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湊かなえ/豆の上で眠る ネタバレ感想と解説  張り巡らされた伏線を見逃すな

2023 12/12
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読書
2023年12月12日

湊かなえの「豆の上で眠る」読了。

湊かなえの小説は、映画やドラマで見たり、小説でもいくつか読んでいるぐらいには好きな作家さんです。

いつも同じ感想になるのですが、物語への引き込み方が非常に上手で、読み始めたら最後、続きが気になって仕方がありません。

ミステリー作品で結末が気になるというのは当然です。

その中でも湊かなえ作品は、いたるところに続きが気になる展開や伏線が随所にちりばめられており、

登場人物や主人公の熱が伝わってくる文章力もあって、一気に読み進めてしまいます。

序盤から中盤にかけての描写力については、非の打ち所がありません

    唯一欠点があるとすれば、

    終盤に向けて、少し尻すぼみしていく

    ところです。

    序盤から中盤にかけての熱量がすさまじいですが、終盤ではミステリー特有の意外性をついた展開となることそれほどありません。

    そのため、若干肩透かしで終わる作品が多いです。

    煽りに煽っておいて、気になるだけ気にさせておいて、予想通りの終わり方だったりします。

    ただ、湊かなえはそういう作風であり、終盤に大どんでん返しをするタイプの著者ではないため、それを踏まえて読むと濃厚で骨太のストーリーを楽しむことができます。

    あわせて読みたい
    【ドラマ化】ポイズンドーター・ホーリーマザー レビュー・解説 湊かなえの小説「ポイズンドーターホーリーマザー」を読了。 人間の毒の部分を表面化させて、親子関係、友達、恋人などの人間関係を胸糞わるく描いている短編小説であり…

    今回読んだ「豆の上で眠る」も同じ感想をもつこととなりました。

    序盤から中盤にかけての熱量は圧倒的ですが、終盤へ展開するにつれて緩やかに失速していきます。

    しかし、それを踏まえたうえで面白い作品であることには変わりません。今回もいくつか疑問点を考察したことを書きたいと思います。

    豆の上で眠る (新潮文庫)
    ポチップ
    目次

    豆の上で眠る あらすじ

    行方不明になった姉。真偽の境界線から、逃れられない妹――。あなたの「価値観」を激しく揺さぶる、究極の謎。私だけが、間違っているの? 13年前に起こった姉の失踪事件。大学生になった今でも、妹の心には「違和感」が残り続けていた。押さえつけても亀裂から溢れ出てくる記憶。そして、訊ねられない問い――戻ってきてくれて、とてもうれしい。だけど――ねえ、お姉ちゃん。あなたは本当に、本物の、万佑子ちゃんですか? 待望の長編、刊行!

    豆の上で眠る ネタバレ感想と解説

    「豆の上で眠る」は腑に落ちない点がいくつかありました。物語としてはよくできているのですが、「現実としてありえるの?」という疑念がいくつかあります。

    とはいえ、心理描写がとても上手な湊かなえの小説なので、自分の理解が甘いんだと思いなおし、ちょっと前向きに考察してみました。

    なぜ万祐子は、失踪してから2年間も連絡を絶ったのか。遥はなぜ本当の親に会わないのか

    これ。読んだときはいやいやいや、さすがになんか連絡するでしょう。

    別に虐待されてたわけではなく、普通に愛されていたのだからいくら子供でも連絡ぐらいとるでしょうと思いました。

    でも、子どもって案外そんなものかもしれません。

    冒頭で結衣子が言っていたように

    私は本当はこの家の子供ではないんじゃないか。ある日、突然、本もののお父さんとお母さんが迎えにきたら、私はどうするだろう。

    (中略)

