映画「CUBE」は、1997年に制作されたカナダの映画。
死のトラップが至るところに張り巡らされたキューブ状の迷宮から脱出を図る謎解きミステリーだ。
トラップを踏んだらほぼ即死という設定が、中高生男子ぐらいにはたまらないだろう。
続編がいくつか公開されているが、その第1作は7人の役者がほぼ1つのキューブの中で展開する低予算作品だ。
良くある話だが、1作目が成功し、2作目も作られているがあまり人気はない。
総合評価
65
CUBE
3.5
Filmarks
3.5
映画.com
3.8
Yahoo映画
3.1
カラクリシネマ
6.29
Rotten tomatoes
7.2
IMDb
- 設定がおもしろい
- 躊躇なくグロいのがいい
- 緊張感のある映画が好きな人におすすめ
- Sawの様な展開を期待すると少しがっかりする
- 悪い意味で続きが知りたい
映画「CUBE」情報
タイトル | CUBE |
公開年 | 1998.9.12 |
上映時間 | 91分 |
ジャンル | サスペンス |
主要キャスト | モーリス・ディーン・ウィン ニコール・デ・ボア |
監督 | ヴィンチェンゾ・ナタリ |
映画「CUBE」キャスト
登場人物 | キャスト |
---|---|
クエンティン -警察官 | モーリス・ディーン・ウィント |
ハロウェイ -女性医師 | ニッキー・グァダーニ |
レブン -数学専攻の学生 | ニコール・デ・ボア |
レン -脱獄が得意のおじさん | ウェイン・ロブソン |
ワース -怪しい男 | デヴィッド・ヒューレット |
カザン -精神障害者の男 | アンドリュー・ミラー |
映画「CUBE」予告
映画「CUBE」あらすじ
謎の立方体空間から脱出を図る男女の姿を描いた異色サスペンス。
eiga.com
映画「CUBE」ネタバレ感想
※この先はネタバレを含みます。
グロ注意
冒頭を観ればわかる。いきなり1人の男が罠にかかってサイコロステーキにされるため、これが嫌ならもう観ない方がいい。
だってこの映画は、CUBE状の部屋から部屋へ出口を見つけるために進み、その部屋を変更するたびに罠に怯えながら進まないといけないからだ。
いつサイコロステーキにされるか分からない状況に怯え続けることになる。
こうなってくると余裕をもって次の部屋に行くパターンほど信じられなくなるし、ずっと目を覆いたくなるようなシーンの連続だ。
一番きつかったのは、声を出したらCUBEの四方八方から刃が飛んできてサイコロステーキにするタイプの攻撃。
精神障害者という予測不能な人物を入れることで、何が起こるか分からず、ずっと目を背けながら観てしまった。
この映画を映画館で観ていたら発狂していたかもしれない。
人間の嫌な面を観られる映画
中盤までは警察官のクエンティンが率先してチームを引っ張っていたのがいつの間にか悪役になっていた。
明らかに最初は警官としてリーダーシップをとっていたのに、いつからかおかしくなっていく。
立方体に閉じ込められて、希望と絶望を繰り返しているこの状況では、人間おかしくなるに決まっている。
最終的には悪役となり、最初に不審な男だったワースが良き人として反転していくのはなかなか趣深いモノがあった。
CUBEの謎は?
「CUBE」で出てくる迷宮は、CUBE状の立方体があり、それぞれの面に扉がついている。
それを開けると次のCUBEへ行けるようになっていて、そこから出口を探していく。
それぞれの扉には最大3桁の3つの数字が刻印されている。
最初、その中に素数しかないCUBEが罠のない部屋だとされていた。
しかし、その素数ではないと気づく。
やがて、だんだんと謎がとけていき、立方体の外殻(132m)の中に複数のCUBE(4.3m)が設置されていること、
1万7000以上の部屋があること、それぞれのCUBEは定期的に移動していることが分かる。
そしてその計算には因数が必要で、それを暗算で解けるのが精神障害者のカザン1人だというわけだ。
CUBEは続編に期待?
