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【レビュー】TP-Link Archer AX20 | Wi-Fi6対応のエントリー機を試す

こんにちは、あおい(@tolkoba)です。
TP-LinkからWi-Fi 6に対応した次世代ルーターをいくつか提供いただきレビューさせてもらっています。
今回は、「Archer AX20」を提供いただいたので、早速試してみました。
Wi-Fi6に対応した機器を持っていれば、大きな速度向上が見込めるエントリー機のルーターです。
こんな人におすすめ
- Wi-Fi6を使ってみたい人
- 今のルーターが古くて速度に不満がある
- 1万円以内のルーターを探している
それでは「TP-Link Archer AX20」の機能・外観・速度テストについてレビューしていきます。


本記事はメーカー様より製品をご提供いただき作成しています。
TP-Link Archer AX20 | 機能
Wi-Fi6に対応
「TP-Link Archer AX20」はWi-Fi6に対応しているルーター。
Wi-Fi6の特徴
- 最大通信速度が速い
- 同時接続で遅延しにくい
- 省エネルギー
最大通信速度が11acの第5世代では6.9Gbpsが最大だったのに対してWi-Fi6では9.6Gbpsと1.4倍高速に。
昨今、4K動画やオンラインゲーム高画質化によって、想像以上に大きなデータをやり取りしています。
部屋のWi-Fi環境に不満を持ち、遅延やラグに悩まされていた人は大きく改善が見込まれます。
また、同時接続した場合の速度低下にも強いのもWi-Fi6の特徴。
今や家族全員スマホを持ち、自由に動画を見たりゲームをしたりする時代。
今までは複数人が同時に使うと遅延が発生したりしていたのですが、Wi-Fi6のもつ「OFDMAテクノロジー」によって複数台が同時接続したことで発生する待ちを回避できるようになりました。
そのため、ゲーム機やスマホ、パソコンなど接続する端末が多い人にとっては最強です。
また、通信するタイミングをコントロールする機能があるので省エネでバッテリーにも優しいという特徴を持っています。

とにかくスピードがより出やすくなったという理解でOK。
ただし、その性能を発揮させるためには繋げる機器がWiFi6には対応している必要はあります。
主なWi-Fi6対応機器
- iPhone11以降(SE2含む)
- Galaxy Z Flip
- Xperia 5 Ⅱ
- iPadPro11(第2世代)
- M1 MacBook

下位互換があるので、未対応機器でもWi-Fi6ルーターを使うことができますよ。
Wi-Fi6は、2年前ぐらいから徐々に対応機種が出ているので、これから一気に普及していくことが見込まれます。
クアッドコア 1.5GHz CPU搭載
「TP-Link Archer AX20」のCPUはクアッドコアを搭載。
上位モデルの「ArcherAX73」はトリプルコア。
CPUについてはエントリー機ながらゲーミングルーターの最上位モデル「ArcherGX90」と同じ性能を誇ります。
大量のデータや端末を処理しようとすると、どうしても負荷がかかるため、CPUの性能はかなり重要なのです。
稼働中のルーターを触ってもらえばわかりますが、かなりの熱を持つほどに大きな処理を行なっています。
ルーターの処理性能はそのまま通信速度に跳ね返ってきます。
どれだけ10GBpsのプロバイダと契約していても、ルーターがボトルネックになっては本来のスピードは出ません。

3車線の交差点で信号待ちが発生しているようなイメージですね。
それを実現しているのが、1.5GHzクアッドコアCPUの性能。

「TP-Link Archer AX20」にはゲーミングルーターの上位モデルと同等のCPUが備わっているため、高速通信が実現できるのです。
IPoEには非対応
「TP-Link Archer AX20」は、IPoEには非対応であるため、IPoEに対応するプロバイダの恩恵を受けることはできません。
- IPoEとは
- IPv6を利用した接続方式で、最大速度は10Gbps。従来のPPPoEの1Gbpsに比べて速度向上が見込める。
上位モデルの「TP-Link Archer AX73」は対応しているため、ここは差別化が図られている部分です。

