゼンかを選択する画面が表示されます。
「スキャナ」を選択するとカメラが起動し、対象物を映し出します。「スキャン」ボタンをクリックするとスキャンします。
スキャンする書類のカラーモードも選択できます。これはスキャン後に変更することもできます。
- 自動補正
- 白黒
- グレースケール
- スタンプ
- シェーディング
- フィルター無
スキャンされるとデータがフォルダに自動で保管され、プレビューにスキャン結果がたまっていきます。
スキャン後に細かな編集も可能です。
- カラーモード
- 回転する
- 品質
- 重複するエッジのトリミング
- 切断
- 標準化
- リネーム
- ファイルサイズを設定する
- 印刷
- 手書き文字の消去
スキャンするだけでなく、画像の加工やファイル名など、スキャンしたデータを均一化するのに必要な作業が一通り入っています。
また、ファイルの出力種類は以下から選択できます。
- Word(OCR)
- Excel(OCR)
- サーチャブルPDF
- TIFF
- TXT
OCRにも対応しているため、PDFに変換後も検索可能な文字データとして電子化可能です。
アプリの使い方(プレゼン)
「プレゼン」を選択するとスキャンと同様にカメラが起動します。
例えば講義では、物理的な資料をオンライン上にいるメンバーに共有することができます。
画面上に線やテキスト、レーザーポインターなど講義やプレゼンに重要な画面描画ができるようになっていて、それらをリアルタイムに共有することも可能です。
静止画で止めておくことで、ページめくりや資料の入れ替えなど、ムダな共有をしないようにすることも可能。
録画やキャプチャも撮れるため、講義用のビデオを録画して配布するといった使い方もできるようになっています。
CZUR ET24 Pro 画質
ここからはさらに特筆する機能を検証していきます。
- 2400万画素の高画質
- スキャン時の反射を抑える
2400万画素で美しい写真をそのままデジタル化
CZUR ET24 Proの画質は2400万画素。カラー写真が載っている雑誌や大切な写真も美しいままにデジタル化できます。
スキャン時の反射を抑える
反射を抑える機能も搭載。照明の加減により、どうしても反射してしまう場合がありますが、それらを徹底的に軽減。
台座のボタンを押すと照明のオンオフを切り替え可能。
照明で反射しやすい素材の書籍のテカリを軽減し、自然なスキャンが可能になります。
CZUR ET24 Pro スキャン性能
続いてはスキャン性能。まさに機能がてんこ盛りなので、やれることの幅が大きいです。
- 自動湾曲補正で裁断いらず
- 自動手めくりスキャン
- 傾き自動補正
- マルチターゲットページング
自動湾曲補正で裁断いらず
CZUR ET24 Proは湾曲補正を利用することで、裁断しなくても平面にスキャンすることが可能です。実際にその性能を試してみました。
湾曲高低差は最大5cmまで対応し、辞書や専門書などの厚みもある大きな本もスキャンできます。
左右のページも自動分割されるので、そのまま保存できます。
中央がうまくスキャンできないときは、ページを押さえるための指サックを利用すると、押さえている部分を検出し、削除までしてくれます。
湾曲している部分もある程度まではフラットになるため、まさに本の裁断が不要になりつつあります。
傾き・欠損自動補正
スキャンするときは傾きが重要。斜めに傾いていたりすると画像データもずれてしまいます。
しかし、CZUR ET24 Proは、向きを判断して自動で調整することができます。
置いたときに勝手にスキャン範囲を判断し、自動で角度調整してくれるため、向きを気にせず置くことができて効率的です。
両面印刷
免許証や健康保険証など、両面を読み取る必要がある場合に表と裏を1ファイルにまとめる機能も搭載。
わざわざファイルを結合する手間が省けるため、使えるシーンはありそうです。
OCRで文字読み取り
デジタルデータの文字情報を埋め込むOCR機能も搭載。AI機能により文字認識の精度も高く、取り込んだ文字をしっかり認識してくれました。
PDFで文字検索してみましたが問題なく認識しました。マニュアル化が必要な書類では必須の機能です。
- Word
- Excel
複数のレシートを一括取り込み
複数枚の書類を別々のものとして認識も可能。マルチターゲットページングという機能を利用で、それぞれ個別にスキャンし、保管してくれます。
レシートや領収書など、事業主の方が電子帳票を保存するときに、まとめて取り込むことができるため、時短できます。
CZUR ET24 Pro 機能性
- フットペダルでスキャンスピードを効率化
- モニターを見ながら操作できる
フットペダルやリモコンでスキャン性能を効率化
CZUR ET24 Proには、スキャンの方法がいくつかあります。
- アプリの「スキャン」ボタン
- ページめくりで自動スキャン
- ハンドボタン
- フットペダル
CZUR ET24 Proはフットペダルを使うことで、スキャンをより効率的に行うことができます。
手で書類を押さえながらPCの操作やハンドボタンを押すのは一手間。足で操作すれば開いた瞬間に足元のボタンをポンっと押すだけ。
用途に応じた使い方でサクサクスキャンしていくことが可能です。
モニターを見ながら操作できる
スキャナー上部には2.4インチのディスプレイがついています。
モニターを見ずとも確認ができるため、まとめてスキャンするときは効率よく作業できます。
CZUR ET24 Proのイマイチな点
- 折りたたみ収納ができない
- ソフトウェアが重い
- 価格が高め
CZUR ET24 Proは高機能でまさに理想を詰め込んだような製品。高スペックであるがゆえにサイズが大きく、折りたたむことができません。
基本的には常設しておくか箱の中に入れて収納する必要があります。
アプリの動作も重ため。MacBookAir M1を利用して操作してみましたが、CZURアプリを開いて作業をしていると全体的な動作が重くなりました。
複数のアプリが動作している場合に重くなるため、なるべく他のアプリは閉じるようにしておきましょう。
また、高スペックのフラグシップモデルのため、価格も高い(定価94,500円)のは仕方ない点。
スキャナーを頻繁に使う人には、やりたいことがなんでもできるようになっているため、おすすめです。
CZUR ET24 Pro はこんな人におすすめ
CZUR ET24 Proを紹介しました。
- 領収書やチラシなど、書類を整理するオフィスワーカー
- 分厚い雑誌やマンガを見開きで保管したい人
- オンラインで手元の資料を見せながら会議・授業をする人
- 領収書やレシートを管理する個人事業主
- スキャナを頻繁に利用する人
フラグシップモデルだけあって価格も高めに設定してありますが、その分機能もてんこ盛りで、ライトユーザーから紙データを多く取り扱う専門職まで、満足できるスペックを持つスキャナーです。
最後までお読みいただきありがとうございます。あおい(@tolkoba)でした。