立方体のCUBEを誰が作ったのか?何の目的で作られて、なぜ彼らが集められたのか?
それが気になるところなのだけれど、医者は陰謀論を説き、ワースは人間の愚かなミスだという。
レンは誰かが監視しているようだと言っていたが、ワースはここに意味はないという。
最初こそ目的はあったが、製造を続けるうちに当初の目的は離れ、そこには保身だのお金だのが残り、意味もなく連れてこられたのだと。
そんなバカなと思うと同時に、そんなものなのかもしれないとも思う。
何か大きな陰謀論を企んでいたとしても、それを実行してうまくいくほどに人は同じ考えをともにしない。
人は利己的で裏切るものであり、陰謀論でうまくいくかというと難しい。
保身と給与で動くのはサラリーマンなら誰しも経験があるだろうし、世の中ってそんなもんだよなと妙に納得した。
自分の信念や理想のために動けるほど人は強くないし、それよりも優先すべきことは多いからだ。
この映画はモヤモヤが残るが、結果的に生き残ったのは精神障害者のカザンのみだし、1人この世界を出てどこへ行くのか気になるところである。
ちなみにCUBEの続編や類似作品がいくつか出ているけれど、どれも酷評ばかりだし、何の謎も解明されないままなので、あまりにヒマだったら観る程度でいいだろう。
映画「CUBE」を観たならこれもおすすめ
この部屋から生き残れ
「エスケープルーム」
ストーリーがちゃんとした密室脱出ゲーム
タイトル | エスケープルーム |
公開年 | 2020.2.28 |
上映時間 | 99分 |
ジャンル | サスペンス |
主要キャスト | テイラー・ラッセル ローガン・ミラー |
監督 | アダム・ロビテル |
内気な理系女子大生ゾーイ、冴えないフリーターの若者ベンらの男女6人が、賞金1万ドルが懸かった体験型脱出ゲームに参加するため、シカゴの高層ビルに集まった。ところが前触れもなくゲームが突然スタートし、姿なきゲームマスターが仕掛けた邪悪なトラップに翻弄され、タイムリミットが迫る極限状態で命がけのゲームを強いられていく。想像を絶する難関を死に物狂いでクリアしていくうちに、やがて全員が大惨事の“唯一の生存者”という共通の過去を持つことが明らかになる・・・
filmarks
定番の密室脱出ゲーム。「Saw」や「CUBE」のように血が出るようなグロいシーンはほぼないので苦手な人でも安心して観られる。ストーリー展開もきちんとしているので、モヤモヤして終わることもない良作
「EXIT」
上昇してくる有毒ガス、逃げ場所は高層ビルの屋上のみ!
タイトル | EXIT |
公開年 | 2019.11.22 |
上映時間 | 104分 |
ジャンル | コメディ、スリラー |
主要キャスト | チョ・ジョンソク、ユナ |
監督 | イ・サングン |
上昇してくる有毒ガス、逃げ場所は高層ビルの屋上のみ!命綱なしで逃げ切れるか‼ 韓国のある都心部、突如原因不明の有毒ガスが蔓延しはじめる。道行く人たちが次々に倒れ、パニックに陥る街‐‐‐。そんな緊急事態になっているとも知らず、70歳になる母親の古希のお祝いをする会場では、無職の青年ヨンナム(チョ・ジョンソク)が、大学時代に想いを寄せていた山岳部の後輩ウィジュ(ユナ)との数年ぶりの再会に心を躍らせていた。 しかし、彼らにも上昇してくる有毒ガスの危険が迫っていた。地上数百メートルの高層ビル群を命綱なしで登り、跳び、走る‼ 果たして2人は無事に街を脱出できるのか—?絶体絶命の中、決死の緊急脱出がはじまる!
filmarks
毒ガスから逃げるお話。頭を空っぽにして観られるハラハラドキドキしたい人におすすめ。BGMの疾走感も脱出劇としてGood。コメディ要素もあるので悲惨な気持ちになることはない。
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