TP-Link Archer AX20 | 外観
続いては「TP-Link Archer AX20」の外観。
梱包一覧
付属品にはこれだけ入っていました。

- 本体
- ACアダプタ
- LANケーブル
- かんたん設定ガイド
- Wi-Fi情報カード
- カスタマーサポート連絡先窓口カード
4本からなるアンテナがWiFi6の電波を遠くに飛ばしてくれます。

アンテナは可動するので、飛ばしたい方向に向けることで電波の調整が可能。

ACアダプターは縦長タイプ。

コンセントの向きは横なので他の機器と干渉するかどうかもチェックしておきましょう。


2個口コンセントに挿すなら干渉しにくく使いやすい形状です。
サイズ
「TP-Link Archer AX20」の見た目とサイズ感。
サイズは約26 × 13.5 × 3.8 cm。

アンテナを垂直に伸ばした高さは15.5cmでした。

上位モデルの「AX73」と比べても一回り小さいですが、横置きだとそれなりにスペースが必要です。

別売りのスタンドを購入することで立て置きが可能です。
上位モデルのボディはメッシュタイプですが、「TP-Link Archer AX20」は非対応。

メッシュは良いのですが、ホコリが溜まってしまうのが難点。
データが大容量になればなるほど、熱を帯びてくるのでメッシュであることは有効です。
ただし、ホコリの溜まりやすい場所に置きがちなルーターなので、置き場所によっては「TP-Link Archer AX20」の方が使いやすいかもしれません。
インターフェース
本体背面には各種インターフェースがまとめられています。

- WPS接続ボタン
- Resetボタン
- LEDオンオフ切り替え
- USB2.0ポート
- WANポート(1Gbps)
- LANポートx4
- 電源ボタン
- 電源コード差し込み口
上位モデルの3.0と違い2.0のUSBポートですが、ファイルサーバーとして利用する機能がついているのは嬉しいところ。
フックを掛けることができるので、壁面に設置することも可能です。


TP-Link ArcherAX20 | スピードテスト
「TP-Link Archer AX20」でスピードテストを行いました。
スピードテスト環境
テスト環境はこちら。
「TP-Link Archer AX20」と「TP-Link Archer AX73」で、IPoEの差を確認します。
ルーターは2Fの寝室にあり、電波状況の良い場所と悪い場所で計測しました。
Wi-Fi6に非対応の機種も計測し、スピードにどのような違いが出るのか確認します。
Wi-Fi6非対応のルータも同時計測し、性能差がどれほど出るのか比較します。
結果の確認方法
- 各場所で2回ずつ計測する
Wi-Fi6対応機器の速度比較
まずはWi-Fi6に対応したiPhone12で計測。
電波の良い部屋
iPhone12 | DL 1回目 | DL 2回目 | UP 1回目 | UP 2回目 |
AX20 | 268MB | 272MB | 468MB | 176MB |
AX73 | 281MB | 322MB | 372MB | 432MB |
Aterm | 46.9MB | 42.1MB | 146MB | 163MB |
電波の悪い部屋
iPhone12 | DL 1回目 | DL 2回目 | UP 1回目 | UP 2回目 |
AX20 | 90.5MB | 126MB | 78.9MB | 46.7MB |
AX73 | 192MB | 194MB | 98.5MB | 101MB |
Aterm | 6.85MB | 13.6MB | 12MB | 31.6MB |
電波の良い1Fダイニングルームは、ルータが置いてある部屋の真下。
同一の部屋でなくても、「AX73」「AX20」はともに十分な速度を叩き出しました。
両者は、電波の良い状況下ではそれほど劇的な違いは見られませんでした。

ワンルームならAX20でも十分なスピードが出ます。
それでもIPoE対応の「AX73」が一番スピードは出た結果に。
Wi-Fi4対応の機器もめちゃくちゃ遅いわけではないものの、その速度は5分の1程度でした。
また、電波の悪い部屋では「AX73」「AX20」でも大きく差が出る結果に。
実用に耐えられるレベルですが、トイレやお風呂場など障害物が多い場所ではさらに差が広がることになりそうです。