    私は泣きながら今の家族に別れを告げながらも、家を出た途端に喜んで新しい両親についていっていた。

    こんな空想を万祐子もしてたのだと思います。子供なら誰だってしますよね。

    そして万祐子自身は家族に違和感さえ感じていた。

    そこにはっきりと家族とわかる母親が現れてしまった。

    体の弱い母親を守ってあげなければならないという使命感まで生まれてしまった。

    本ものの母親に育てられるべきとしてついていくことが当然のように感じるかもしれません。

    子供は特に周りのことなど都合のいいように解釈します。

    子供は大人が思っている以上に分かっているような描写もありましたが、そのあとこんなことも言っていました。

    子どもとは、純粋で、疑うことを知らず、大人の言うことはなんでも信じるという、大人にとって都合のいい思考回路を持つ単純な生き物でしかない

    母に指示を出されるまま、カゴを提げてノコノコと出かけていたのだから小学一年生の知恵は大人が思うより働くという持論は、撤回した方がよいかもしれない

    子どもは思ったより複雑なんだよといいつつも、やはりそれほど複雑なことは考えられないのです。

    結衣子が、クラスの皆の前で万祐子の名前を出してしまい、思わず泣いてしまうシーン。

    大人なら容易に理由が想像つくのですが、子どもは僕たちが泣かしたのではないと責任転嫁します。

    小学生ってそんなもんなんです。

    なぜ、両親は結衣子を含む周りに、別人だということを秘密にしていたのか

    「豆の上で眠る」の作中で登場する母親。母親として、愛情を注ぎ込んでいたのに、それなのにいとも簡単に本当の母親のもとに行ってしまった。

    8年間はなんだったのだろう。

    この悲しみと苦しみは失踪直後よりも大きく深いものかもしれません。

    それゆえに両親は誰にも言わなかったのではないでしょうか。特にこの母親は世間体を気にします。

    これだけ必死になって探した娘が自らの意思で失踪していたとなれば、瞬く間に噂が広がるでしょう。

    子どもに愛されなかった母親、血が繋がってないことに気づけなかった母親として。

    もしこれが明るみに出たら、他人から容赦なく現実をつきつけられるかもしれません。母親を否定されるのは、自身がやってきたことが正しいという世代としては到底受け入れがたいものなのでしょう。

    また、失踪時、地域の多くの人を疑い、周りから見れば特異な行動をとっています。

    それが娘の意思の行動と周囲にばれると、世間からどんな反応が来るか分かりません。

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    豆の上で眠るのラスト「本ものって何ですか」

    「豆の上で眠る」の中でキーとなってくるのは、血のつながり。失踪前の万由子は実は血がつながっておらず、失踪後の姉は血がつながっている。

    でも結衣子は本もの?の姉を信用できずに距離を置き続けます。

    失踪前の万由子は病弱でした。本ものの姉を求めるあまり無意識のうちに結衣子自身の体も弱くなっていったのかもしれません。

    本ものの姉妹だという実感が欲しくて。

    この家族の致命的な問題は結衣子に秘密を作ってしまったこと。きちんとした説明をすればもっと良い家庭が築けたのかもしれません。

    しかし、姉もこの家族の一員として溶け込むのに必死で、おそらく両親も別人として戻ってきた本ものの姉との関係性をもつのに必死だったのだろうと思います。

    最後に結衣子は気づきます。今更事実を知って、だれをどう責めていいのか、自分を責めるべきなのか、やりきれない気持ちを吐き出して物語は終わります。

    このあたりの後味の悪さは本当に天才的な才能ですね。

    豆の上で眠る(新潮文庫)
    著:湊かなえ
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    豆の上で眠る 映画化、ドラマ化は?

    豆の上で眠るの映画化、ドラマ化の情報はまだありません。

    映画化、ドラマ化されるなら、「広瀬姉妹」なんていいかもしれません。

    妹を門脇麦、姉を中条あやみあたりも期待。

    情報が入り次第更新します。

    おすすめの湊かなえ作品

    リバース

    リバースはドラマ版で観たのですが、小説はめちゃくちゃ面白かったのだろうなということがすごく伝わりました。これは終盤まで勢いのある作品に違いありません。観たことなければ小説から入ることをおススメします。

    リバース (講談社文庫)
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    高校入試

    尻すぼみ感のあった作品。ですが序盤から中盤の面白さは抜群でした。長澤まさみが主演でドラマ化されています。

    高校入試 (角川文庫)
    ポチップ

    告白

    告白は映画にもなりました。湊かなえのデビュー作品でもあります。

    映画版も湊かなえの狂気にみちたエネルギーを受け継いでいるのでおすすめ。

    読書
    レビュー

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