映画「パニックルーム」の敵はあなたの中にいる! ネタバレ感想・解説

「パニックルーム」は2002年の映画。

監督は「セブン」「ファイトクラブ」のデヴィッド・フィンチャー。

立て続けに名作を生み出されることで次作にも期待してしまうわけだけど、この映画はその期待を少し裏切った

なぜこんなことになってしまったのか。

同じことを思った人はもう一度考えてみて欲しい。

答えはあなたの中にあるから。

64点

脚本
5
演技
7
演出
7
音楽
6
総合
7
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「パニックルーム」映画情報

タイトルパニックルーム
公開年2002
上映時間113分
ジャンルスリラー
監督
デヴィッド・フィンチャー

「パニックルーム」キャスト

登場人物キャスト
メグジョディ・フォスター
サラクリステン・スチュワート
バーナムフォレストウィテカー
ラウールドワイト・ヨアカム
ジュニアジャレット・レト
スティーブンパトリック・ボージョー
キーニーポール・シュルツ

「パニックルーム」あらすじ

ニューヨーク、マンハッタンの高級住宅地 – 。離婚したばかりのメグは、娘サラを連れて、新しい引越し先の下見に出掛けた。案内されたタウンハウスは4階建て、エレベーター付き。しかしそれだけではなく、ある秘密の部屋が設置されていた。”パニック・ルーム”緊急避難用のスペースはそう呼ばれていた。ドアはひとつしかない。スプリング内蔵の自動施錠システムと赤外線センサーが装備されている。作られた目的はたったひとつ。決して誰も侵入させないこと。母子の新たな生活が始まったその晩、事件は起こった – 。

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「パニックルーム」
ネタバレ感想・解説 

パニックルームは、良質なスリラー映画

©映画「パニックルーム」

冒頭で裏切ったと言ったものの、大前提としてパニックルームはおもしろい映画だ。

新しい家に引っ越した日に強盗に押し入られて、母娘2人で恐怖に震えながら逃げまどうパニックスリラー。

どこぞやの富豪が作り上げた絶対に開けられない扉(パニックルーム)に逃げ込むものの、その部屋を設計した男が強盗の1人で安心感は全くない。

娘が「注射を打たなければ死ぬヤーツ」というベタな病気設定がスリルに拍車をかけていく。

強盗犯の中にも、穏便に済ませたい奴、奪うためには暴力も必要だと唱える奴、そしてそのリーダーが三つ巴になって襲ってくる。

携帯の電波が届かない問題は今どきのニューヨークのど真ん中ではありえないんだけど、2002年のこの時代ならたしかにあったと懐かしみつつ、そこからどう逃げるかにハラハラドキドキ感が止まらない良質スリラーだ。

だが、それ以上でもそれ以下でもない。

あくまで良質で王道なスリラー映画だということを念頭に入れて観るべきだ。

ガッカリ要素の1人 覆面男

問題は強盗犯の1人。

これ見よがしに怪しい風貌で登場する覆面の男。

©映画「パニックルーム」

名前もハッキリしないコイツがこの映画のガッカリ感を最大限に大きくしている。

引っ越した当日に家を襲ってきたら、そのうちの1人があからさまに顔を隠していたら、何かしらこの母娘に関係のある人物なんじゃないかと疑うのが筋だろう。

「セブン」や「ファイトクラブ」を思い浮かべ、どんなショッキングなオチが用意されているのだろうかと勘繰ってしまうに決まっている。

まさか、覆面の下が誰でもない強盗犯で、凶悪にして極悪に見えた印象からかけ離れた、ただのチンピラだなんて誰が想像できるだろうか。

この手の映画を見過ぎだのかもしれない。

©映画「パニックルーム」

もう一度言いいたい。

この映画はおもしろい。けれども自分の中にいる余計な思考が、意外性のあるオチを想像してしまう。

過度のどんでん返しを期待してしまう。

監督は「セブン」「ファイトクラブ」を手がけた奇才。映像手法のみならず、最後の仕掛けがおもしろいと評判のデヴィッド・フィンチャーなのだから。

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でも考えて欲しい。

そんなビックリさせるような演出なんかなくても、彼の凝った映像手法は観客を飽きさせないし、どうやって撮影したのか、だだっ広い家の中で誰がどこにいるのかを端的にわかりやすくした動線の見せ方は素晴らしい。

一つ一つのクオリティはめちゃくちゃ高いわけなので、裏切りを期待してしまうその心さえなければ満足できる映画なのだ。

私やあなたたちが勝手に創りあげた幻想や期待を監督に押しつけて観たことが、罰として返ってきたような映画だった。

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