主要な部屋で使う分にはAX20でも実用レベルでした。
Wi-Fi4対応機器と比べると必要十分な速度が出ていることがわかる通り、エントリー機ながらWi-Fi6の凄さがわかる結果となりました。
Wi-Fi6非対応機器の速度比較
続いてはWi-Fi6非対応機器で計測。
電波の良い部屋
GalaxyA7 | DL 1回目 | DL 2回目 | UP 1回目 | UP 2回目 |
AX20 | 160MB | 161MB | 126MB | 225MB |
AX73 | 133MB | 102MB | 183MB | 100MB |
Aterm | 77.2MB | 94.6MB | 102MB | 89.3MB |
電波の悪い部屋
GalaxyA7 | DL 1回目 | DL 2回目 | UP 1回目 | UP 2回目 |
AX20 | 65.4MB | 35.7MB | 36.1MB | 26.2MB |
AX73 | 35.1MB | 60.1MB | 54.8MB | 37.9MB |
Aterm | 18.7MB | 8.74MB | 30.4MB | 23.9MB |
Wi-Fi非対応機器で計測すると「AX73」「AX20」の差はさらに縮まる結果に。

AX20の方が早い場合もありました。
それでもWi-Fi4対応機器と比べると両機器とも大きくリードしていました。
電波の悪い場所では全体的に速度低下が見られます。
「AX20」でもネットサーフィンや動画を見るぐらいなら利用に支障はないでしょう。
代わりにWi-Fi4の旧式モデムでは強いストレスを感じる可能性があります。

非対応機器の場合、電波の性能差によるところが大きいですね。
Wi-Fi4のルータは著しく電波状況が悪く、Wi-Fiの信号を捕まえるのにも時間がかかりました。
電波の良い場所ではそれほど違いは見られませんが、電波の悪い場所ではアンテナの本数が多い「AX73」が優勢でした。



ちなみに電波の強度という意味ではゲーミングルーターでアンテナが8本ある「TP-Link Archer GX90」が圧倒的に良かったです。

TP-Link ArcherAX20 | AX10との違い
「TP-Link Archer AX20」と前モデルの「TP-Link Archer AX10」も比較しました。
AX20 | AX10 | |
---|---|---|
CPU | クアッドコア1.5GHz | トリプルコア1.5GHz |
Wi-Fi6 | 5GHz+2.4GHz | 5GHz |
バンド数 | 2 | 2 |
最大速度(2.4GHz) | 574Mbps | 300Mbps |
最大速度(5GHz) | 1201Mbps | 1201Mbps |
ストリーム数 | 4 | 4 |
Wi-Fi暗号化 | WPA3 | WPA3 |
USB | USB2.0x1 | |
OneMesh |
「TP-Link Archer AX20」は前モデルから見た目は変わらずのマイナーチェンジですが、性能は良い感じにパワーアップしています。
CPUの強化により、同時接続にも強くなり、Wi-Fi6は2.4GHz帯にも対応。
USBによるファイルサーバーにも対応して価格は1,000円ちょっとの違いしかありません。

あえて、「TP-Link Archer AX10」から買い換えるほどではありませんが価格差で比べたらコスパはかなり高いです。
Wi-Fi4などの旧式の機器から買い替えを予定しているなら「TP-Link Archer AX20」を選択するべきでしょう。

TP-Link ArcherAX20 | まとめ
「TP-Link Archer AX20」は、Wi-Fi6に対応したエントリールーター。
上位モデルに当たる「TP-Link ArcherAX73」よりも最高速度や電波の範囲は少し劣りますが、主要な部屋で使う分には十分な速度を出せるルーターです。

特にここ2年ぐらいの最新機器はWi-Fi6に対応している可能性が高く、その恩恵はかなりのもの。
Wi-Fi6未対応機器でも電波範囲に不満があるなら要チェックの製品です。
こんな人におすすめ
- Wi-Fi6を使ってみたい人
- 今のルーターが古くて速度に不満がある
- 1万円以内のルーターを探している

ルータに1万円は高いと思う人におすすめの機種です。
最後までお読みいただきありがとうございます。あおい(@tolkoba)でした。

