2020年代の映画– tag –
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70点以上
映画「ヴィーガンズ・ハム」は日本で絶対放送できないブラックコメディ ネタバレ感想
こんなブラックで悪趣味な作品が世に出せるとは(褒め言葉)さすがは表現の自由に重きを置く国フランス。 ヴィーガンズ・ハムは、コメディアン出身のファブリス・エブエが、監督と主演を兼ね、肉屋の夫婦が繰り広げる人間狩りを描いたフランス発のブラック... -
70点以上
映画「僕らの世界が交わるまで」はZ世代vs親世代を描いたエモーショナルなストーリー ネタバレ考察・解説
「僕らの世界が交わるまで」は2024年公開。A24製作のエモーショナル系映画。監督は2010年に「ソーシャル・ネットワーク」で主演男優賞にノミネートされた経歴を持つジェシー・アイゼンバーグ。自身の初監督作品だ。 Z世代の息子と、DVシェルターで働く母親... -
60点以上
映画「NOCEBO」は2023年最後の気持ち悪いホラー ネタバレ考察・解説
「ビバリウム」のロルカン・フィネガン監督が、アイルランド家族を見舞った不幸を、東洋の呪いの演出とともに描いた禍々しいホラー映画。 ビバリウムではカッコウの習性を人間に置き換え、なんとも不気味な世界観を表現し、観る者たちを困惑させた。その気... -
レビュー・考察
映画「ファースト・カウ」 ネタバレ考察・解説|ドーナツを売るだけなのにおもしろい
「ファースト・カウ」はA24が手がけたドラマで製作年は2019年。日本では2023年に公開された映画。監督はケリー・ライカート。アメリカのインディペンデント映画で有名な映画作家だ。 西武開拓時代。アメリカンドリームを目指してオレゴン州の未開の地へや... -
レビュー・考察
映画「TALK TO ME トーク・トゥ・ミー」ネタバレ考察・解説 ラストの結末が持つ意味とは?
「トーク・トゥ・ミー」は、2023年公開のA24発の映画。「ミッドサマー」や「パール」など変わり種のホラー映画を多数世に送り出しているA24が、「トーク・トゥ・ミー」ではわりと王道に怖いホラーを配給。 サンダンス映画祭で話題騒然となったオーストラリ... -
60点以上
映画「VORTEX ボルテックス」ネタバレ考察・解説|認知症が引き起こす最悪を結末を描いた物語
世の中にはうまくいく夫婦といかない夫婦がいる。結婚してもすぐ別れてしまう夫婦、子どもがいても片親になる夫婦。子どもが成年するまでは我慢し続け熟年離婚する夫婦。 そんな中、死ぬ直前まで一緒に過ごし、年をとっても仲睦まじく愛し合っている関係を... -
60点以上
「LOVE LIFE」は距離がテーマの恋愛映画 ネタバレ考察・解説
人間に一貫性はない。どんな人間も良い面もあれば悪い面もある。 勧善懲悪の世界はおとぎ話や昔のマンガの世界にしかない。神様のような誰にでも愛される存在なんてものはなく、そういったイメージがついた人はメッキがはがれて炎上する。 いや、でもそも... -
レビュー・考察
映画「理想郷」隣人トラブル事件をもとにしたスペインの実話 ネタバレ考察・解説
「余生は田舎でスローライフを」 都会の生活に疲れた人に効果的な甘い文句。一度は耳にした人もいるだろう。実際に、競争社会に生きる人々にはその言葉が甘美なささやきに聞こえてもおかしくはない。 美しい自然に囲まれた田舎では、人々も優しく、お金に... -
60点以上
映画「ドミノ」は「インセプション」と「マトリックス」を組み合わせたアクションスリラー ネタバレ考察・解説
自分の今見えている景色はほんとうにリアルで起きていることなのか? 「ドミノ」は、現実世界と虚構の世界を行き来するスリラー/ミステリー。 行方不明の娘を探す刑事が、とある事件に巻き込まれ、現実と虚構の世界をさまよう話だ。 96分と短めながら、ス... -
80点以上
映画「悪い子バビー」はただの胸糞映画ではない傑作 ネタバレ考察・解説
35年間。 外の世界を知らず、まともな教育を受けずに育った人間はどんな大人になるのだろうか。 虐待を受け育った子は、暴力的になってしまうのだろうか。 「悪い子バビー」は、生まれてからずっと薄汚い部屋で過ごしてきた男が、外の世界に出て刺激を受け...